作品一覧

  • 日本の古代国家
    5.0
    1巻1,518円 (税込)
    日本の古代国家はどのような構造だったのか.中国・朝鮮との緊張関係は,内政にいかなる影響を与えたのか.大王と国造,天皇制と官僚制,軍事と農事,租税と共同体…….推古朝から大化改新を経て律令国家の成立に至る過程に,首長制の切り口で正面から迫った本書は,今なお古代国家を論じるに避けて通れぬ必読文献である.(解説=大津透)

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  • 平家物語
    4.2
    1巻902円 (税込)
    すぐれた古典文学のひとつである平家物語は何故に長くかつ深く日本人の心をとらえてきたのか。その力は一体どこにあるのか。歴史家でかつ古典文学を深く愛好する著者が、時代についての学問的造詣と清新な感覚とによって、平家物語の文学としての本質を追求し、清盛、義経、義仲ら登場人物の人間像とその運命を生きいきと描く。

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ユーザーレビュー

  • 日本の古代国家

    Posted by ブクログ

    1970年に日本歴史叢書の一冊として刊行されたもの。私のような門外漢には確かに難解であるが、①日本の国家形成を東アジア社会との国際的緊張関係のなかで論じようという視角や、②とはいえ日本の緊張度合いは中国や朝鮮半島よりは弱く、律令制は首長層や豪族層の伝統的な権力に比較的依存したものになった、という趣旨は伝わってきた。

    国際関係のなかで論じる視点は今では当たり前だが、その当たり前を作ったのが本書なのだろう。

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    2025年06月21日
  • 日本の古代国家

    Posted by ブクログ

    大学時代には絶版となっていて、なんとか入手できないものかと古書店をのぞいていたものだ。文庫化され、しかも電子書籍にもなっている。本当に嬉しい。

    日本古代史を学ぶ人が最初の方で目を通したほうが良い本なのではないかと、今でもいろいろな古代史の本を読むにつけ思う。知識を詰め込んで満足しがちな中高歴史から、自分で調べて考えることが大事なんだと気づくきっかけになった。

    難しかったので、サークルの先輩たちに色々解説してもらいながら友人と集まって読んだ。そういう懐かしい記憶もあり、自分にとっては特別な本である。

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    2021年04月02日
  • 平家物語

    Posted by ブクログ

    日本を代表するマルクス主義歴史家による平家物語論。「保元」や「平治」にはない平家のスケールをその戦乱の規模から論じたり、平家物語の増補過程を琵琶法師と貴族・民衆との関係性から論じたりする点は、石母田のマルクス主義的史観の面目躍如だろう。

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    2020年09月20日
  • 平家物語

    Posted by ブクログ

    『平家物語』研究の基礎文献です。本来、歴史研究者である石母田正が書いた作品論です。これを読まずに「平家」は語れません。『平家物語』の物語の進行にそって、その内容を歴史社会学派の立場で論じていきます。

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    2013年11月06日
  • 平家物語

    Posted by ブクログ

    平家物語研究の、代表的著作。
    重盛や知盛など、平家の運命を見通す存在、また、清盛、義仲、義経が、中心的な人物となっていること、後白河法皇や源頼朝があまり深く関っていないことなどを指摘してくれます。
    また、女性や王朝裏の駆け引きが上手く描かれていないことや、もとは叙事詩だったのではないかという指摘もあります。

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    2019年01月16日

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