作品一覧

  • なぜあの人と分かり合えないのか 分断を乗り越える公共哲学
    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    「世の中がギスギスしている」「心に余裕のない人が多い」。学校や職場など社会の至る所から、そんな声が聞こえてくる。意見の異なる人と物別れになる。そもそも話し合いが成り立たない。ときにはお互いに譲らず、口汚い罵倒が飛び交うことさえある。それでも、人は生きるうえで他人と関わらざるをえない。どうすれば、こうした軋轢を解きほぐせるだろうか――。 身近な経験から社会に関わる話題まで、捉えどころのない問題を整理し、解決に向かうための道筋を提示する。学歴主義、商業主義、成果主義、ルッキズム、差別といった様々な問題を抱える現代人のための実践的哲学! 他人と一緒にやっていくにはどうすればいいか、多様化する社会で、相互理解を進めるための第一歩。不機嫌な時代の処方箋! 【目次】 はじめに 序章 「いやならお金を払えばいいのに」の論理――断片化する公共圏 第1部 子どもの難問――子育て、教育、学歴社会を考える 第1章 お金のために勉強させてもよいか――教育の脱公共化 第2章 偏差値は高ければ高いほどよいのか――大学への無理解 第3章 大学は無料にすべきか――学歴偏重社会と反知性主義 第2部 大人の難問――商業主義、イムズ、偏見を考える 第5章 成果主義は善か――人を操ろうとする思考 第6章 強く、正しく、美しく?――人を追い込む社会的偏見について 第7章 犯罪者は犯罪者らしく? 第3部 根本的な問題――思想的背景から解決へ 第8章 そもそもリベラルとは何か 第9章 思想的な対立を乗り越える――公共の再生 第10章 公共圏の可能性――市民的連帯のもとでの取り組み 注 参考文献一覧 あとがき
  • 物語 スコットランドの歴史 イギリスのなかにある「誇り高き国」
    4.3
    1巻990円 (税込)
    イングランド、ウェールズ、北アイルランドとともに「イギリス」を構成するスコットランド。一七〇七年の合同法でイングランドと統合しグレートブリテン王国となったが、近年は独立を模索するなど、独自の歴史とナショナル・アイデンティティをもつ。ケルト文化、デイヴィッド・ヒュームやアダム・スミスに代表される啓蒙思想、「地酒」ウイスキー、ゴルフ、伝統衣装タータン・キルトなど多様なスコットランドを活写する。
  • スコッチウイスキーの薫香をたどって
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 いまでは「当たり前」に飲むことができるスコッチウイスキー。 だが、多くの苦労、多くの工夫、多くの苦難、そして歴史の結晶が、一杯のグラスに詰まっている。 著者自らが、蒸留所などを丁寧に回りながら、造り手、飲み手、風土など、現場でしか感じられない空気感を伝える一冊。
  • 世界がわかる比較思想史入門
    4.0
    これまで人類が育んできた多種多様な思想文化。それらについての知識は、グローバル化した社会を生きる私たちにとって欠かせない基礎教養であり、同時に自分や他者の物の見方や考え方を理解するための土台でもある。本書では、そうした古今東西の思想を、その成り立ちや相互作用を複眼的にとらえる比較思想史という視点から紹介。ギリシア・ローマから、日本、インド、中国の思想、さらにはポストモダンや現代正義論まで、知っておきたいそのエッセンスをやさしく説き明かす。

ユーザーレビュー

  • 物語 スコットランドの歴史 イギリスのなかにある「誇り高き国」

    Posted by ブクログ

    友人からプレゼントされ、最初は特別興味のなかったスコットランドが、実は世界中に学術的文化的影響を及ぼしたことを知り、スコットランドという地域に興味を抱かせてくれました。アイデンティティに触れた最後の部分は、普遍的テーマとして、日本人の我が身に置き換えて、いろいろと考えさせられました。

    0
    2025年02月05日
  • なぜあの人と分かり合えないのか 分断を乗り越える公共哲学

    Posted by ブクログ

    面白かった!!

    マジョリティ側の意見に対する、マイノリティ側の視点が丁寧に描かれていて
    「どうすれば人それぞれが権利を正当にフェアに行使できるのか?」
    を言語化してあった。

    「その視点だけ持っておくのはもう一方の立場の人を軽視していないか?」
    ということを常々問いかけてくれるような内容で
    マジョリティ、マイノリティ問わず
    その感覚は忘れずにいたいと思えるような一冊だった

    0
    2024年11月12日
  • 物語 スコットランドの歴史 イギリスのなかにある「誇り高き国」

    Posted by ブクログ

    世界の中のイギリス、またイギリスの中のイングランドという視点で歴史を学んだことはあっても、スコットランドの視点について深く考えたことはなかった。本書は、スコットランドの歴史を概説するだけではなく、スコットランドの宗教、ナショナルアイデンティティ、啓蒙思想といった鍵となるポイントについての分析をも試みるものであり、特に途中(宗教の話あたり)からとても面白く感じた。

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    2024年09月23日
  • 物語 スコットランドの歴史 イギリスのなかにある「誇り高き国」

    Posted by ブクログ

    【かつて政治的・宗教的に熱意を注いでいたスコットランドは、グレートブリテンに組み込まれてもそうした自由・独立への熱意を忘れることなく、「思想」や「言論」というものに込めてその熱を放射しつづけていたのである】

    独立に向けた動きで注目されるスコットランドの歴史を、教育や文学といった面も含めて紹介していく作品。スコットランドがどういったナラティブで独立を希求しているのか、そしてそれが同時に歴史的にも一筋縄ではいかない要求であることがよくわかりました。著者は、神奈川大学で教鞭を取る中村隆文。

    本当にイギリスという国は興味が尽きない☆5つ

    0
    2022年11月03日
  • 物語 スコットランドの歴史 イギリスのなかにある「誇り高き国」

    Posted by ブクログ

    スコットランドでスコッチウイスキーが飲みたい!
    ウイスキーに詳しくなく、スコットランドにも精通していない一読者に、そんな思いを抱かせてくれた本書。
    イングランドによる実質的な支配を受けていた時代、生活の様々なことに制約を受ける中、密かに隠れて製造していたウイスキー。
    彼らの文化と民族の誇りとして楽しまれていた密造酒が時のイギリス王にも嗜まれ...
    スコットランドの歴史は、イングランドとの長い戦いの歴史でもあり、その歴史は現代まで続いている。
    古代、ブリテン島と呼ばれた時代から現代に至るまで、ひたすらにスコットランドにスポットをあてた本書。
    スコットランドというフィルターを通して見るイギリスもま

    0
    2025年08月12日

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