作品一覧

  • 影を裁く日
    5.0
    1巻660円 (税込)
    その日、外務省のキャリア組は震え上がった。TOKIOサミットが終了した晩、ホテル・ニューオークラで開かれていたパーティーの会場から、朝倉外務省欧州局長の姿が忽然と消えた。ほどなく、死体が中庭の池に浮かんだ。元外交官の著者が、一見はなやかな外務省内部に秘められた、キャリアとノンキャリアの確執、権力の腐敗を描き、人間性の本質に迫る傑作ミステリー。
  • モスクワから来たスパイ
    -
    1巻660円 (税込)
    プラハで日本大使が怪死した! 現代史の謎に迫る国際スパイ・ミステリー。国際政治の裏面をえぐる――現代史の謎に迫る、国際スパイ・ミステリー長編。プラハの日本大使館で、明日香大使が墜死した。直前に面会した記者の雨田も殺され、謎の古文書を持って逃げる恋人・ヤーナも狙われ始める……。大戦後のチェコの運命を変えたといわれるヤン・マサリク外相怪死事件にからむ、米ソ対立の激流に生きる人々を描く長編。
  • ベルリンの夜に逃れて
    -
    1巻660円 (税込)
    ベルリンの壁をめぐる死闘! 誘拐された心臓外科の権威を追って展開する凄絶な東西スパイ戦争。諜報と謀略の渦に陥った青年の運命は?――東西の接点・ベルリンに暗躍する、国際スパイ・ミステリー。心臓外科の世界的権威・高牟礼史郎博士が、西ベルリンでの世界医学会議の後、何者かに誘拐された。東ドイツに連れ去られたらしい博士を追って、命令を受けた明日香二等書記官は、必死の救出作戦を展開するが……。ベルリンの壁をめぐる、息詰まる諜報戦争を描く力作。
  • プラハからの道化たち
    3.0
    1巻660円 (税込)
    現代史の結節点の陰に秘められた謎。元外交官の著者が描く江戸川乱歩賞受賞の問題作――ソ連軍の戦車が、チェコ人民の自由を踏みにじって侵略してきた1968年8月、ひとりの日本人が、レーゲンスブルクの病院で自殺した。その死に疑問を抱いた義弟の川村は、原因調査に乗り出すが、そこには恐しい事件が待ち構えていた。民衆のせつないまでの自由への希求を描き、息もつがせぬ江戸川乱歩賞受賞作。

ユーザーレビュー

  • 影を裁く日

    Posted by ブクログ

    佐藤優が紹介してたので読んだが外務省の役人の病的な姿がよく描かれてて面白い。サミット成功させた官僚が会場で死亡。自身の尊敬する先輩が疑われて主人公が犯人探しをする。物語より外務省の役人像がリアルで面白い。

    0
    2018年10月07日
  • プラハからの道化たち

    Posted by ブクログ

    1979年の第25回江戸川乱歩賞受賞作です。(なお著者はそれまでに2度同賞の候補となった作品を出版しており、本作品が処女長編ということではありません。)
    前2作は本格ミステリでしたが、本作品はいわゆる「プラハの春」を題材にしたスパイ物(なお本作品は乱歩賞初のスパイものだそうです)となっています。
    今となっては東西冷戦という設定が何とも古いですし、またスパイものとは言っても、海外の作品のようにスーパーマンのような主人公が活躍するわけアクションがある訳ではなく、全般的に地味な印象を免れませんが、タイトルにも秘められたようなこの時代ならではの雰囲気をしみじみと味わうのが正解なのかもしれません。

    0
    2014年11月05日

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