作品一覧

  • 日本美の再発見 増補改訳版
    3.6
    1巻968円 (税込)
    桂離宮をはじめ、伊勢神宮、飛騨白川の農家および秋田の民家などの美は、ドイツの建築家タウトによって「再発見」された。彼は、ナチスを逃れて滞在した日本で、はからずもそれらの日本建築に「最大の単純の中の最大の芸術」の典型を見いだしたのであった。日本建築に接して驚嘆し、それを通して日本文化の深奥に遊んだ魂の記録。

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ユーザーレビュー

  • 日本美の再発見 増補改訳版

    Posted by ブクログ

    今年は桂離宮に行く!

    高松の達磨寺と洗心亭は訪れました。あのこじんまりとした家屋から見下ろした高松の街を想像しながら、家屋のわきにある石碑に刻まれたich liebe die Japaneche Cultureの言葉の意味を思いました。

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    2019年05月19日
  • 日本美の再発見 増補改訳版

    Posted by ブクログ

    坂口安吾が『堕落論』だか『日本文化私観』だかで、「ブルーノ・タウトが私の出身地である新潟を世界で最も醜い街だとディスってきたんだけど‪」(意訳)と書いていたので、気になって呼んでみた1冊。
    確かに、しっかりと新潟がこき下ろされておりました。
    ただ、自分が良いと思ったものには言葉を尽くし賛辞を惜しまず、良くないと思ったものは徹底的に貶し倒すタウトの筆致は、ある意味読んでいて痛快だった。
    その土地の気候風土に適合しており、その土地の文化に根ざし生まれた建築こそが永遠の美たりえるのだというタウトの美術観は、氏自身が機能性を追求するモダニズム建築家であったゆえなのだろうかと考えると興味深かった。

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    2024年10月13日
  • 日本美の再発見 増補改訳版

    Posted by ブクログ

    感想
    刹那と永遠。消えゆく美を固定し体現する建築。一見矛盾する要素を呑み込む。本で知識を得た後は実際に足を運んでみたい。まずは近所の神社から。

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    2022年11月01日
  • 日本美の再発見 増補改訳版

    Posted by ブクログ

    やはり岩波新書はいい仕事する。
    明治時代、ネットはもちろん、交通の便は今よりもはるかに劣り、カメラも手軽に使えない時代、ヨーロッパからはるか離れた日本を訪れ、日本の美しさを素晴らしい文書で残してくれている。
    ただ感謝しての言葉ってしか浮かばない。、

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    2020年09月20日
  • 日本美の再発見 増補改訳版

    Posted by ブクログ

    新潟市は日本中で最悪な都会。
    何ひとつ興味をそそるものがない、街を貫く運河は悪臭粉々、
    しかも全市を通じて住居の出入り口に便所があり恐るべき臭気が漂う。
    こんな家造りではいけいないと、新潟市に「建築家」という職業が「発明」されねばならないと嘆いたブルーノ・タウト。
    あまりの評価にガックリ。
    21世紀に住まう地元人でも街づくり、景観づくりに魅力を感じていないので、
    当時の容赦ない辛辣な評価は図星だったと笑うに笑えない。


     

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    2017年01月26日

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