作品一覧

  • 新版 「生きるに値しない命」とは誰のことか ナチス安楽死思想の原典からの考察
    4.3
    1巻1,760円 (税込)
    相模原の障碍者施設殺傷事件、安楽死論争、パンデミック・トリアージ――近年、様々な場面で「生きるに値しない命」という言葉を耳にするようになった。しかし、「役に立つ/立たない」ということだけで、命を選別してよいのだろうか。  一〇〇年前のドイツで出版され、ナチスT4作戦の理論的根拠になったといわれる刑法学者カール・ビンディングと精神医学者アルフレート・ホッヘによる『「生きるに値しない命」を終わらせる行為の解禁』の全訳に解説と批判的考察を加え、超高齢社会の「生」と「死」を考える。
  • システム倫理学的思考  対立しながらも、つながり合う
    -
    1巻1,408円 (税込)
    “競合的共生”の新時代を拓く。 哲学者が語る、デジタル社会の課題に応える「システム倫理学」とは――。 若者と老人、大人と子ども、男と女とLGBT、医者と患者。利害と観点の違いから、人と集団と国家のあいだで生じる対立。時代の根本にある課題を洞察し、解決の方向を示す思考法が、明るい未来と生きる目標を創出する。コミュニケーションの本質を哲学する一冊。

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ユーザーレビュー

  • 新版 「生きるに値しない命」とは誰のことか ナチス安楽死思想の原典からの考察

    Posted by ブクログ

    第一次世界大戦後の1920年に書かれた『解禁』の日本語訳。それに2人の著者が書く反論と解。
    僕は安楽死と能力主義に対して、反論する言葉を持ち合わせていなかった。もどかしさしか感じていなかった。
    けれど、この本の特に森下直貴氏によるコミュニケーション論は非常に刺さった。安楽死や優生思想への回答と反論でこれ以上はまだ見たことがない。もう少し他の本も読んで、安楽死や優生思想についての意見を取り入れた上で、僕自身の言葉を探していきたいと思う。
    非常に勉強になった本でした。

    0
    2026年03月19日
  • 新版 「生きるに値しない命」とは誰のことか ナチス安楽死思想の原典からの考察

    Posted by ブクログ

    前半のテクストは非常に興味深く、また、納得できる箇所が多かった。
    それを批判するのが後半であり作者の意見なわけだけど、考えや意見が合わなかったので「ふーん、そっか」程度に読んだ。

    ただ残念なのは、全体的に「生きるのが大変な病状の人」にしか前半も後半も焦点をあてていないこと。
    病気やケガの回復が見込めないひとと老人のことしか考えていない。
    現代で安楽死を語るのであれば「生きていたくない人」を「自殺させないための安楽死」について言及するべきだ。

    0
    2023年05月05日
  • 新版 「生きるに値しない命」とは誰のことか ナチス安楽死思想の原典からの考察

    Posted by ブクログ

    なぜ能力差別が間違ってるのか、しっかりと納得できる説明に出会えた。
    誰しもがいつでも差別の対象になりうるから、想像力を働かせて、みんなで差別をやめよう、という理由は納得いくものではあるけど、
    それだと「差別されたくなければ」差別しないという条件がつくのが何か腑に落ちない感じがしていた。

    この本では老人も障害者もその存在がすでに社会とのコミュニケーションの役割を果たしていると指摘されている。
    確かに自分も老いることを祖父母に学んでいる。
    誰しも、その存在自体がすでに生きる意味に直結しているということは、言われて初めて当たり前のような気がするけど、素晴らしいことだと思った。

    0
    2023年02月19日
  • 新版 「生きるに値しない命」とは誰のことか ナチス安楽死思想の原典からの考察

    Posted by ブクログ

    ナチスのT4作戦につながる障害者排除の論理が、どのような歴史的・思想的背景から正当化されていたのかがわかり、意義深かった。結局、排除する側が言ってることはいまとまったくかわらない。経済的効率性であり、「あいつらは社会のお荷物だ。いまは彼らを養う余裕がない」という考え方がベースになっている。こういうことを言う人、いまもやまほどいるもんなあ。

    なみに元の本を書いたドイツの医者は、彼の主張を具現化したT4作戦がはじまったとき、身内が犠牲になって殺害に反対している。奥さんがユダヤ人で大学も追われた。誰でも当事者になりうるということを、もっとみな真剣に考えた方がいい。

    0
    2021年04月08日

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