配信予定・最新刊

作品一覧

  • 岸辺のヤービ
    NEW

    岸辺のヤービ

    小説・文芸

    4.3
    1巻1,980円 (税込)
    寄宿学校で教師をしている「わたし」は、ある晴れた夏の日、学校近くの三日月湖、マッドガイド・ウォーターに浮かべたボートの上で、ふわふわの毛につつまれた、二足歩行するハリネズミのようなふしぎな生きものと出会います。そして、一粒のミルクキャンディーがきっかけとなり、「ヤービ」と名乗るその生きものと「わたし」の交流がはじまります。ヤービの語る彼らの暮らしは、穏やかだけれど、静かな驚きに満ちていました。

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  • しあわせなハリネズミ

    しあわせなハリネズミ

    小説・文芸

    4.1
    1巻1,210円 (税込)
    幼年童話からYA、一般文芸まで幅広く活躍する藤野恵美氏による、大人もこどもも楽しめる、少しビターで心温まる新作絵童話。(毎日新聞の「読んであげて」での連載を改稿)ともだちがいないけれど ひとりでもへいきなハリネズミは、考えることが大好き。うさぎがバラの花をつけて自慢しても、きみにそんなものは似合わない、といつでも思ったとおりのことを言います。背中のはりだけでなく、言葉もちくちくしているのです。そんなハリネズミがある日、「たべられないし、やくにもたたない」どろだんごをつくっているもぐらと出会います。小沢さかえ氏による油彩カラーとペン画の挿絵も豊富に掲載。もくじ:さんぽ/であい/しごと/はちみつ/よあけ  ハリネズミには、ともだちがいませんでした。 森をあるくときも、ひとりです。 けれど、まったく、きにしていません。 ひとりしずかにあるいていると、小鳥のさえずりが、よくきこえます。ひとりしずかにあるいていると、はっぱのざわめきが、よくきこえます。だれにもじゃまされず、ひとりしずかにあるくことが、ハリネズミはすきでした。 森には、おそろしいどうぶつもいます。 でも、だいじょうぶ。 ハリネズミのせなかには、するどいハリがあります。 じぶんの身は、じぶんでまもれます。だから、ハリネズミはひとりでもへいきなのです。─本文より。
  • やまんばの12にんのむすめ

    やまんばの12にんのむすめ

    小説・文芸

    3.0
    1巻1,650円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 自然の中のなりわいや野遊びの伝道師として、聞き書きの名手として、自然と人、人と人、子どもたちのありようを見つめ続けてきた塩野米松さん。昭和、平成、令和……、人新世ともいわれる現代、その先の未来。時代や社会、環境が大きく変わっても、したたかな命を宿して変わらずあり続ける大切なものを、5つの珠玉のおはなしに託して、自然といのちの輝きを圧倒的な画力で描いてきた当代一流の絵本作家5名との夢の共演により、子どもたちに語り伝える豪華絵本5巻シリーズ。第5回配本は『やまんばの12にんのむすめ』。12年に一度、12月12日、山姥の12人の娘がお母さんのところに集まる。都会の夜空をコロコロに乗って。海や山を越え鷲や白熊や龍に乗って。めざすは北の森。山姥と動物たちは、眠る場所をつくったり、料理をつくったり、12人の娘を迎える準備に大忙し。突然、山が鳴き、風が吹き荒れた。さあ、宴を始めるよ! 『岸辺のヤービ』の画家・小沢さかえが描く、斬新な現代の山姥の宴。

ユーザーレビュー

  • 岸辺のヤービ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    外国の雰囲気がとてもお洒落だと感じました。ヤービにはヤービの生活があって、その毎日を生き生きと感じることができる本でした。セジロの考え方、今で言うヴィーガン?と似ていると思いました。結構ボリュームがあったけれど、続きが気になってあっという間に読めました。

    0
    2025年12月31日
  • 岸辺のヤービ

    Posted by ブクログ

    まるで夢の中に入り込んだような、優しくてあたたかい物語でした。読み進めるうちに、静かな湖のほとりの風景が目に浮かび、草のにおいや水の音までも感じられるようでした。

    何よりも心を惹かれたのは、ふわふわの毛に包まれた小さな不思議な生きもの、ヤービの存在です。優しくて、少しおせっかいで、おいしいものが好きで、友達思いのヤービに、私も本当に会ってみたいと思いました。きっとぎゅっと抱きしめたら、あったかくて安心するに違いありません。

    この物語には、大きな事件や激しい展開はありません。でも、それがかえって良くて、読んでいるうちに心がほっこりして、日々の忙しさやざわざわした気持ちがふわっとほどけていくようでした。静かだけど豊かな時間が流れていて、ページをめくるたびに、優しい気持ちになれます。

    「大切なものは目に見えない」という言葉がありますが、『岸辺のヤービ』もまた、目には見えにくいけれど心の奥に残る大切なものを教えてくれる物語だと思いました。ヤービや仲間たちと一緒に過ごした時間は、私にとって宝物のような時間でした。

    0
    2026年01月03日
  • 岸辺のヤービ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    梨木香歩さんの作品を、いつかは全部読みたいと思っているのに、最近足踏み状態だったので、勢いをつけるために(?)、読みやすいと思われたヤービから読むことにしました。勝手に絵本だと思い込んでいたのですが、児童書と分類されるものでした。

    これは人間で、寄宿学校、サニークリフ・フリースクールの教師であるウタドリさん(あだ名です)が、ヤービという小さなクーイ族でヤービ族の生き物と偶然出会い、そのヤービから聞いた小さな種族たちのお話です。
    梨木香歩さんらしい、なんとも丁寧で、なんというか背筋がぴんと伸びるような美しい日本語で綴られています。児童書なので、あっという間に読めますが、水辺のことだったり、生き物、特に鳥の生態のことなどは、梨木さんの博識さが隠しきれない、といった感じでした。

    しかししかし、ヤービをはじめとした登場人物の心の機微というのか、心情描写はもう、素晴らしいの一言につきます。誰もが小さいころから大きくなるまでのどこかでちょっと感じたことがあるであろう、でも、多くの人がちょっと気づいただけですぐに忘れ去ってしまったであろう大小の感情の動きのあれやこれやが出てきて、それに出くわすたびに、「やられたー」と思うのでした。知ってる、この感情知ってる!どこかで感じたことある!と。

    たとえば、ヤービのいとこのセジロは自分たちが蜂の子を食べるということが残酷に思えて、しばらく食事ができなくなります。これって、食事ができなくなるまではいかなくとも、身に覚えがある読者は多いんじゃないでしょうか。(そういえば、私の妹は一時期、豚肉も牛肉も口にしない時期がありました。鶏はいいんだと言ってましたが。)
    それから、ヤービが思わず小さい子のように甘えた感じになって、ママ・ヤービに対して気まずく思う瞬間。これも、あーなんかわかる!とポンと膝を打ちたくなります。そして、ママ・ヤービの素晴らしい対応。ここは親として見習わねば、と思いました。それに、怖いと思いつつもスリルを味わいたくなったり、恐怖の対象がヒーローのように自分の中で大きくなってしまう子ども心・・・あぁ、なんだかよくわかる・・・。
    それからこれは、身に覚えがある感情というのとは少し違うのですが、ヤービとセジロが出会った、ベック族のトリカは、母親が、ヤービとセジロの前でちょっとショックを受けるような態度をとってしまったことについて、必死に母親をかばおうとします。この場面、きっと現実にも少なくない小さな子たちが、こういうことを、「母親をかばう」という意識なしでしているんだと容易に想像できて、なんだか涙が出そうになりました。そしてそれを知って、ちょっと癖のあるトリカが大好きになったというウタドリさんにも涙が出そうになりました。優しい世界で胸があつくなりました。トリカの家族が良い方向へ向かっていけますように、と祈るような思いでした。

    ちょっと笑ってしまったのは、パパ・ヤービの弟、マミジロ・ヤービは詩人というところです。マミジロ・ヤービは、詩の一行目が天啓のようにおりてきたものの、それから進まないことをすごく楽観的な姿勢で構えていて、そんなことを話せる相手としてウタドリさんを認めたのでしょうが、自信満々に話す姿が愛らしくて笑ってしまいました、マミジロ・ヤービの詩はどんなふうに完成するのでしょう。楽しみです。

    大きい人たち(人間のこと)によって環境が変化してきてしまっているマッドガイド・ウォーターを離れるべきかとどまるべきか。ヤービ族は考えなければいけない時期がきたようです。どういう結果になろうとも、マッドガイド・ウォーターが好きだし、自分もウタドリさんもマッドガイド・ウォーターの一部だと考えるヤービ。なんて素敵な子なのでしょう。

    優しい気持ちで読み終えました。さすが、という感じです。素晴らしい作品でした。

    0
    2024年10月08日
  • しあわせなハリネズミ

    Posted by ブクログ

    氷固まったハリネズミの心がもぐらによって溶かされ、温かさに包まれる。
    ハリネズミがどのようにして「しあわせ」を感じるようになったのか。
    ハリネズミ、もぐらうさぎ、りす、くま、かわうそ

    0
    2024年09月01日
  • 岸辺のヤービ

    Posted by ブクログ

    児童書コーナーで物色していると梨木香歩さんの名前に目が止まり、パラパラと見て、なんだかムーミン谷のような雰囲気に惹かれて購入。

    水辺で暮らす不思議な生き物・ヤービと出会った大きい人(=ヤービたちの言い方で人間のこと)である「わたし」の語りで物語は進んでいく。
    自然や生物の描写が美しく、可愛くて洋書のような挿絵もあり、とてもお気に入りの作品となった。
    続編も出ているので、またヤービたちのお話を聞けるのが楽しみ。

    0
    2024年07月19日

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