路那の作品一覧
「路那」の「ラピスの心臓」「送魂の少女と葬礼の旅」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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少年・青年マンガ
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なろう良質ハイファンタジー
タイトルは聞いたことあったのですが
コミカライズが初見でした(2巻読了後、web版原作も一通り履修)
1-2巻は無名編ということで導入部ですね
ここだけでも良くまとまっているし画力も高いです
特に狂鬼(作中に登場する絶対的な敵対生物)のデザインがしっかりしていて
今後も期待できそうです
絶版になった書籍版表紙に比べるとキャラデザが幼い(というか低身長)な感じですが
殆どのキャラに欠点や妙な癖があるのでこれはこれで良い気がします
Posted by ブクログ
ディンティカータの暗躍によって失敗する可能性もあった大蛇様の葬儀
けれど、アルピの尽力だけでなく、ザーリシオの閃き、ペレナイの献身によってどうにか成功できたようで
ただ、精霊人が葬儀の邪魔をするという有ってはならない事態だからこそ、その対処への結果の差が目立ってくる
片足を失いつつ葬儀の手伝いをしたザーリシオの惨状は判りやすい。対して無傷で凌いだペレナイの存在はどうしても浮いてしまう。正体を明かさずに居られない
そして明かしてしまえばペレナイへの疑いが生まれてしまう
だからペレナイは自身の無実を訴える為に出自を話さなければならないのだけど、これは一方でアルピとの絆を再確認するものにもなるわけだね
というか、ペレナイの出自がアルピの存在とかなり根深く関わっていたことには驚かされた
アルピの安全を祈願して生み出されたペレナイ。そこにある願いは純粋であっても精霊人の形をとっている為に厄介事を生みかねない。ペレナイが正体を開かせない理由には充分。
この点は、何も説明されずに両親と別れる事になったアルピとどこか対称的に映るように思えてしまう
大切な事を明かせないペレナイと大切な事を知らないアルピ。二人はあの寺院において確かに異質な存在だった
ここにペレナイに込められた願いがあれば二人が関わるのは必然。それにしては出会い方がエキセントリックだったけども(笑)
ペレナイにとっては自身を安定させる出会い。それがアルピにとっては自身を羽ばたかせるきっかけとなるのは面白いね。アルピを励ます為のペレナイの言葉がアルピに前に進む力を与えている
そうした背景があれば、二人が二人として旅立つのは必然だったのかもね。また、アルピがペレナイを信じ直す理由には充分
一方、ラストに登場したディンティカータの仲間が途轍もなく不穏なんですけど……
Posted by ブクログ
第1巻を読んでアルピの苦しさに寄り添う人間が現れて 欲しいと思ってしまった自分だけど、この第2巻で現れたのは寄り添いつつもアルピに葬儀師としての道を示す力強い少女だったね
第1巻の時点で自分の身を顧みない危険な葬儀を繰り返していてたアルピ。自分にはそれがプロとしての矜持に見えていたけど、一方でそれは依頼する側からしたら不安感を覚える姿だったようで
そういった意味ではスマートに葬儀を執り行うセルセラの方が依頼する側としては信頼できるのだろうな。
こうなってくるとアルピは自分の矜持を他人に押し付けているように見えてしまう。それもその筈でアルピがセルセラに明かしたようにアルピが信念として掲げているのは精霊を慮った葬儀を行うという矜持の他に葬儀師であった父と母の想いを知りたいという個人的な事情も絡んでいる。それは時として依頼者を無視してしまうものに繋がりかねない
このような状態だから、セルセラと旅を共にした経験はアルピにとって尊いものになったんじゃなかろうか
セルセラって葬儀師としての技法に熟達しているだけでなく、葬儀師の先輩として呪いを引き剥がす際も強がってみせるのだから相当なもの
……だというのにアルピと同じ土俵で張り合って疲れ切ってしまう様子は面白おかしかったけども(笑)
第9、10話で二人が向き合うことになったトムナグ・ワトの事情は非常に難しいものだったね
精霊から与えられる恩恵を認識しつつも同時に降り注ぐ脅威から身を守るためには、もしかしたら精霊を殺してしまうかもしれないと知りつつ精霊を攻撃しなければならない。
精霊を第一に考えるアルピからすれば許せない行為。だからといって脅威に身を晒しては大勢の人が死んでしまう
恩恵と脅威のバランス。これは割り切らねばならない代物。だからこそ、割り切れたセルセラや族長のセキは迷いなく精霊に立ち向かえる訳だ
でも、自分が望むまま素直に多数の幸を願うアルピは割り切れなくて……
割り切れないアルピだから割り切っているセルセラを傷つけてしまった。もしかしたら割り切れないアルピだから精霊の葬儀を行えるかもしれない
精霊を殺してしまったと悔やむ兵士たちを前にしてのアルピの葬儀は一つの正念場となりそうだ
Posted by ブクログ
精霊が大地や人々に恵みを齎しくれる世界。一方で精霊は死んだ時に周囲に甚大な呪いを振りまく存在でもある
恵と害を齎す存在との付き合いと考えればどこか現代社会とも通じる部分があるのではないかと思えてしまうテーマ性
けれど、本作にて主人公のアルピが関わるのはあくまでも精霊の葬儀に限定しているというのは一風変わった設定なのかも
精霊の死は周囲に被害を齎しこれまで恩恵を被っていて村を廃村にまで追い込む可能性を持つもの
だから誰かが対処しなければならないのだけど、葬儀が出来る人間が限られているというのは何とも歯がゆいね
葬儀師であれば事態を解決してくれると期待できる。一方で葬儀師に任せるしかないから葬儀の中でどれだけ葬儀師が苦しんでいても手助け出来ない
それは時に衆目の中でアルピ一人が苦しむという状況になってしまうのだけど、どれだけ苦しかろうと葬儀が終わるまではけして倒れずに自分の使命を遣り切ろうとするアルピの姿が本当に格好良い
「私は葬儀師です。だから命に変えても送ってみせます!」という台詞には彼女のプロとしての誇りが詰まっているね
だから第4、5話で描かれたのは彼女の葬儀師としての在り方を鮮明にさせるもの
精霊の力で繁栄する街の領主ミドが考えは非常に合理的。恩恵を齎す精霊を捕縛して呪いを制御できるように殺して葬儀しようというもの。でも、それは非情なものであって
街の繁栄よりも自分の身の安全よりも葬儀師としての在り様を優先するアルピの姿は彼女のスタンスを明確にしているね
これらの第1巻で描かれた話は本作がどのような物語であるかと示すには充分な話だったように感じられたかな
一方で、やっぱりアルピが一人で苦しまなければならない状況は見ていて辛いんだよね……
一人で呪いを引き受けて、呪いが体内に溜まったら無理やり引き剥がして……
共に旅をするペレナイだけでなくもっとアルピに寄り添ってくれる人が登場したりしないものだろうかと思わず望んでしまう
独創的な世界観と物語の設定がある漫画で、
身分と能力を分ける石の名前や
剣士と魔術師の呼び方も凝っていて慣れるまでが混乱しそうです。
1巻は導入部分の途中のようで何を描いていくのかはまだ見えませんでした。