小沢さかえのレビュー一覧

  • 岸辺のヤービ

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    ネタバレ

    外国の雰囲気がとてもお洒落だと感じました。ヤービにはヤービの生活があって、その毎日を生き生きと感じることができる本でした。セジロの考え方、今で言うヴィーガン?と似ていると思いました。結構ボリュームがあったけれど、続きが気になってあっという間に読めました。

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    2025年12月31日
  • 岸辺のヤービ

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    まるで夢の中に入り込んだような、優しくてあたたかい物語でした。読み進めるうちに、静かな湖のほとりの風景が目に浮かび、草のにおいや水の音までも感じられるようでした。

    何よりも心を惹かれたのは、ふわふわの毛に包まれた小さな不思議な生きもの、ヤービの存在です。優しくて、少しおせっかいで、おいしいものが好きで、友達思いのヤービに、私も本当に会ってみたいと思いました。きっとぎゅっと抱きしめたら、あったかくて安心するに違いありません。

    この物語には、大きな事件や激しい展開はありません。でも、それがかえって良くて、読んでいるうちに心がほっこりして、日々の忙しさやざわざわした気持ちがふわっとほどけていくようでした。静かだけど豊かな時間が流れていて、ページをめくるたびに、優しい気持ちになれます。

    「大切なものは目に見えない」という言葉がありますが、『岸辺のヤービ』もまた、目には見えにくいけれど心の奥に残る大切なものを教えてくれる物語だと思いました。ヤービや仲間たちと一緒に過ごした時間は、私にとって宝物のような時間でした。

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    2026年01月03日
  • 岸辺のヤービ

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    ネタバレ

    梨木香歩さんの作品を、いつかは全部読みたいと思っているのに、最近足踏み状態だったので、勢いをつけるために(?)、読みやすいと思われたヤービから読むことにしました。勝手に絵本だと思い込んでいたのですが、児童書と分類されるものでした。

    これは人間で、寄宿学校、サニークリフ・フリースクールの教師であるウタドリさん(あだ名です)が、ヤービという小さなクーイ族でヤービ族の生き物と偶然出会い、そのヤービから聞いた小さな種族たちのお話です。
    梨木香歩さんらしい、なんとも丁寧で、なんというか背筋がぴんと伸びるような美しい日本語で綴られています。児童書なので、あっという間に読めますが、水辺のことだったり、生き物、特に鳥の生態のことなどは、梨木さんの博識さが隠しきれない、といった感じでした。

    しかししかし、ヤービをはじめとした登場人物の心の機微というのか、心情描写はもう、素晴らしいの一言につきます。誰もが小さいころから大きくなるまでのどこかでちょっと感じたことがあるであろう、でも、多くの人がちょっと気づいただけですぐに忘れ去ってしまったであろう大小の感情の動きのあれやこれやが出てきて、それに出くわすたびに、「やられたー」と思うのでした。知ってる、この感情知ってる!どこかで感じたことある!と。

    たとえば、ヤービのいとこのセジロは自分たちが蜂の子を食べるということが残酷に思えて、しばらく食事ができなくなります。これって、食事ができなくなるまではいかなくとも、身に覚えがある読者は多いんじゃないでしょうか。(そういえば、私の妹は一時期、豚肉も牛肉も口にしない時期がありました。鶏はいいんだと言ってましたが。)
    それから、ヤービが思わず小さい子のように甘えた感じになって、ママ・ヤービに対して気まずく思う瞬間。これも、あーなんかわかる!とポンと膝を打ちたくなります。そして、ママ・ヤービの素晴らしい対応。ここは親として見習わねば、と思いました。それに、怖いと思いつつもスリルを味わいたくなったり、恐怖の対象がヒーローのように自分の中で大きくなってしまう子ども心・・・あぁ、なんだかよくわかる・・・。
    それからこれは、身に覚えがある感情というのとは少し違うのですが、ヤービとセジロが出会った、ベック族のトリカは、母親が、ヤービとセジロの前でちょっとショックを受けるような態度をとってしまったことについて、必死に母親をかばおうとします。この場面、きっと現実にも少なくない小さな子たちが、こういうことを、「母親をかばう」という意識なしでしているんだと容易に想像できて、なんだか涙が出そうになりました。そしてそれを知って、ちょっと癖のあるトリカが大好きになったというウタドリさんにも涙が出そうになりました。優しい世界で胸があつくなりました。トリカの家族が良い方向へ向かっていけますように、と祈るような思いでした。

    ちょっと笑ってしまったのは、パパ・ヤービの弟、マミジロ・ヤービは詩人というところです。マミジロ・ヤービは、詩の一行目が天啓のようにおりてきたものの、それから進まないことをすごく楽観的な姿勢で構えていて、そんなことを話せる相手としてウタドリさんを認めたのでしょうが、自信満々に話す姿が愛らしくて笑ってしまいました、マミジロ・ヤービの詩はどんなふうに完成するのでしょう。楽しみです。

    大きい人たち(人間のこと)によって環境が変化してきてしまっているマッドガイド・ウォーターを離れるべきかとどまるべきか。ヤービ族は考えなければいけない時期がきたようです。どういう結果になろうとも、マッドガイド・ウォーターが好きだし、自分もウタドリさんもマッドガイド・ウォーターの一部だと考えるヤービ。なんて素敵な子なのでしょう。

    優しい気持ちで読み終えました。さすが、という感じです。素晴らしい作品でした。

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    2024年10月08日
  • しあわせなハリネズミ

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    氷固まったハリネズミの心がもぐらによって溶かされ、温かさに包まれる。
    ハリネズミがどのようにして「しあわせ」を感じるようになったのか。
    ハリネズミ、もぐらうさぎ、りす、くま、かわうそ

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    2024年09月01日
  • 岸辺のヤービ

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    児童書コーナーで物色していると梨木香歩さんの名前に目が止まり、パラパラと見て、なんだかムーミン谷のような雰囲気に惹かれて購入。

    水辺で暮らす不思議な生き物・ヤービと出会った大きい人(=ヤービたちの言い方で人間のこと)である「わたし」の語りで物語は進んでいく。
    自然や生物の描写が美しく、可愛くて洋書のような挿絵もあり、とてもお気に入りの作品となった。
    続編も出ているので、またヤービたちのお話を聞けるのが楽しみ。

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    2024年07月19日
  • 岸辺のヤービ

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    梨木香歩さんの世界がとても好き。
    自然の描写にとても魅力を感じます。そして自分も何か大きなもののちっぽけな一部分であると言うことを思い出します。

    そして岸辺のヤービは私の大好きな小さな生き物達の世界のお話でした。小さな生き物と大きな生き物の交流、美しく厳しく大きくそして繊細な自然の描写。
    全てが好き。途中に挟まれるカラーの挿絵もとても良いし、手元に置くしかない。

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    2024年05月20日
  • しあわせなハリネズミ

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    ハリネズミには友だちがいないけれど、だれにも邪魔されずにひとりでいることが好き。

    うさぎの耳にバラの花飾りがついていたけれど、似合わないとはっきり言う。
    かわうそは、そんな言い方したらかわいそうだと言うけれど心で思ってることと違うことはいいたくないと…。
    そんなんじゃ、友だちができませんよと言うかわうそに「ほんとうのことをいえないなら、ともだちなんか、いらないね」と。
    友だちがいないとさみしいし、だれも助けてくれないと困ったことになるよと。

    もぐらにあってからハリネズミに変化が訪れる。

    うさぎやかわうそやもぐらに会った夜、眠れずにいたハリネズミは、ししゅうをする。

    そのししゅうをもぐらは、見えない目ではなく手でさわってかたちがわかることに感動し、壁に飾って大切にする。
    それから…。

    もぐらのことばからたくさんのことを知るハリネズミ。
    明日はどんな日になるのかわくわくするし。
    次の機会が楽しみだと待つこともできる。
    うれしい気持ちは悲しい気持ちを打ち消すことができる。

    自分と違う考えを持っていると言うことは、新しいことを知り楽しみを知ることにもなる。
    友だちの大切さを感じることのできる児童書だと思った。


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    2023年12月20日
  • 岸辺のヤービ

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    ファンタジーの初級編でファンタジーに入り込めない私でも容易にその世界を覗く事ができた。
    入り込めないのにこの作家の書く世界は穏やかで難解だけど優しい気持ちになれるので読んでいるがこの本からレベルを上げていけば梨木氏に近づけるかも知れない。

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    2023年12月20日
  • しあわせなハリネズミ

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    とても素晴らしい一冊だった。いろんな方向に考えや思いが飛んでいき、うまくまとめられないのが悔しい。共感、あきらめ、希望、期待、孤独、自分の中にある様々な心に問いかけてくる。

    (物語)
    友達はいないけれど、一人が好きで平気なハリネズミ。思った通りのことを口にするので、相手を傷つけてしまいます。背中のハリだけでなく、言葉もチクチクしています。そんなハリネズミがモグラと出会い、変わっていきます。最後には、ハリがあることで友達を守ることができて良かったと思えるまでになります。

     ******
    ハリネズミは確かに感じが良くはない。でも、正直な気持ちを言っているだけとも言える。意地悪をしてやろうとかいう他意はない。

     思ったことが言いにくい事だから口にはしないといった経験は誰しもある。口にしない人は性格の良い人で、口にして相手を不快にさせてしまった人は性格の悪い人なのだろうか?同じことを心の内では思ったのに、相手を不愉快にさせてはいけないと本当のことは言わず、他の言葉で取り繕った人。ちょっと失礼だけれど、思ったことをそのままいう正直さを選んだ人。
    個人的には私なら後者の方が信頼できる。もちろん、言い方は工夫してオブラートに包んで欲しいけれど…。前者のような人が蔓延していて、私には恐怖しかない。敏感だから、相手のちょっとした表情で思っていることがわかり、いちいち傷つくから。前者の方ができた人、良い人とカテゴライズされがちな世の中は肌に合わない。

    ただ、この物語を読んで、友達でなくても、相手を尊重したり、話を(自分の考えをまずは混えずに)聞いたりすることは、孤独を好む者でもやった方が絶対いいなと感じた。そして、本当に素敵だと思える人に出会えたら、友達が欲しいと思った。

    もぐらとハリネズミの会話は無駄がなく、心を端的に表していて素敵だった。こんな会話ができるようになりたい。私はよく言葉が足りなかったり、言い方が悪くて誤解される。後になって、あっ、あれは良くなかったなと反省する。

     ゆっくりと(時間的に、気持ち的に)話ができないときは、余計な事は話さないほうがいいと頭ではわかっている。思っていることと、違うように受け止められてしまうから。単に相手が悪いのではなくて、自分も、相手にこう思われたらいけないとか、こんな風に思われたいとか、でもこの事は伝えたいとか、その時嫌なことがあってイライラしてそれを発散したいとか、劣等感とか…そういう思いが織り混ざって本当の心のままに言葉を発していない自分がいる。そして誤解されたまま受け止められ、悪く取られ、離れていく。相手の表情の変化を即座に見分ける私は、少しでも相手の心にこちらに対する何か悪いものを見つけると、とっさにそれを感じを近づけなくなってしまう。

     友達がいないと、確かに困った時に助けてもらえなくて途方に暮れる。自分一人でできることは限られている。ただ、友達って困った時のためにいるものではないじゃん、とも思う。人として好きだから、一緒にいて楽しいから友達でいる以外あるのだろうか?

     私はとても人付き合いが苦手だ。大抵の人とは関わるとどっと疲れるし、何回か関わっていると必ず嫌な気持ちになる。大学時代の友達の1人だけ、心から好きで一緒にいて楽しい、本当の友達だと思える人がいた。他は、たぶん本当に友達でいたいと思う人は1人もいなかった。

     一人でいるのはとても好きだ。寂しいと思うのはほんのたまにだ。たとえなんとなくの友達といても寂しさはきっと変わりはしないだろう。もちろん、助け合ったり、愚痴を言い合ったりなんかはできるだろうけれど。

     もぐらみたいに気が合いそうな相手がいればもちろん友達になりたい。そんな相手、そうそう見つからないだろうけれど…

    気になったところ
    ○もぐら「その友達はいつやってくるかわからない。いつもふらりとやってくるからね。だからこそ、明日はどんな日になるだろうと、ワクワクしながら眠りにつけるというものではないか。」
     ハリネズミはこれまでワクワクしながら眠りについたことなんてありませんでした。寝る前は、いつも嫌だったことが頭に浮かぶのです。

    カワウソ「だから言ったんですよ。友達がいないと取り残されます。みんなと仲良くしていれば、良いことを教えてもらえるのです。」

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    2023年11月17日
  • しあわせなハリネズミ

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    挿絵がとてもかわいい。
    カラーの挿絵のページもあり、
    じっくり見てしまう。
    ちょっとひねくれもののハリネズミという設定も、メルヘンしすぎなくてオトナが読んでも楽しい

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    2022年03月06日
  • しあわせなハリネズミ

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    イラストの可愛いさと話し方のギャップ、思ったことをそのまま言って何が悪い、ともだちなんていらない、と言っていたハリネズミが前向きで性格のよいモグラに出会って変わっていく。

    「読んであげて」に連載されていたというように、低学年の子どもと一緒に読んでほしい。
    子どもが成長してしまった私も、自分用に手元に置いておきたいです。

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    2021年07月29日
  • 岸辺のヤービ

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    梨木香歩の世界観である、鳥や植物、水辺、カヌー(この物語ではボート)、自然破壊への憂いなどなどが散りばめられた物語。日本のような、英国の田舎のような、著者のエッセイ本を読んだ人ならそのどちらの空気も感じ取れると思う。

    ムーミンを思い描く人も多いと思うけど、あのシリーズのようなシュールさは無く、優しい日本語で綴られてる。これ子供の時に読んでいたら「ぐりとぐら」のようにいつまでも心に残る本になってただろうな。

    それ程長くない章ごとに区切られているので、眠る前に読むと柔らかい気持ちで眠りにつける。

    続編も買ったので読む。

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    2021年06月12日
  • 岸辺のヤービ

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    他のものの命を食べて生きることへの罪悪感。私も小さい時に同じことを感じていた。それに対するパパ・ヤービの答えは、「ごめんね」と思うこと。同じ生き物だからそれで充分とのこと。

    ヤービを取り巻く環境の変化(蜂の子が減った、など)は人間が及ぼしたことが影響しているのだろう。ヤービの視点、先生の視点で見られるのが考えさせられるし、楽しい。

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    2020年10月25日
  • 岸辺のヤービ

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    できれば、自分が10代の前半に読みたかった!
    そして、また大人になってから読み返したい、と思う本だった。
    生命の不思議、大切さ、季節を感じること、自分を取り巻く環境に向き合うこと。
    自分に子供ができたら読ませたい。

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    2020年03月04日
  • 岸辺のヤービ

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    これは大好きな世界だ!ヾ(゚▽゚*)挿し絵もすっごく可愛い(*´∇`*)水中を自由にうごきまわれるスーツが欲しい!(^o^)♪ヤービ一族と関わるのはウタドリさんだけにして欲しいけれど…

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    2019年12月14日
  • 岸辺のヤービ

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    ネタバレ

     ヤービ、かわいい!大好き。
     他のものの命をいただいて生きることに感じる罪悪感。切なさ。梨木香歩さんはこんなふうに一つ答えをくれた。
     ムーミンの世界と読み比べてみたい。

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    2019年11月21日
  • 岸辺のヤービ

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    本の雑誌・シリーズ特集号から。読んだことはないけど、ムーミンがきっとこんな世界観なんじゃないかな、とか思った。

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    2026年08月28日
  • 岸辺のヤービ

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    フリースクールで教師をしている人間が
    ヤービという小さい生き物に出会い、ミルクキャンディをあげて
    色々な話を聞く、話。

    ヤービの一族の名前がムーミン一家のようなこともあり
    ムーミンを思い出す。

    セジロ(ヤービの従姉妹)が生き物は食べれなくなってしまったところは、朝ドラのごちそうさんを思い出した。

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    2026年07月13日
  • しあわせなハリネズミ

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    友達を持たないハリネズミが友達を得て幸せになっていく話。

    子供向けのおはなしですが、イラストも可愛らしく、ほっこりほっとするいいお話でした。
    思わせぶりにも聞こえるもぐらの言葉を、理解できなかったハリネズミが、その後ほどなくして実感を持ってわかる流れが良かったです。

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    2026年03月07日
  • 岸辺のヤービ

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    『西の魔女が死んだ』の梨木香歩氏が手がけた児童文学。

    場所は、マッドガイド・ウォーターと呼ばれる、どこかにある湖沼地帯。
    学校教師の主人公が、ある日湖のほとりで出会った、ヤービと呼ばれる不思議な生き物のお話。

    普段なんとは無しに周囲に存在している世界の中に、ふと突然、小人のような存在が暮らす世界への扉が開かれ、いままで見えてなかった世界に迷い込む。
    子供の時分にもしかしたら妄想したことがあるかもしれない、そんな不思議な体験記の体裁を取っている。
    ヤービたちの日々は、大いなる自然の中で自然とともに慎ましやかに、でも工夫に満ちた生活である。
    彼らから見た自然は、大いなる未知をはらんだ世界であり、しかもその中でも子どもであるヤービにとっては、その生活は発見と驚きに満ちている。
    ヤービが新たに発見し、帳面に記していく過程は、恐らく子どもにとっては幼児期の日々の追体験にもなっている。
    人間では体験できないような、ミクロの、でも雄大な世界。そんな彼らの生活の背景にも、「環境の変化」を感じさせる兆候が見え隠れする。読者はおとぎ話のなかに人間の存在を確かに感じ取り、それがこの世界にリアリティを与えている。

    何か目立った事件が起こるでもない。
    素直で素朴な登場人物たちの間にこれといったスペクタクルが生じるわけでもない。
    でも、本当に隣にヤービがいて、今日あった出来事を話してくれているかのように、その楽しげな語りに自然と耳を傾けてしまう。
    そんな一冊。

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    2026年01月24日