椎名美智の作品一覧
「椎名美智」の「「させていただく」の使い方 日本語と敬語のゆくえ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「椎名美智」の「「させていただく」の使い方 日本語と敬語のゆくえ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
「させていただく」は間違った日本語ではないし、不適切な言葉ではない。使う側には便利だが、不思議なことに聞く側からは違和感を持たれる。そのような現象を調査、説明した本。
特に2章の議論は面白くて、口を開けながら読んでしまった。曰く、
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我々は上下関係に敏感で、かつ上に立つことに慣れていない。
→現代は上下関係の薄いフラットな社会になっている。
→「もらう(いただく)」という言葉を使うことで、話し手とと受け手の間に「やりもらい」関係が生まれる。
→「やりもらい」関係では、やる方が上、もらう方が下になる。
→「させていただく」は「させてもらう」と許可を得る形で、話し手をもらう側、すな
Posted by ブクログ
大変面白かった。会社の営業があまりにもさせていただくメールばかりを書くものだから手に取ってみた。
敬意漸減の考え方や実例、新しい敬語の5分類、言葉の近接化作用と遠隔化作用、これだけでも大変勉強になった。適切なさせていただくの使い方に関しても納得。確かに謙譲語がない時など便利な場面があるのは認める。そしてなぜ自分がさせていただくが好きじゃないのかについてもよく分析できた。「させていただく」は「私ってちゃんと人と丁寧に話すことのできる人間でしょ」と言うポーズを示す自己愛的な敬語なのかもしれない、って記述があってめちゃ腑に落ちた。これが違和感の一部なんだろな。使われすぎな点、定型的な表現な点、と合
Posted by ブクログ
身の回りに溢れた「させていただく」を敬語の変化、意識の変化から探る本。統計もしっかりしています。言葉は常に移ろいゆくものですがこの言葉もまたその過程にあるのだなと感じました。面白くためになる本です。おすすめ。
「させていただく」も敬意漸減が生じているとしたら次にくる敬語はどのようになるのか?その点についてはこの本では問題提起のみです。わたしの予想では再度「いたします」が復権するのでは?と考えています。文字数も少なくスマートなので「いたします」が増えて欲しいなあという願望もあります。
芸能人は受賞すると「受賞させていただきました」と言いますがこれは「名誉ある賞を頂きました」の方がスマート。そ
Posted by ブクログ
■「敬語の欠陥」とは謙譲語がなかったり、へりくだった表現が作れなかったりすること。具体的には「帰る、使う、参加する、変更する」などのように「お…する」を使って謙譲語が作れない場合があること。そのようなとき動詞に「させていただく」をつけるとへりくだる言葉が作れる。
■「させていただく」を平和に使うためには2つの使用上の注意点がある。
①謙譲形のある動詞はそれを使うこと
②へりくだる必要のないところで使わないこと
③なるべく繰り返しを避けること
■敬語は以前は「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の三つに分類されていたが、今はそこに「丁重語」「美化語」が加わり五つに分類されている。
■敬語には敬意が込めら
Posted by ブクログ
違和感を覚える人も多い「○○させていただく」について(自分も場面によっては強く違和感を覚える)、語用論の観点から分析している本。
著者が以前に出版した学術書の内容を非専門家向けに噛み砕いて解説しているため、内容の妥当性を保ちつつ、非常に読みやすい。
敬語に遠隔性と近接性があって、これらの調節の自由度が高いために「させていただく」の人気があることや、「させて」と「いただく」が統合的に運用されており、その後に続く語の多様性が損なわれていくことが平板的な表現を招き、特に働き盛りの世代からの人気が少ないこと、そもそも全ての敬語は「敬意の漸減」を免れ得ないことなど、興味深い分析結果がたくさん披露され