『科学』に連載された、数学者の随筆。数学者の文章に触れることが稀なのもあり、とても楽しく読んだ。
・日米の数学教育の違い
・大学入試の数学の採点には主観的なところがある
・大学での数学科の感覚は、工学部あたりよりも文学部の感覚に近いようだ
・数学の論文がジャーナルに載るまで
・「昔は物理学なんて怪しげな学問だと思っていたが、最近は物理学者の中にも少しは話のわかる人がいることが分かってきた」
などの話が特に面白かった。1時間程度で読めてしまうが、とてもワクワクできた。ざっくばらんで乾いた感じの文体もとても良かった。買って良かった。