作品一覧

  • 夏のカルテット
    4.1
    1巻1,100円 (税込)
    中学1年生の夏休み。図書委員の当番で集まったクラスも部活もバラバラな4人が結成した夏限定のバンドは、4人にとってかけがえのない場所になっていった。そんな時に突然、幹が「……僕、グループ研究、抜ける」と言い出して……!? 周りの意見に流されたり、同調したり、人から噂されたり、からかわれたり……。自分を押し殺しているうちに、自分が本当に好きなもの、大切なものは簡単に消えていってしまう。そんな毎日の中で、幹が出した答えは……。『みつきの雪』で第50回児童文芸新人賞を受賞した眞島めいり氏、デビュー二作目。気持ちが前向きになる爽やかな青春ストーリー。
  • バスを降りたら
    4.1
    1巻1,100円 (税込)
    「通学のバスの中で見かけるあの人みたいになりたい……」奈鶴(なつる)はバスで席を譲る律(りつ)の姿を見て名前も知らない律のことが気になりはじめる。一方、律は自分が落ちた中学の制服を着た奈鶴のことを少し目障りに感じている。奈鶴と律はバスの中で見たお互いの姿をきっかけに大切なことに気がつきはじめる。男女ふたりの視点で描かれる、一歩前に踏み出す勇気をくれる青春成長ストーリー。バスを降りたふたりは、新たな一歩を踏み出す。 【目次】1 side:奈鶴 七時三十六分発、駅西口行き/2 side:律 居場所はここじゃない/3 side:奈鶴 絵の中の鳥/4 side:律 こだわっていたのは/5 side:奈鶴 初めての眼鏡/6 side:律 中庭のふたり/7 side:奈鶴 あのひとみたいに/8 side:律 たとえばそういうことだって
  • 文通小説
    3.9
    1巻1,265円 (税込)
    「あたし、もうすぐ引っ越すんだ」三月二十四日。二年生として登校した最後の日、通知表を受け取って帰っていた道の途中で、貴緒が言いだした。たいしたことじゃないけどいちおう話しとくね、くらいの、いつもとまったく変わらない調子で。--中略ーー 「文通……」わたしはばかみたいにくり返した。意味はもちろん知ってるし、なんなら現在進行形で、クラスメイトや他クラスの子としょっちゅう手紙を交換している。便箋の凝った折り方だって五種類くらい手が覚えている。ハートやうさぎ、シャツの形に折ったものを渡すと、貴緒はとくに喜んでくれたから。だけど、この先はそうじゃない。学校で手渡しするのは不可能になるんだ。始まるのは、ほんとうの〈文通〉。貴緒が遠くへ行ってしまうことの現実感が、その単語ひとつにぎゅっと詰まっていた。(本文より) 眞島めいり『みつきの雪』が入試に出題された中学・高校 (*2022年12月20日現在) ■令和3(2021)年度 関西大倉中学校 甲陽学院中学校 追手門学院中学校 実践女子学園中学校 田園調布学園中等部 聖ヨゼフ学園中学校 学習院中等科 吉祥女子中学校 大阪府立東住吉高等学校芸能文化科 佼成学園中学校 ■令和4(2022)年度 新潟大学附属新潟中学校 清風中学校 静岡県西遠女子学園中学校 目黒星美学園中学校 関東学院中学校 以上、計15校 目次 1 文通しようよ  2 平さんと能勢さん 3 会いたい 4 雨の街で 5 花の名前は 6 大学図書館 7 友達じゃない 8 約束 9 わたしだから 10夜中の電話
  • みつきの雪
    4.3
    1巻1,265円 (税込)
    信州の村にすむ小学五年生の少女・満希は、都会からの山村留学生、行人と気の合う友人へとなっていく。 やがてふたりは同じ高校に進んだが、満希は地元で農家を継ぐことになり、行人は遠くの医大への進学を希望していた。 卒業式前日、中学時代にふたりで訪れた村の図書館で、行人は山村留学を選んだ理由を初めて語り始める。「第21回ちゅうでん児童文学賞」大賞受賞作品。(選考委員:斉藤洋、富安陽子、鷲田清一の各氏) ひとつひとつのエピソードが、時間のはなれた前後のエピソードと有機的につながっているからでしょう。そのつなげ方が、この作家はうまいのです。──斉藤 洋 よく磨かれた丁寧な言葉で紡がれた美しい物語でした。だから、言葉と言葉が響き合い読む人の心を震わせます。 ──富安陽子  「力のこもる指先の爪が白く変わっていく」。この表現に心底、ふるえた。─中略─ 著者のそういう筆致は、もはや児童文学という枠を突き抜けていると思う。──鷲田清一

ユーザーレビュー

  • 夏のカルテット

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読みやすくて、心に染みた。
    押し付けられて図書委員になった4人組が、ひょんなことからバンドを始めるっていうストーリー。簡単に言うと。
    今は小学生VTuberとかもいて、動画投稿サイトのYouTubeとかもめっちゃ有名で、だからこそリアリティがあった。私がよく聴く曲にはいいねが1万はついてるけど、それってすごいことなんだなって改めて思う。
    なんか、実感わかないせいで簡単な気がしてしまってたけど、全然そんなことないよな、チャンネル登録者数100万人もすごすぎるよなって感じた。だからこそって言うと、語弊があるかもしれないけど、一つ一つのいいねとかコメとかリプとかが目立つし、嬉しいのかもしれない。

    0
    2025年04月20日
  • 夏のカルテット

    Posted by ブクログ

    苦労して苦労して、書いた歌詞にしばらく笑いっぱなし。霜村くんの感情に合わせて喜んだり落ち込んだり、すごく楽しかったです。

    0
    2024年01月22日
  • 文通小説

    Posted by ブクログ

    大事な親友が引越してしまった。だけど、文通というつながりを持てたことに喜ぶちさと。友情って何だろう、友達にとって自分は何番目なのか、文字にしづらい思いを丁寧に描いた作品。中3に勧めたい。

    0
    2023年08月09日
  • バスを降りたら

    Posted by ブクログ

    中学受験のその後のお話。
    すれ違う視点がいつぶつかるのか、ドキドキしながら読み進めた。それぞれの心情の描かれ方も好き。
    登場人物はみんな好感を持てるタイプで、題材としてはマイナスなイメージなのにそれを感じさせない爽やかさがある。
    前向きな気持ちになれる内容。

    0
    2023年03月20日
  • バスを降りたら

    Posted by ブクログ

    同じ中学に合格した女の子と、落ちた男の子。
    交わりそうで交わらない2人の視点が新鮮だった。
    眞島さんのお話は、心の動きが丁寧に描かれていて、登場人物が全員愛おしくなる。
    読後感も良い。

    0
    2023年02月19日

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