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「ウォルター・シャイデル」の「暴力と不平等の人類史―戦争・革命・崩壊・疫病」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ウォルター・シャイデル」の「暴力と不平等の人類史―戦争・革命・崩壊・疫病」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
四騎士として戦争、革命、崩壊、疫病を挙げ歴史上それらが不平等の解消にどれくらい寄与したのかが細かいデータに基づいて述べられている。
結論から言うと暴力を伴わない富の再配分は効果が薄く、累進課税制をはじめとした平和的な制度によるアプローチは論外でフランス革命や共産主義革命ですら効果は限定的だったという救いのない考察。個人的にはベターな選択肢として第三次世界大戦が始まるよりも格差のある平和な世界を望んでしまう。
Chaos isn't a pit.Chaos is a ladder.
読みながら「ゲームオブスローンズ」リトルフィンガーの言葉を思い出した。
悲観的絶望的な記述
長大な著書であり 膨大な実例を挙げて不平等.格差の変化の実情 原因について論じている。かなりの箇所で同じエピソードの繰り返しがあり「冗長」との印象を抱いた。
しかし、印象に残る箇所 感銘を受けた箇所も数多くあった。例えば下記のような文章である。
歴史的に見れば、格差の是正 平等化には黙示録の四騎士黙示録の四騎士(戦争 革命 崩壊 疫病)による大惨事が必要であった。黙示録の四騎士のうち平等化に一番貢献したのは一番多くの割合の人を殺した「疫病」である。労働者が減ると労賃が上昇し、格差が解消してゆく。
現在の日本の労働者減も、移民による労働力補充などをしないと労働力不足による賃金向上が実現でき、格