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  • 戦争の記憶 コロンビア大学特別講義 学生との対話
    4.3
    1巻880円 (税込)
    なぜ人々は戦争の歴史でいがみ合うのか。なぜ各国は戦争の歴史で争うのか――日本近代史の碩学が学生との対話を通じて「歴史」と「記憶」の意味を深く探っていく。ニューズウィーク日本版で大反響を呼んだコロンビア大学特別授業、待望の書籍化。主な内容「戦争の記憶」の語られ方/「歴史」と「記憶」の違いとは/変化する「共通の記憶」/それぞれの国で語られる「第二次世界大戦」/日系アメリカ人の物語が認知されるまで/「記憶の領域」には四つの種類が存在する/クロノポリティクス――現在が過去を変える/慰安婦問題が共通の記憶になるまで/誰が記憶に変化を起こしたか/記憶を動かす「政治的文脈」/戦争の記憶は、自国の都合のいい形につくられていく/アメリカが原爆を正当化する理由/自国の「悪い過去」にどう対処すべきか/過去と未来に対する個人の「責任」ほか

ユーザーレビュー

  • 戦争の記憶 コロンビア大学特別講義 学生との対話

    Posted by ブクログ

    歴史を(特に「先の大戦」の歴史を)学ぶ意義を再認識させてくれる良書です。

    本来は「事実」であるはずの歴史の「認識」をめぐる対立が、戦後80年近く経っても今なお続いているのは何故なのか。
    「歴史」や「記録」とは異なる、当事国同士の/当事者の/政府の/国民の「記憶」に着目した切り口は新鮮でしたし、説得力がありました。

    そしてその「記憶」がどのように形成され、どのように作用し、そしてどのように変化してゆくのか。
    「過去から学ぶ」とはどういうことか、未来をどう形作ってゆくべきか、とても示唆に富んだ読書でした。

    教授と学生の対話形式の講義を書籍化したものなので文章もわかりやすく、学生も韓国・日本・

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    2024年06月01日
  • 戦争の記憶 コロンビア大学特別講義 学生との対話

    Posted by ブクログ

    歴史について考える際に歴史と記憶に分けるアプローチは新鮮でした。
    歴史を自国に都合のいいように記憶として解釈するのは世界共通であり、簡単に他国の歴史認識を批判するが、歴史や記憶は相対的であり時代と共に変化し得るもの。
    つい自分たちの理解が正しいと思ってしまうが、戒めのために歴史を学ぶ際に常に置いておきたい1冊。

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    2023年08月29日
  • 戦争の記憶 コロンビア大学特別講義 学生との対話

    Posted by ブクログ

    私が本を読む理由の一つは「なぜ戦争が起こるのか」それを一つの方向からでは無く、各国=多数の折り重なる歴史の中から原因を探ってみたいと考えているからだ。だから著者の国籍に関係なく戦争に関する本を兎に角読み漁り、地政学や時には人間の心理を知るために心理学や精神医学の本まで漁っている状況だ。私はインターネットやテレビからの情報収集はあまり好まない(とは言えNHKだけは会話ネタとして観る)。理由は判りやすい映像や他人が話す言葉は、頭で考えるよりも感覚的に入ってきてしまい、ともすれば何も考えなくても記憶に焼きついてしまう。真実を導き出すのは自分の頭で考える行為しか無いと考えているからだ。書籍は嫌でも視覚

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    2023年06月04日
  • 戦争の記憶 コロンビア大学特別講義 学生との対話

    Posted by ブクログ

    戦争の「歴史」として一般に語られるのは「記憶」であって、事実として公式に記録された「歴史」ではない。「記憶」は国や立場、年齢などの違いで異なる内容であり、それは変わってゆくものでもある。自分たちや他国・他者の「記憶」が、それぞれどのように作られてきたものか(個人の経験、公式の記録、マスメディア・・・)意識することで、自国・他国の歴史を尊重する視点を持てるし、過去の出来事に向き合った上で良い未来を築く責任が私たちにはあると。
    ときどき、身近な人たちがごく自然に他国の人に対して酷い発言をするのを聞き「この人のこの考えはどこからきたものか」と不思議に感じることがある。それが個人の直接的な体験から来た

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    2022年03月24日
  • 戦争の記憶 コロンビア大学特別講義 学生との対話

    Posted by ブクログ

    戦争は無くなれ、と、こうした本を読むと常に思うが、無くならないのは何故か?
    戦争をしたいかと聞かれたら、みんなしたくない、あって欲しくないと答えると信じているが、戦争に踏み切る人々がいるのでしょう。
    この本にあるように若い世代の様々な国の出身者を交えて世界中でこうした対話をして、歴史を学ぶと少しずつでも良い方へ向かうように思いますね。
    学生の一人が感情的になり過ぎずに冷静な議論ができたと言っていて、良い人材だと思いましたね。
    日本ももっとこういう教養のあるやり取りをしていく仕組みや機会を多く産まれることを祈念します。
    自分も頑張ろー!!

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    2019年10月14日

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