菊池秀明の作品一覧
「菊池秀明」の「越境の中国史 南からみた衝突と融合の三〇〇年」「太平天国 皇帝なき中国の挫折」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
「菊池秀明」の「越境の中国史 南からみた衝突と融合の三〇〇年」「太平天国 皇帝なき中国の挫折」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
このシリーズを12巻から読み進めているのですが、こに「ラストエンペラーと近代中国」は現代中国を理解するために必読の本だと思います。
中国は辛亥革命以降僅か100年余りしか経っていないのですが、常に変化してきました。中央集権的な2000年が続いた国ですが、春秋戦国時代や列国に分断された時代など、地方分権的な時代もあって、今の中国の姿から全部の中国を決めつけるのは危険です。この本を読んでやっと日本の近現代史が少し理解できました。
日本で終戦の玉音放送が流れているときに、蒋介石もラジオ番組に出演していて、その時に「われわれは報復してはならず、まして敵国の無辜の人民に汚辱を加えてはならない。もし暴行をもって敵国の暴行にこたえるなら、憎しみは憎しみを生み、永遠に終わることはない」と国民に向かって話したそうです。
蒋介石といえば、私の頭の中には高圧的な軍人というイメージしかなかったのですが、彼が何回も権力の座に復帰するのも、その背景には多くの国民の支持があったのだろうなぁと思いました。
11巻の「巨龍の胎動」は毛沢東と鄧小平に焦点を当てていて本当に面白かった。10巻の「ラストエンペラーと近代中国」は11巻よりも日本史と絡んでいるので、この時代の日本を理解するためにはこの時代の中国も理解しないといけませんね。
とても良い本です♪
Posted by ブクログ
日本人にとって馴染みのある中国はだいたい北部で華南には馴染みがない、と言われてまずなるほどと思った。華南が中華世界に組み込まれたのは遅く、歴史の表舞台に立っていたのはいつも華北であった。本書はそんな華南が辿った歴史を解説している。華南には福建人、閩南人、潮州人、広東人のような漢民族のサブグループの他にイ族やチワン族などが入り乱れている。彼らはみなそれぞれに貧しく、18世紀の人口爆発に押されて移動を余儀なくされる。華南の歴史は彼らの闘争の歴史であり、ひたすらに暗い歴史が綴られる。彼らの生き方は「ワンセック」と呼ばれる、食べるために様々な事業に手を出すという、華北の儒教的価値観とは齟齬のあるものだった。だからこそ太平天国や辛亥革命のような近代中国の革命の風は南から吹いたのではないか、と筆者は語っている。