渡邉晋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
サッカーとはこれくらい深く考えてやるスポーツなんだと驚かされた。
多分半分も内容を理解できてないとは思う。
切る、剥がす、楔、潜る
というワードも名称と現象を理解しつつも人に説明するのは中々できない。
3-1-4-2の話が特に難しかった。
これはベガルタ仙台の話でこの時はスリーバックが基本だったようである。後半は守備的に4-4-2。
今のモンテディオ山形では4-3-3であるから違うことも多いだろう。
ポジショナルフットボールの肝は、
1人の選手が相手を2人困らせる立ち位置でプレーすること。それをわかりやすく視認化するために5レーンという概念を導入したこと。(ハーフスペース)
困らせる云々は手 -
Posted by ブクログ
ベガルタ仙台を指揮した6年間(弱)を振り返り、攻撃で主導権を握るため、良い位置をとる=ポジショナルプレーをどうチームに落とし込もうとしたか、指導者の視点からまとめた一冊。
印象に残ったのは3点、一つ目は立ち位置の重要性。
50cm、1mの違いでどれだけ相手を困らせ、チャンスにつながるのか。サッカーを見ていると、ボールを持っている選手、スプリントしている選手だけではない、選手のわずかな立ち位置の変化に気づくと、サッカーはもっと面白く観られると思いました。
二つ目は監督業の厳しさ。
目指すサッカーの実現のためどのようにトレーニングをするか試行錯誤を重ね、やっと作り上げたチームもあっという間に相 -
Posted by ブクログ
ベガルタ仙台で監督を務めていた
渡邉(元)監督の考え方が詰まった本。
自分は、渡邉(元)監督がベガルタで
活躍されていたことも
「ポジショナルフットボール」という言葉があることも
何も知らずに読みましたが、
(サッカーをあまり知らない自分にとっても)
中々興味深い本でした。
「ポジショナルフットボール」という言葉から、
何となく良いポジションを取って
パスを繋いでいくイメージを持っていましたが、
良いポジションというものがより精緻に言語化されていて、
著者の言語化能力の高さに驚かされました。
そして、自分のサッカー戦術を相手に合わせて
絶えず進化・深化させていく大きな流れが
疑似体験でき -
Posted by ブクログ
2014 年から 2019 年までベガルタ仙台で監督を務めていた渡邉晋氏(現レノファ山口監督)の著書。ベガルタ仙台を監督率いてクラブ初の天皇杯決勝まで導き、その後どうしても上手くいかなくなり退任するまでの戦術的アプローチが記されている。「相手を困らせる立ち位置」をとることを基本的な考え方としており、これはいわゆるポジショナルフットボールである。普段の練習でどのようにして「相手を困らせる立ち位置」をとることや主導権を握るための戦術をチームに落としこんだのか。実際に行っていた練習内容とその意図が具体的に何例も図示されており、プロの練習内容を知る機会はなかなかないので興味深かった。指導者が練習内容を