作品一覧

  • 増訂 京都地蔵盆の歴史
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    祇園祭などと並ぶ京都の夏の風物詩・地蔵盆。文献史料と実地調査の成果を用いて、京都の人々でさえよく知らないその歴史を丹念に紐解く。京都の都市文化をより深く知るための一冊が、補章2本を加えた増訂版として再登場。
  • 史料で読む庶民の暮らし 幕末女性の生活 日記に見るリアルな日常
    3.5
    1巻1,980円 (税込)
    幕末の暮らしを女性自身が書き残した日記から読み解く、歴史学入門書。ご近所との付き合い、飼い猫の一生、妊娠と出産、伝染病への対処、年中行事など、史料は高校までに学ぶ幕末の事件史とは全然違った細やかで豊かな世界を我々に見せてくれるだろう。用いるのは、滝沢馬琴の息子に嫁いだ路(みち)の日記、和歌山城下の質屋に嫁いだ峯(みね)の日記、和歌山藩藩校の助教の娘小梅の日記、河内国古市の商家の娘サクの日記である。
  • 叢書パルマコン・ミクロス05 怪異と妖怪のメディア史 情報社会としての近世
    -
    怪異研究の権威、西山克氏が「怪異は情報にすぎない。」と書いてから20年が過ぎた。その間、多くの怪異「情報」研究が生み出されたが、果たしてそれらは怪異が「情報」であるということにどこまで自覚的であったのか? 本書は、髪切り・一目連・石塔磨き・雀合戦・流行正月などの記録を新たに博捜し紹介・解読しながら、主に近現代の歴史社会学の分野で隆盛のメディア史的手法を用いて、近世怪異の新たな相貌を描く野心的研究。
  • 江戸時代の明智光秀
    -
    1巻1,650円 (税込)
    明智光秀の死後、光秀に関する史実を翻案した物語が、近世の京都を軸にして、どのように変容し受容され、また発信されたのか。現代日本人の思い描く光秀像にまで影響を及ぼす「伝承としての明智光秀」に迫るスリリングな史書。町・集団・家などが、書物や芝居などの情報と共振しながら、それぞれに多様な光秀像を創り発信する過程を実証的に明らかにする、本能寺の変の謎にも、「本当の」人物像にも迫らない、今までにない光秀論。
  • 歴史学で卒業論文を書くために
    4.8
    1巻1,430円 (税込)
    就活やバイトで忙しい学生に、どうやったら、しっかり卒論を書いてもらえるのか。長年、学生の卒論指導に苦労し、失敗を重ねてきた日本史の先生が書き下ろした、本当に学生に役に立ち、使ってもらえる面白い卒論執筆ガイド。普段のレポートとはレベルの違う、人生一度の学術論文をしっかり書くための、コンパクトだけど強い味方。また、過去に卒論を書いた社会人には、悔恨と懐旧の情がないまぜになって押し寄せること間違いなし。

ユーザーレビュー

  • 歴史学で卒業論文を書くために

    Posted by ブクログ

    歴史学だけでなく人文科学分野を学ぶ学生で、卒論の研究テーマ選定や絞り込みに苦労されているなら必読の一冊。論文や史料収集の方法、卒論における体裁や文体、論文提出時のチェック項目など、具体的で実践的なマニュアルとしても役立つ。

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    2025年02月14日
  • 歴史学で卒業論文を書くために

    Posted by ブクログ

    タイトル通りの本である。これから卒論に取り組む学生向けにかかれたものであるが、在野で歴史の勉強をする人にも役立つものである。
    学校などはとうに卒業し、趣味で歴史を勉強する。本を読んだり、講演会に行ったりで漫然と知識を増やすのも良いが、やはりアウトプットを意識したほうがより深く勉強できるというものである。もし、どこかで発表の場が持てれば少しは歴史学に貢献できるかもしれないし、そうでなくても、学習の成果が形に残るのは意味のあることだと思う。
    もちろん、これから卒論に取り組む学生にとっては良きガイダンスになる本である。一読を、おすすめする。

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    2024年11月29日
  • 歴史学で卒業論文を書くために

    Posted by ブクログ

    卒論の書き方を教えてくれるノウハウ本はいくつか本屋に売っているのを見かけるが、「歴史学」に特化したものは今までなかったのでありがたかった。先行研究の大切さを身に染みて感じると共に、周到な準備をして作業をすれば、大変だが意外と混乱せずスムーズに書き進めることができると知り、いくらか気持ちが和らいだ。大学生活の集大成として、この本と共に卒論を書き上げたいと思う。

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    2020年08月01日
  • 歴史学で卒業論文を書くために

    Posted by ブクログ

    歴史学系の卒業論文の書き方について、テーマ設定から提出後の口頭試問まで、手取り足取り説明している(ファイリングする際の穴をあける位置に気を付けましょう、といったことまで書いてある)。
    書いてあることはいずれも「当たり前」のことなのだろうが、「当たり前」のことを綿密に文字化して伝えるのは、とっても難しい。著者の労力に心から敬意を表したい。

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    2020年01月13日
  • 増訂 京都地蔵盆の歴史

    Posted by ブクログ

    京都では実に79%(2013年調べ)の町内で行われている地蔵盆。「子とものころに地蔵盆に参加したことのある大人たちに聞いてみると、一様に懐かしそうにその当時の思い出を語ってくれる。ただ、楽しいだけでは終わらない。多くの人は最後に『地蔵盆が終われば夏休みが終わる』と寂しい気持ちにもなったという」。私にとっても地蔵盆はまさにそんな存在。行灯の絵を描くことや、おやつの時間に拍子木を鳴らして町内を練り歩くことは子供たちの役割でもあった。楽しくて楽しくて3日間テントに張り付いていた。4日目にはレクリエーションで遊園地などに繰り出す。今思うと役員さんはさぞ大変だっただろう。これらの記憶は中京でのものだが、

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    2025年10月05日

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