作品一覧

  • 日本統治下の朝鮮 統計と実証研究は何を語るか
    4.3
    1巻880円 (税込)
    1910年から1945年まで、帝国日本の植民地となった朝鮮。その統治は、政治的には弾圧、経済的には搾取・貧困化という言葉で語られてきた。日本による統治に多くの問題があったことは確かである。だが、それは果たして「収奪」一色だったのか。その後の韓国の発展、北朝鮮の社会主義による国家建設と繋がりはないのか――。本書は、論点を経済に絞り、実証主義に徹し、日本統治時代の朝鮮の実態と変容を描く。
  • 北朝鮮の経済 起源・形成・崩壊
    値引きあり
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    1巻3,135円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 1930年代の経済統制期から近年の崩壊までの北朝鮮経済を、国内外を通じて初めて一貫した論理で説明する。 1945年8月8日に対日参戦したソ連軍は、その直後に朝鮮半島に進攻し、同月20日すぎには北朝鮮(38度線以北)のほぼ全域を支配下においた。これが北朝鮮における共産主義(金日成)政権の始まりであった。本書の課題は、この政権下の北朝鮮経済を実証的および理論的に解明することである。 【目次より】 凡例 北朝鮮概観図 はしがき 図表目次 序章 戦時期朝鮮の経済統制 1 農業統制 2 工業統制 3 むすび 前編 生成期の北朝鮮経済 第1章 農業制度の変革 1 土地改革の準備 2 土地改革の実施 3 国家統制 4 総括 第2章 穀物の徴収と生産・消費 1 穀物徴収 2 穀物生産 3 農民の穀物消費 4 むすび 第3章 工業 1 基本政策 2 国営沙里院紡織工場 3 生産の検証と考察 4 まとめ 第4章 労働者 1 公表文献にみる労働者 2 捕獲文書にみる労働者 3 職場離脱の要因 生活・労働条件 4 労働需給と労働者の性格 むすびに代えて 補論1  8・15前後の北朝鮮産業施設の破壊と物資搬出 補論2 1947年貨幣改革 後編 金日成体制下の北朝鮮経済 はじめに 第5章 農業の実態 1 協同農場 2 機械化,化学化 3 むすび 第6章 経済の構造と特質 1 構造 農業と工業 2 特質 3 総括 第7章 金日成体制の理論分析 1 独裁モデル 2 金日成体制 3 理論化 4 結論 補論3 援助と貿易 補論4 1990年代の食糧危機 補論5 農業崩壊のモデル分析 終章 結論 付表 あとがき 参考文献 重要事項略年表 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 木村 光彦 1951年生まれ。北海道大学経済学部卒業、大阪大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得満期退学。青山学院大学国際政治経済学部国際経済学科教授。専門は、東アジア経済論。 著書に、『日本統治下の朝鮮』『北朝鮮の経済』『戦後日朝関係の研究』(共著)『北朝鮮の軍事工業化』(共著)などがある。
  • ロシア対外侵略史
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    1巻1,650円 (税込)
    敗戦直前の北朝鮮侵攻とそれに続く軍政に焦点をあて、約三年にわたるソ連による北朝鮮占領の実態を解明。ロシア論、北朝鮮論に新たな一石を投じる。巻末に、平壌からの日本人引揚者の貴重な口述史料(オーラル・ヒストリー)を付す。

ユーザーレビュー

  • 日本統治下の朝鮮 統計と実証研究は何を語るか

    Posted by ブクログ

    2章最後コラム
    朝鮮技術家名簿は当時朝鮮に存在した内地人・朝鮮人技術者のデータブックである。これによれば、技術者の総数はおよそ6700名にのぼりうち内地人が5700名、朝鮮人が1000名である。日本統治期、このように多数の内地人技術者が朝鮮に渡ったこと、同時に朝鮮人の技術者が育ちつつあったことは注目に値する。内地人技術者の専攻は農学が最多。

    3章
    身長には遺伝と生育環境が大きな影響を与える。
    近代日本では、経済成長、とくに戦後の高度成長にともなって子どもの生育環境が改善した結果、平均身長が大きく伸びた。戦後韓国でも、身長の伸びが顕著である。逆に北朝鮮では身体矮小化が進行している。これは明らか

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    2025年08月03日
  • 日本統治下の朝鮮 統計と実証研究は何を語るか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    韓国とか北朝鮮とか岩波とか朝日みたいなイデオロギーを抜きに、日本帝国の朝鮮経営って実際どうだったのよ!?に答える良書。

    てっきり、もっと持ち出しなのかと思ったが、そこまででは無かったのか。
    (とはいえ、米軍の爆撃が無かったこともあり、南北朝鮮に残された生産設備、発電設備等々のインフラは巨額だよね)
    ただし、移入制限の政治圧力で更なる増産計画にストップがかかる程度には、朝鮮での米の増産は成功していた。朝鮮総督府、産業の育成頑張ってたんだな。


    しかし、想像以上に気合い入れて鉱工業開発が進んでいたんだなと。
    まさか、独力で化学コンビナートを独自に発展させている方がいたとは思いませんでした。

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    2018年10月27日
  • 日本統治下の朝鮮 統計と実証研究は何を語るか

    Posted by ブクログ

    一般に、政治的には弾圧、経済的には搾取・貧困化という言葉で語られてきた日本の朝鮮統治について、本当に「収奪」一色だったのかという問題意識から、経済の観点に絞り、統計データ等に基づく実証主義に徹し、日本統治時代の朝鮮の実態と変容を描いている。
    結論として著者は、「総合的にみれば、日本は朝鮮を、比較的低コストで巧みに統治したといえよう。巧みに、というのは、治安の維持に成功するとともに経済成長(近代化と言い換えてもよい)を促進したからである」と述べるとともに、「1940年代に入ると、米国との戦争が状況を一変させた。日本は絶望的な総力戦に突入し、朝鮮を巻き込んだ。現代につながる日韓の歴史問題は(略)、

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    2018年09月17日
  • 日本統治下の朝鮮 統計と実証研究は何を語るか

    Posted by ブクログ

    朝鮮半島に対する日本による統治の実態を具体的数字を追うことによって解明しようとする試み。

    特に北に埋蔵される鉱物資源を求めて、膨大な投資が民間からされていることがわかる。

    教育の充実なども含めて、当時の大日本帝国の国力増強を意図したものだろうが、目的はともかく、日本統治時代のこうした事柄が解放独立以降の(特に南における)半島の発展に寄与していることに間違いはなかろう。

    我が国のかかる投下資本や内地人の財産はすべて没収された上に、莫大な慰謝料を払わされたのは、不幸な結果に終わった結婚のようなものと思えばわからなくはないが、その後何十年たってもあることないことを言われ、嫌がらせをされ、謝罪を

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    2018年08月20日
  • 日本統治下の朝鮮 統計と実証研究は何を語るか

    Posted by ブクログ

    自分も山辺健太郎の岩波新書を読んで感銘を受けた一人なのだが、今振り返ってみると、内容など二の次で、山辺が小卒ながら、史料を蒐集し研究者となったことに瞠目したのかもしれない。労働運動で戦時中徳田球一や金天海などと共に獄中にあり、山辺は金の介抱役で、金が痔か何かで尻を拭いてやったが、徳球はどんな食い物でも腹を壊すことがなく、「徳田天皇はクソまで違う」というフレーズが妙に記憶に残っている。山辺と金天海で検索したら統一教会のページが出てきたが、今となってみれば、何てこたない日本共産党の伝説である。岩波が中公に対する再反論本を出すことはなかろうが、日本統治下朝鮮の伝説も日本共産党を始めとした日本の左翼が

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    2018年12月31日

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