作品一覧

  • 大岡信 架橋する詩人
    4.0
    1巻968円 (税込)
    戦後日本を代表する詩人にして,のびやかな感受性と偏りのない知性で,詩と諸芸術,物書きと一般読者,古典と現代,日本と海外,文学者相互の間を橋渡ししつづけた大岡.「分断」「閉塞」が強まる今こそ胸を打つ,希望のメソッドの全貌にせまる.戦後日本の文化・芸術・社会の様相を見晴らせる現代詩入門としてもおすすめの一冊.

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  • 村上春樹をめぐるメモらんだむ 2019-2021
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    20年以上にわたり村上春樹の取材を続ける著者が描くこれまでにない文芸ルポルタージュ。2019~2021年、激変する世界情勢の中で日本を代表する作家は何を考えどう行動したか。毎日新聞唯一の村上春樹担当記者が近況をレポートしながら、数多の小説論、文芸批評とは一線を画す、行動する作家・村上春樹の「生身の」魅力に迫る。毎日新聞同名連載(2019~)を書籍化。アジア圏はじめ世界の中で絶大な影響力をもち、折々の発言はニュースになり、ノーベル文学賞の時期には毎回話題にもなり、誰もが知る国民的作家でありながら、多くの人にとっては、どこか全体像を把握できない謎めく存在でもある。作品を読んでいなくても、村上春樹がわかると世界がわかる。自由とは何か。表現とは何か。熱心なファンだけではなく、同時代を生きるふつうの人々におくる教養としての村上春樹本。 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください

ユーザーレビュー

  • 村上春樹をめぐるメモらんだむ 2019-2021

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    新刊コーナーからなんとなく。

    村上春樹は昔から読んできた。関連本も数冊読んだけど、その中では割と読みやすかった。

    言葉にならない心をフィクションという形で比喩的に浮かび上がらせていく、読み手としてとても腑に落ちた。

    意識や論理だけではすくいきれないものを、しっかりゆっくりすくうことで、救済される人がいるんだろうな。
    でも、救済されるためには、しっかりゆっくり読む時間と能力が必要になってくる。
    これは、いろいろな人に広めたいことだな、と思った。

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    2022年01月30日
  • 村上春樹をめぐるメモらんだむ 2019-2021

    Posted by ブクログ

    村上春樹の小説やラジオ、朗読会などについて網羅的に書かれているので、村上ビギナーにとってありがたい一冊。2019〜2021年の時事も所々挟まれていて、「そういえば激動の年でしたなぁ」と、振り返る時間にもなった。

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    2022年01月20日
  • 村上春樹をめぐるメモらんだむ 2019-2021

    Posted by ブクログ

    毎日新聞サイトに連載された記事をまとめた、村上春樹を語る本。

    村上春樹便乗本はあまたあるので警戒したが、目次を見て、インタビューも掲載されているので買ってみた。

    タイトルにあるように、2019から2020の間の毎月の社会背景が、村上RADIOで発信された言葉の同時代性で際立つ。ラジオをやってくれていたからこその連載か、という気がする。

    最後の章で映画『ドライブ・マイ・カー』を観て書かれており、一番興味深く読んだ。

    最近村上春樹は、小説の存在意義についてよく語っている。今度早稲田にできる村上春樹ギャラリーのコピーは『物語を拓こう、心を語ろう』だと言う。また、ステートメントを嫌いだとも。

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    2021年09月19日
  • 大岡信 架橋する詩人

    Posted by ブクログ

    2017年に亡くなった大岡信(1931-2017)の評伝で、『毎日新聞』連載に加筆したもの。連載中から目を通していたが、こうして1冊になるのはうれしい。

    著者の大岡評は「中道リベラル」。大岡自身の言葉で言うと、周囲が加速しているときは「意識的に減速する」。学生運動で自己否定が流行したときは、「僕は現在の全てを肯定する」と静かに宣言する。私が好きな「わたしは月にはいかないだろう」も、アポロ11号の月面歩行の直後に生まれたことを知った。そして、このようにバランスを意識する思想が、「全体か個性か」の二者択一ではない表現形式として、連句・連詩やアンソロジー『折々のうた』につながっていく。

    大岡の思

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    2021年10月15日

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