マーク W モフェットの作品一覧
「マーク W モフェット」の「人はなぜ憎しみあうのか 「群れ」の生物学」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「マーク W モフェット」の「人はなぜ憎しみあうのか 「群れ」の生物学」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
ユヴァルノアハラリのサピエンス全史と重ね合わせるように読み進めていった。
ハラリは、人間の特殊性を「虚構を信じる力」にあるとし、これによって種として圧倒的繁栄を実現したことを論じつつ、個体としての幸せは種としての繁栄とは連動しないと説く。そして、虚構は繁栄と幸福のための極めて有意義な手段であって、虚構のために不幸になることのないように、俯瞰的な観点から助言してくれる。
一方、本書は、著者のマークWモフェットの専門であるアリとの共通点と相違点を説明しながら、人間とアリだけが匿名性社会を形成できるが、化学物質によりこれを実現するアリに対して、人間は恣意的なしるしによってこれを実現すること、そして、しるしによって「我々」と「彼ら」を区別することと社会形成により協力し合うことは表裏一体の人間の本質であると説く。
ハラリは虚構といい、モフェットは恣意的なしるしという。
ハラリは虚構=手段と割りきれといい、
モフェットは偏見や迫害の加害者にも被害者にもなりうる人間の捨てられない本質が存在することを認識したうえで対処せよという。
どちらも興味深く、面白く、根は同じなのだと思わされた。