子どもたちの成長につながる「仕掛け」を考えていこう。
これが本書のテーマですが、そこに込められている想いは深いです。
本書で「仕掛け」と書いているのは、「教師が目立たない支援や指導」を意識できるようにするためです。
なぜ、そのような意識が必要かと言うと、子どもたちの日々の生活や社会をより良くするの
...続きを読むは子どもたち自身であるからこそ、当事者意識を持ち、クラスや社会と関わってほしいという願いがあるから。だからこそ、子どもたちの自律と協働を若松先生は求めているのだと思います。
若松先生の本をいくつか読んでいて思うのは、
「僕はこう考えて、取り組んでいるけど、これが絶対ではないよ。」
という考え方のスタンスです。
教育書を読むと勇気をもらいます。自分のクラスでも取り入れようと意気込み、やってみるとけど、中々うまくいかない。自分もよくそういったことがあります。
この本で紹介されていることもすぐに取り入れやすいものもあると思いますが、それらを取り入れてすぐにうまくいくかと言われると、そうではないと思います。
それはなぜかというと、自分自身がどんなクラスを作りたいか?どんな子どもたちを育てたいか?そのために自分のクラスではどのような「仕組み」を築き上げていくかという自分のフィルターを通した内省がなされていないからだと思っています。
この本でも要所で振り返りの話が出てきます。
子どもたちが振り返りをすることも大事ですが、まず何より教師自身が振り返りをしない限りは子どもたちの自律と協働を促す振り返りは生まれてこないと個人的には思っています。
この本は読んだ人が自身に置き換えて内省を始める思考の土台を提案してくれているように思います。
まずは僕自身も自分のフィルターを通して二学期どうするか考えたいです。