作品一覧

  • あの図書館の彼女たち
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    1巻1,386円 (税込)
    1939年パリ。20歳のオディールは、アメリカ図書館の司書に採用された。本好きな彼女は女性館長や同僚、個性豊かな図書館利用者たちとの絆を深めていく。やがてドイツとの戦争が始まり、図書館は病院や戦地にいる兵士に本を送るプロジェクトを開始する。だがドイツ軍がパリを占領し、ユダヤ人の利用者に危機が訪れ……。1983年アメリカ。12歳の少女リリーは、“戦争花嫁”と呼ばれる孤独な隣人オディールの謎めいた過去が気になりはじめ……。ある女性の人生を通して、人々にかけがえのない本を届け続けた図書館員たちの勇気を伝える感動作。/解説=山崎まどか
  • ロンドンの姉妹、思い出のパリへ行く
    4.0
    1巻2,999円 (税込)
    「さて、今日の“お楽しみ(エクサイトメンツ)”は何かしら?」ロンドンに住む99歳のジョゼフィーンと97歳のペニーの姉妹は、ただ者ではない。第二次世界大戦中、姉は海軍婦人部隊に、妹は応急看護婦部隊に所属していた。戦後もそれぞれ社会に貢献する日々を送り、現在は退役者として講演をしたり、インタビューを受けたりして暮らしている。そんなとき、戦時中のフランスへの働きに対して、姉妹にレジオン・ドヌール勲章が授与されることに。二人は甥の息子アーチーと一緒にパリへと向かうことにするが、ペニーには別の思惑があった。パリでの勲章授与式の裏で、長年心に秘めてきたある計画を成し遂げなくては――。モールス信号での会話が得意で格闘術の心得もあり。“いつも機嫌よく(トゥージュール・ゲ)”を合言葉に、第二次世界大戦から現在まで激動の時代をたくましく生きる最高の姉妹を描いた、勇気をもらえる感動作!
  • リスボンのブック・スパイ
    3.8
    1巻2,750円 (税込)
    1942年、第二次世界大戦下。ニューヨーク公共図書館で働く司書のマリアは、大統領令に基づく任務を帯び、ポルトガルのリスボンに旅立つことになった。その任務とは、身分を偽り、戦略分析のため枢軸国の刊行物を収集すること。報道写真家の母をスペイン内乱で亡くしたマリアは、危険を冒してでも戦争を終わらせたいという強い想いを抱いていたのだ。同時期、リスボン。書店を営む青年ティアゴは、書類偽造の天才である書店員ローザとともに、迫害から逃れようとするユダヤ人避難民を命懸けで援助していた。マリアは街で本や新聞を集めるうちにふたりと出会い、戦争を終わらせるためのさらなる任務に臨むことに――。戦時のヨーロッパで活躍した実在の図書館司書に材をとり、本を愛する者たちの闘いを描き上げた、心揺さぶる傑作長編!
  • アメリカのシャーロック・ホームズ 殺人、法科学、アメリカのCSIの誕生
    3.0
    1920年代のアメリカでは、禁酒法の影響で犯罪が激増しているにもかかわらず、未だ直感や不充分な情況証拠に頼る捜査が主流だった。そんな時代に、捜査に科学的手法を導入した犯罪学者がいた――その男の名は、オスカー・ハインリッヒ。数々の難事件の捜査に、筆跡や弾道、血痕パターンの分析など、現代では当然のように思われている技術を用いたオスカーは、いつしか“アメリカのシャーロック・ホームズ”と称されるに至った――。全米を揺るがした列車強盗事件、有名喜劇俳優が容疑者となった殺人事件など、実際にオスカーが手掛けた事件を紹介しながら、知られざる科学捜査の歴史と、そのパイオニアたる人物の生涯を描く、瞠目のノンフィクション!/【目次】プロローグ 記録文書からの物語──拳銃、顎骨、そして愛の詩┴第一章 血まみれの現場──アレン・ラムソンの浴室の事例(1)┴第二章 天才──オスカー・ハインリッヒにとっての悪の源の事例┴第三章 異教徒──パン職人の筆跡の事例(1)┴第四章 パイオニア──パン職人の筆跡の事例(2)┴第五章 非難──人気俳優の指紋の事例(1)┴第六章 憤慨──人気俳優の指紋の事例(2)┴第七章 二重の十三──大列車強盗の事例┴第八章 悪の化学──計算高い化学者の事例┴第九章 断片──ベシー・ファーガソンの耳の事例┴第十章 引き金──マーティン・コルウェルの銃の事例┴第十一章 断罪された者──アレン・ラムソンの浴室の事例(2)┴エピローグ 解決済みの事件┴謝辞┴解説=三橋曉
  • リスボンのブック・スパイ

    Posted by ブクログ

    今まで読んだヨーロッパを舞台にした、第二次世界大戦ものの中でも5本の指に入ると思う程のスパイ小説だった。実在の人物を基にしているらしいが本当にこんな人がいたのかとさえ思ってしまう。
    主人公はアメリカ人のマリアと言う司書。マイクロフィルムをもっと広めたいと言う、なんと素朴な希望を持っているが、そこからの飛躍は何なの?と言うくらいに物語は飛ぶ様に進む。映像化されるべき作品。

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    2024年11月23日
  • リスボンのブック・スパイ

    Posted by ブクログ

    戦時下のスパイ、それもスパイ教育を受けていない司書が、大活躍してスリル満点で読んだ。

    マリアが真っ直ぐで、物怖じしない性格なので、安心感と爽快感があり、理想的な女性像だった。

    他の登場人物も魅力的でハラハラしたけど、最後の数ページは感動して泣いた。

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    2025年02月12日
  • ロンドンの姉妹、思い出のパリへ行く

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦とその後の混乱を生き抜いた姉妹の物語。
    現代と過去を行ったり来たりしながら、徐々に紐解かれていく2人の?一族の?物語。
    表紙のイメージと違ってシリアスで緊迫した場面も多かったけど、いつの時代もどんな時も“いつも機嫌よく”を合言葉に強い絆で結ばれた姉妹のストーリーはとても面白かったです。
    彼女たちのように、強く気高く面白く生きていきられたら素敵だな、、、おばあちゃんになるのも悪くないなと思ったりして。

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    2025年01月11日
  • リスボンのブック・スパイ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ここ2、3年、大戦中の女性の活躍を描いた小説が多く出版されている気がする。
    私も何冊か読んだが、このブック・スパイが一番面白い。
    主人公の一途さ、スピーディに進むストーリー、生き生きとした登場人物、自然と感情移入ができてとても読みやすかった。
    スパイとしての行動は出来過ぎだが、そもそも、派遣されるために取った行動自体がその布石で、素質があったということか。
    史実に基づいたエピソードも含まれるということ。
    が、それを踏まえても、飛行機事故はなにか唐突。本文の文脈には関連がなく(敵国の陰謀かと思ったが、そんなこともなく…)、生き残った奇跡も軽く扱われていて、ちょっと残念で、この点でマイナス1。

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    2024年12月26日
  • リスボンのブック・スパイ

    Posted by ブクログ

    時は第二次世界大戦下。アメリカで司書をしているマリアが、ちょっとびっくりする方法で司書の諜報員になりリスボンへ。そこでの任務は、焚書から重要な本を守ること。と見せかけて、枢軸国の新聞や本を集め、マイクロフィルムに収めること。(本を送ると嵩張るのでフィルムにする)
    その流れの中で、ナチスのユダヤ人迫害から逃げるユダヤ人を命懸けで援助するティアゴと知り合う。
    当初、司書はスパイ活動には手を出さない決まりだったが、仕事を続けるうち、新しい任務を任され、マリアはなんと二重スパイに。
    2人は戦争を終わらせるため、それぞれの立場で戦っていく。

    いつバレるのかとハラハラな展開だった。この物語はフィクション

    0
    2025年01月16日

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