森下直貴のレビュー一覧
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かなり革新的な思考方法だと思う。
あとがきに書かれていたように、難解でありこれから応用になる思考法ではあるが、整理されておりどのように活用するかを考えずにはいられなかった。
例えば企業において、対外、対内、対他、対自に分けて相互的に関係し合っていることを念頭に課題を考えてもいいと思う。
またその根幹が、人間は広義の意味でコミュニケーションしているということ、そしてそのコミュニケーション自体がシステムで構造的で、四次元相関となっていることが納得である。
だから、そのコミュニケーションから広がる如何も四次元相関として考えるのは合理的かもしれない。
例として、安楽死やQOL、幸せについてを四次元相 -
Posted by ブクログ
前半はビンディング及びホッヘによる『解禁』の和訳。後半は『解禁』への著者の考察。どちらも平易な文章で書かれており、難解な箇所はない。
前半部に同意するような人は現代にはほとんどいないだろうが、こと安楽死等の話題になると、ふとした会話の節々に優生思想が頭をよぎるような発言を耳にすることもあるので、無意識の優生思想は根強く現代でも残っているのだと感じる。そういう意味では、本書の後半の考察部は一読の価値がある。特に区別というものが社会集団の中で差別に変換されていくことや、コミュケーションの重要性についてはなるほど、と思った。なお、本書で言及されているコミュケーションという用語の射程は一般のものより -
Posted by ブクログ
なぜ能力差別が間違ってるのか、しっかりと納得できる説明に出会えた。
誰しもがいつでも差別の対象になりうるから、想像力を働かせて、みんなで差別をやめよう、という理由は納得いくものではあるけど、
それだと「差別されたくなければ」差別しないという条件がつくのが何か腑に落ちない感じがしていた。
この本では老人も障害者もその存在がすでに社会とのコミュニケーションの役割を果たしていると指摘されている。
確かに自分も老いることを祖父母に学んでいる。
誰しも、その存在自体がすでに生きる意味に直結しているということは、言われて初めて当たり前のような気がするけど、素晴らしいことだと思った。 -
Posted by ブクログ
ナチスのT4作戦につながる障害者排除の論理が、どのような歴史的・思想的背景から正当化されていたのかがわかり、意義深かった。結局、排除する側が言ってることはいまとまったくかわらない。経済的効率性であり、「あいつらは社会のお荷物だ。いまは彼らを養う余裕がない」という考え方がベースになっている。こういうことを言う人、いまもやまほどいるもんなあ。
なみに元の本を書いたドイツの医者は、彼の主張を具現化したT4作戦がはじまったとき、身内が犠牲になって殺害に反対している。奥さんがユダヤ人で大学も追われた。誰でも当事者になりうるということを、もっとみな真剣に考えた方がいい。