小沢さかえのレビュー一覧
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ハリネズミには友だちがいないけれど、だれにも邪魔されずにひとりでいることが好き。
うさぎの耳にバラの花飾りがついていたけれど、似合わないとはっきり言う。
かわうそは、そんな言い方したらかわいそうだと言うけれど心で思ってることと違うことはいいたくないと…。
そんなんじゃ、友だちができませんよと言うかわうそに「ほんとうのことをいえないなら、ともだちなんか、いらないね」と。
友だちがいないとさみしいし、だれも助けてくれないと困ったことになるよと。
もぐらにあってからハリネズミに変化が訪れる。
うさぎやかわうそやもぐらに会った夜、眠れずにいたハリネズミは、ししゅうをする。
そのししゅうをもぐら -
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とても素晴らしい一冊だった。いろんな方向に考えや思いが飛んでいき、うまくまとめられないのが悔しい。共感、あきらめ、希望、期待、孤独、自分の中にある様々な心に問いかけてくる。
(物語)
友達はいないけれど、一人が好きで平気なハリネズミ。思った通りのことを口にするので、相手を傷つけてしまいます。背中のハリだけでなく、言葉もチクチクしています。そんなハリネズミがモグラと出会い、変わっていきます。最後には、ハリがあることで友達を守ることができて良かったと思えるまでになります。
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ハリネズミは確かに感じが良くはない。でも、正直な気持ちを言っているだけとも言える。意地悪をしてやろうとかい -
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藤野恵美さんの心がほっこりする童話ですね。
藤野恵美さん(1978年、大阪府生まれ)
作家、児童文学者。心温まるミステリー『ハルさん』の作家です。
絵は、小沢さかえさん(1980年、滋賀県生まれ)
画家、挿し絵画家、絵本作家。
この絵本は、海と青硝子さんのレビューを見て興味を持ちました。ほっこりする心やさしい絵本でした。
海と青硝子さんありがとうございます(=^ェ^=)
ネガティブなはりねずみが、ある日もぐらに出会うことで、「今まで友達なんかいなくても、いいんだ!」と、思っていた気持ちが変わっていく物語です。どちらかと言うと寓話でしょうか!
うさぎや、りすや、かわうそなどとの交流を通 -
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ネタバレ主人公のハリネズミがアスペルガー症候群みたいなのでびっくりする。思った通りのこと、本当のことを言い、それが人を傷つけることがわからない。一人でいることを好み、こだわりが強い。
そういう主人公がもぐらと出会い、初めて友達ができて変わっていく。
この物語が面白いのは、もぐら以外の登場人物が友達ではない、というところ。これから友達になるかもしれないが、この物語の中では、カワウソは厭な奴で、リスはメッセンジャーを兼ねる商人、クマは製造販売業者、うさぎは着飾るのが好きで、人はいいが友達ではない。
もぐらはハリネズミの個性を尊重して、長所を伸ばしてくれる。社会と結びつけてくれる。しかし、そういう友達は希で -
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ハリネズミには友達がいなかったが、それを全く気にしてはいなかった。
そんなハリネズミにも趣味や楽しいことはあったが、決して他人に見せるものではなく、役にも立たないし、あくまで個人で楽しむものだった。
しかし、そんな思いを抱いていたのは、ハリネズミだけではなかったことを知り、その日を境に、ハリネズミの毎日は変わっていった。
長所も短所もあるのは、何も客観性の強さだけでは無いし、それが自分ひとりだとも限らない。
いつかは自分と気の合う存在と、出会う日が来るのかもしれないし、来ないのかもしれない。
結局、人生における物事の成否は全て可能性であるのかもしれず、それをプラスに捉えるか、マイナスに