ストーリー自体は、異能力者がそれぞれ固有に持つスキルを使い、巨大組織(政府だけど)と戦うというよくあるもの。
取り立てて珍しい訳ではない。
絵はそれなりにうまく、少なくとも絵の面での違和感はない。
キャラクターもそれなりに立っており、全般として普通に面白く読める作品ではある。
一方、
...続きを読む全てが「平均的」で、設定/ストーリー/絵/キャラ、いずれも特別凄い所や新しいところがあるわけではない。
その意味で言えば、まあ平均点(合格ラインではある)しか付けようがないかな。
個人的に一番興味を引いたのは、作者の巻末コメントマンガ。
1巻では「リアリティを追求したらどうなるか」という話で、2巻ではあるキャラのある装備品について描かれていた。
いずれもあくまでオマケ的なものであるが、これを読む限りでは作者自身はかなりしっかりしたタイプではないかと感じた。
この手の作品でよくあるのは、無茶な設定/展開の連続で現実離れしすぎてしまい、読者がしらけてしまう事。
作者の自制心を期待すると共に、もう一声の斬新な要素を見せて欲しい。