斎藤修の作品一覧
「斎藤修」の「環境の経済史 森林・市場・国家」「人口の世界史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「斎藤修」の「環境の経済史 森林・市場・国家」「人口の世界史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
人口が増えたから生産も増えたのか?生産が増えたから人口は増えたのか?
人口が増えたからイノベーションが起きるのか?イノベーションが起きたから人口は増えたのか?
人口が増えたから人類は繁栄できたのか?繁栄があったから人口は増えたのか?
人口とは、あらゆる社会問題の原因と同時に結果でもあり、しかもその要因はそれぞれ独立していない。
出生率、死亡率、生産量、資源量、技術革新、労働力。
全てのバランスが動態的に変動する事象を、読み解くことができるだろうか?
本書は約300ページの長編ながらも、論文のような精細さと読みにくさが同居しており、
ただでさえ要素が多い人口問題に、さらなる問題提起を重ねてく
Posted by ブクログ
経済史の観点から、森林崩壊がいつどこで起きたのか、起きなかった場合と比較するという試み。立論や実証の過程で、環境経済学や開発経済学の理論・実証研究を援用しているが、結論では「市場か国家か」という経済学でしばしば見られる二項対立的な枠組みを批判している。こうした筆者の経済学との絶妙な距離感が、歴史研究としての本書の価値を高めているように感じられた。ただ、森林の維持・回復の要因については、筆者が重視する市場的要因だけでなく、やはり宗教や地域共同体の慣習など非市場的要因も重要だったのではないだろうか。筆者も非市場的要因を全く軽視している訳ではないだろうが、両者についてもう少しバランスの良い記述でも良