太平天国 皇帝なき中国の挫折

太平天国 皇帝なき中国の挫折

946円 (税込)

4pt

3.7

「滅満興漢」を掲げて清朝打倒をめざし,皇帝制度を否定した太平天国.その鎮圧のために組織され,台頭する地方勢力の筆頭となった曽国藩の湘軍.血塗られた歴史をもたらした両者の戦いの詳細を丹念にたどり,中国近代化へと続く道に光をあてるとともに,皇帝支配という権威主義的統治のあり方を問い直す.

...続きを読む

太平天国 皇帝なき中国の挫折 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年12月17日

    非常に深刻な内乱。
    もし足りない部分があるとするならば、どれだけ悲惨な被害を長江流域にもたらした大災害だったのか?という記述が、さらりと書かれていることでしょうか。

    0

    Posted by ブクログ 2023年12月24日

    清朝の太平天国を論じた歴史書。太平天国は清朝の支配とは対照的であった。中国に新たな政治の仕組みを生み出す可能性があった。

    第一に阿片の厳禁である。太平天国は阿片の吸引を厳しく禁止した。洪秀全は阿片吸引を「変じて妖を生む」ことを批判した。清朝は司令官レベルにも阿片中毒者がいた。阿片中毒者が虚偽告発で...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年03月18日

    一時話題になった本である。太平天国について統一から分裂までを描いている。そこで現在の中国、あるいは毛沢東の政策に続けている。したがって、現在の中国の体制を考える視点を与える本のひとつであろう。

    0

    Posted by ブクログ 2021年04月27日

    帯には民主化への分岐点となった「人類史上最悪の内戦」という惹句があり興味を惹かれたが、「最悪の内戦」というイメージはあまりわかなかった。が、期待以上に内容的には面白かった。

    副題にもあるとおり、太平天国は「皇帝なき中国」を目指したが、その理念は実現できず、1851年から1864年まで足かけ14年に...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年01月30日

    キリスト教を母体とした独自の宗教を創設した洪秀全の指導のもと、農民らを巻き込みながら独立国家として清の打倒を目指した太平天国の乱を巡る概説書である。

    本書を読むまで高校レベルの世界史で教わる程度の知識しかなかった自身にとってまず驚かされたのは、太平天国の乱による死者数2,000万人という数値である...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年02月22日

    太平天国の概説書。基本は時系列を追う形。
    はじめに、や結論で現代の香港・台湾問題に引きつけようとするのは飛躍があるかなと思った。何か意味合いを引き出すのであれば、その後の清朝の展開や民国の話をすれば良かったのではないか。

    0

    Posted by ブクログ 2021年06月18日

    教科書でチラっと見て清朝末期の中国でキリスト教系の反乱があった、くらいの認識だったのだけど帯に今の中国の一党独裁はこの事件に起源がある的なことが書いてあったので興味を持った。結果言うと自分の読みが浅いのかなぜそう言えるのか分からなかった、とうのが正直なところ。太平天国の乱とは科挙に落ち続けた洪秀全と...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年03月08日

    岩波新書って地味だよね・・。ドラマチックに書けそうなテーマだけどわざと退屈させようとしてるかというくらい淡々としている?太平天国の初めのほうは男女が別れて生活させられたのに洪秀全は1000人の女官とたくさんの妻に囲まれて生活していたとか、内容はショッキングなのに、読者を煽らずアッサリとした文章でむし...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年01月25日

    太平天国の乱の通史。
    洪秀全の説く拝上帝会はキリスト教を教義としながらも、官として出世する現世利益や中国固有の天朝制度華夷思想を盛り込んだ独自のものだった。ヨーロッパ近代が「文明」を自任し「野蛮」を排斥した論理をも含み込んでいる。
    タイへ天国の乱の当初は教義に基づいた天朝田畝制度や男女の別などの理想...続きを読む

    0

太平天国 皇帝なき中国の挫折 の詳細情報

閲覧環境

注意事項あり
  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア
  • 【閲覧できない環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

岩波新書 の最新刊

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

菊池秀明 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す