作品一覧

  • 天気のからくり(新潮選書)
    4.5
    1巻1,815円 (税込)
    「線状降水帯」はなぜできる? 台風はどこまで大きくなる? 空にある世界最大の川とは? 日本書紀から古代日本の台風被害を予想し、歌川広重の版画から雨粒の形に思いを馳せ、台風の謎を解明するためジェット機で突入する気鋭の気象学者が見れば、世界はこんなに美しい。明日から空を見る目が変わる気象エッセイ。
  • 激甚気象はなぜ起こる(新潮選書)
    5.0
    豪雪が交通を分断し、竜巻が車を吹き飛ばす。夏は熱帯のような酷暑となり、台風が迷走、河川が氾濫し家々を押し流す。日本列島はここ数年、「これまで経験したことのない災害」に見舞われている。気象庁が「命にかかわる非常事態」と表現する激甚気象はなぜ起こるのか? 気象学の第一人者が最新の研究結果をもとに解き明かす。 ※当電子版には、新潮選書に掲載の写真の一部は収録しておりません。ご了承ください。

ユーザーレビュー

  • 天気のからくり(新潮選書)

    Posted by ブクログ

     地球をりんごの大きさに例えると、地球の大気はりんごの皮くらいの薄さしかありません。そして、この薄い大気の層で、雲ができ雨が降り様々な気象現象が起き
    ているのです。
     天気予報は身近な存在ですが、気象学といわれると何だか難しい学問のように感じてしまいます。台風はどこまで大きくなる?線状降水帯はなぜできる?本書は、天気や気象にまつわる「からくり」をわかりやすく解説した気象エッセイです。天気や気象に隠された驚くような深い真理や、地球大気で繰り広げられる美しい世界に触れることができる1冊です。

    0
    2025年11月13日
  • 天気のからくり(新潮選書)

    Posted by ブクログ

    「激甚気象はなぜ起こる」で、気象研究の最前線の面白さを知り、坪木先生のこの新しい本を買いました。「天気のからくり」には、図表がありません。文章だけで気象の面白さに読者を振り向かせようというチャレンジかも知れないと感じました。
     ところどころで驚きに出会う、いい本でした。

    0
    2025年08月13日
  • 激甚気象はなぜ起こる(新潮選書)

    Posted by ブクログ

     自宅から数十キロのところで、8月末に大雨が降ったことがある。気象のことをよく知っている知人から、「こういうタイプの大雨は、直前にならないと予測できないんだ」と言われた。この本を読んで、その理由がわかった。コンピュータで気象を予測するときに、現状のモデルで何が不足しているのかという説明も理解できた。現状で不足しているものを、研究で解明・発展させようとしている。何年かして、その後の研究とか技術の展開の本がまた出たら、読みたいと思う。

    0
    2021年02月12日
  • 天気のからくり(新潮選書)

    Posted by ブクログ

    天気はあまりにも日常的なものであるが、この本は天気のメカニズムについて興味深いエピソードを教えてくれる。

    地球大気は極めて薄い膜で、そのなかで夥しい数の生命が繁殖し、風が吹き水蒸気が流れ、雲ができ、見上げるほど高い積乱雲が立ち、激しい豪雨が発生する。偏西風が蛇行し、低気圧が雨を降らせ、台風が大嵐をもたらす。
    自分たちは何と薄い(狭い)世界に生きているんだ!

    この薄い膜の中で起こる様々な不思議な現象を見事な文章で綴る。

    「空に浮かぶCD」という章、縦と横の長さ(距離)から、台風はCDのような薄い円盤に例える。へー、そうなんだ。面白い例えだな。(詳しくは本書で)

    「世界最大の川は空にある」

    0
    2025年09月29日
  • 天気のからくり(新潮選書)

    Posted by ブクログ

    台風、線状降水帯、猛暑など気候も災害として無視できない存在となっている時代で私たちの見上げる空で何が起こっているのか、そのからくりを知りたいと思い購入…というのはここに書くための建前で個人的な理由で購入。笑
    気象に関する知識は高校で言えば地学の分野。大の苦手だったせいで前半の章は割と専門的に(個人的には)感じ挿絵とかあればいいのなーと思いながら読みました。笑
    ただ、1項目は4ページで収まるので挫折することなく、分からないことは調べながら読みました。(そうすればすぐ理解できました、というか4ページだと説明が少なすぎるくらい)
    後半の章は著者の主観的な経験や考えが多くなるので面白く読むことができま

    0
    2025年09月21日

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