【感想・ネタバレ】バスを降りたらのレビュー

あらすじ

「通学のバスの中で見かけるあの人みたいになりたい……」奈鶴(なつる)はバスで席を譲る律(りつ)の姿を見て名前も知らない律のことが気になりはじめる。一方、律は自分が落ちた中学の制服を着た奈鶴のことを少し目障りに感じている。奈鶴と律はバスの中で見たお互いの姿をきっかけに大切なことに気がつきはじめる。男女ふたりの視点で描かれる、一歩前に踏み出す勇気をくれる青春成長ストーリー。バスを降りたふたりは、新たな一歩を踏み出す。 【目次】1 side:奈鶴 七時三十六分発、駅西口行き/2 side:律 居場所はここじゃない/3 side:奈鶴 絵の中の鳥/4 side:律 こだわっていたのは/5 side:奈鶴 初めての眼鏡/6 side:律 中庭のふたり/7 side:奈鶴 あのひとみたいに/8 side:律 たとえばそういうことだって

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

中学受験のその後のお話。
すれ違う視点がいつぶつかるのか、ドキドキしながら読み進めた。それぞれの心情の描かれ方も好き。
登場人物はみんな好感を持てるタイプで、題材としてはマイナスなイメージなのにそれを感じさせない爽やかさがある。
前向きな気持ちになれる内容。

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2023年03月20日

Posted by ブクログ

同じ中学に合格した女の子と、落ちた男の子。
交わりそうで交わらない2人の視点が新鮮だった。
眞島さんのお話は、心の動きが丁寧に描かれていて、登場人物が全員愛おしくなる。
読後感も良い。

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2023年02月19日

Posted by ブクログ

同じバスに乗り合わせる、違う中学校に通う2人。淡い恋の話かと思ったら、もっと繊細な心の動きと成長を丁寧に描いた作品でした。

受験して入った学校で迎えた中1の秋。
奈鶴は仲の良い友達もいて、勉強も頑張っているけれどはっきりとした目標は描けていない。

志望校に落ちた律は、消去法で入学した学校に通う自分をまだ受け入れられずにいる。

進路を選ぶ前も選んだあとも、正解を求めるかぎり迷いは続くけれど。出会った人々が視野を広げてくれる。

親とは違う距離感で、一緒に悩んでくれる大人がいてくれるって素敵ですね。

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2024年03月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

同じ中学校を受験して合格した女の子と不合格で違う学校に通っている男の子が同じバスで通学中にお互いの生活ぶりなどが気になっていく物語だった。
乗り降りするバス停が違い、学校も違うため、お互いが関わることはないと思っていたが、お互いが気づかないうちに少しずつ関わっていき、それによってお互いの考え方なども少しずつ変わっていくところがあり、とても面白かった。
受験に落ちた男の子が思っていたように、もしも自分が違う人生を歩んでいたら、どうなっていただろうと思った。

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2023年07月06日

Posted by ブクログ

中学受験後、不合格で予定外の学校に進学した律と、律の第一志望だった学校に通う奈鶴の物語。
律の学校に対する後ろ向きな気持ちが、学校紹介のプリント作成に関わる中で変化していく様子が良かった。
バスで乗り合わせるだけの二人が、こっそりそれぞれの良いところに気付いていたり、友だちの長所を素直に認められたり
二人の素直な性格が心地よく、爽やかな読後感。

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2023年05月12日

Posted by ブクログ

毎朝、同じバスに乗り合わせる、
学校は違うものの、同じ中学1年の少女と少年の双方の視点から
交互に物語が進む。
お互いに、相手は自分を知らないものと思っているが、
実は、それぞれの事情から気になっている。
といって、物語は、お互いの家庭や学校の中で進む。
地元の公立ではない中学へ進学した二人が、
れぞれの生活の中で、出会いを経験して・・・
やがて、というお話。
読後感は、気持ちよい。

ヤングアダルトの作者さんって、
心理描写や情景が、よく言えば細やか、悪く言うと、くどい気がする。
初めて読む作家さんだが、「ああ、この人もか・・・」と、
中盤あたりまで、少々だれた。

なので、少々減点。

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2023年03月20日

Posted by ブクログ

ある中学に合格した女の子と不合格だった男の子。同じバスに乗り合わせるふたり。それぞれの視点から心情を綴る。

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2024年03月06日

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