ベガルタ仙台を指揮した6年間(弱)を振り返り、攻撃で主導権を握るため、良い位置をとる=ポジショナルプレーをどうチームに落とし込もうとしたか、指導者の視点からまとめた一冊。
印象に残ったのは3点、一つ目は立ち位置の重要性。
50cm、1mの違いでどれだけ相手を困らせ、チャンスにつながるのか。サッカー
...続きを読むを見ていると、ボールを持っている選手、スプリントしている選手だけではない、選手のわずかな立ち位置の変化に気づくと、サッカーはもっと面白く観られると思いました。
二つ目は監督業の厳しさ。
目指すサッカーの実現のためどのようにトレーニングをするか試行錯誤を重ね、やっと作り上げたチームもあっという間に相手に研究・対策をされて新たな挑戦をしなければならない、という厳しい仕事ぶりがよく分かりました。
三つ目は、ナベさんのベガルタへの想い。
第5章、2019年の決断と、あとがきの感謝のことばに胸が打たれました。
ベガルタでは限界があったのも事実ですが、選手、スタッフ、コーチなど19年の経験が監督・渡邉晋を育んだのもまた事実と想いました。
<印象に残った言葉>
・結局口に何を言っても、実際にトレーニングとして何をやるかが一番大事。トレーニングでやったことしかゲームでは出せない。
・やっぱり”石原先生”でした。
・渡邉さん、もうエンタメ業界でも生きていけるというか、プロデューサーをしてみたらどうでしょう(笑)
ナベさんが次にどこのクラブに行くか興味深いですが、ぜひアナリスト、コーチなど彼のやりたいサッカーの実現を支えてくれる人材を揃えてくれるクラブを選んでほしい、と切に思いました。
夏さんのススメで、まさかのアイドルプロデューサーになったりして(笑)