ジェナ・クラジェスキの作品一覧

「ジェナ・クラジェスキ」の「THE LAST GIRL」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―
    4.4
    イラク北部にあるコーチョという小さな村。少数派の宗教、ヤズィディ教徒たちが貧しいながらも日々を平和に暮らしていた。 しかし、忍び寄る紛争の影が、平和を少しずつむしばんでいく。 そしてついにあの日、イスラム国の一群による襲撃が行われた。そして待っていたのは、 自分のすべてを踏みにじられる、性奴隷としての地獄の日々だった―― 戦争犯罪の被害者として、「武器としての性暴力」の実態の告発と根絶を訴え続けた著者が、筆舌に尽くしがたい自らの体験を、圧倒的な臨場感で語る。 イスラム国による他教徒への虐殺や性暴力・暴力の実態とは。 彼女が決死の覚悟で逃れ、イスラム国支配地域の現状を世界に向けて発信するまでに、彼女を支えた人々とは。 今、世界でもっとも注目されるノーベル賞平和賞受賞者の自伝、ついに翻訳刊行。

    試し読み

    フォロー
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    第一部の幸せな日々、
    しかし常に脅威に晒されるイラクという国家、
    不穏な事件、暗転、
    第二部は辛すぎて部分的にしか読めず、
    逃亡に成功し、
    第三部で脱出叶い、母と似た人を見た瞬間で
    読み溜めてきた感情が、私もナディアと一緒に放出されるかのようだった。
    脱出を助けてくれたナーシル、その家族の善行。
    そしてエピローグ。テロリスト達に対する絶え間ない戦いを続ける、勇気あるナディア。

    本当にこんな残酷なことができる人間がいるんだ、
    宗教って利より害の方が人類にとって大きかったのではなかっただろうか。

    日本人には、どれだけ語られても本質的な意味でどの宗教のことも理解できないと思う。
    人種、民俗、住ん

    0
    2023年10月31日
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―

    Posted by ブクログ

    ノーベル平和賞受賞の自伝であり、ISISの暴虐の記録。ヤズィディ教徒はクルド人によるペシュルメガと呼ばれる民兵に見捨てられた後、異教徒としてイスラム国に改宗を求められる。従わない男たちは殺され、女はサビーヤと呼ばれる性的搾取を主とする奴隷として売買された。作者のナディア・ムラドは、その性奴隷の現場からの逃亡に成功し、この本の内容を語っている。

    成熟した統治機構の成立には、多くの国で、利害や価値観が対立する民族、宗教、あるいは、地理的背景をアイデンティティとした集団の戦争行為を経験している。日本ですらも例外ではない。いまだ未成熟な文化、国家は領内外に対立を孕み、戦争や紛争、テロリズムと隣り合わ

    0
    2022年02月13日
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―

    Posted by ブクログ

    アフガニスタンとイスラム国の問題がホットニュースで流れる中、なぜ多くの国民が自国アフガニスタンを離れようとするのか。イスラム国とは何か。本書は、イラク北部にあるコーチョという小さな村に生まれ育った、女性ナディアの衝撃の体験を綴った作品である。少数派の宗教、ヤズディー教徒達が、貧しいながらも平和な日々を暮らしていた。しかし、湾岸戦争やイラク戦争の戦後処理の民族・宗教対立の中で、平和な生活を少しずつ蝕み、ついにイスラム国の一軍による襲撃が始まり、家族はばらばらとなり、青年男性達は銃で処刑されるジェノサイド。若い女性は拉致され、人身売買、性奴隷として凌辱され、兵士達に輪姦される。著者ナディアも繰り返

    0
    2021年08月29日
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―

    Posted by ブクログ

    イラク北部にある小さな村・コーチョ
    少数派のヤズィディ教徒たちがつつましく平和に暮らす村
    ある日の突然のISISによる襲撃。
    略奪と破壊、そしてジェノサイド(集団殺戮)と女性の人身売買
    しかしそのニュースは世界に報道されることはなかった…

    この本は、そんな恐ろしい体験をし、それでも自分の体験を世界に語ることで、こんな体験をする女性を「最後の一人」にしたいと活動するナディア・ムラドさんのノンフィクション

    あまりの残酷さになかなか読み進むことができなかった
    ページをめくるたびに様々なことを考えさせれ
    女性として悲しみと憤りを感じ、
    都合のいいことばかり唱えるイスラム国に怒りを感じた。
    ISIS

    0
    2020年10月31日
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―

    Posted by ブクログ

    壮絶、凄惨。

    宗教が暴力の正当性に利用され、
    女性はここでも弱者であり、

    これまでの紛争でも、証言していないだけて、こういう行為は起きていたのかもしれない。

    この読後感を適切に表す日本語が出てこない。

    ただただ、衝撃である。
    無知であることは、なんと罪深いことか。

    0
    2020年07月07日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!