THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―

THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―

イラク北部にあるコーチョという小さな村。少数派の宗教、ヤズィディ教徒たちが貧しいながらも日々を平和に暮らしていた。
しかし、忍び寄る紛争の影が、平和を少しずつむしばんでいく。
そしてついにあの日、イスラム国の一群による襲撃が行われた。そして待っていたのは、
自分のすべてを踏みにじられる、性奴隷としての地獄の日々だった――

戦争犯罪の被害者として、「武器としての性暴力」の実態の告発と根絶を訴え続けた著者が、筆舌に尽くしがたい自らの体験を、圧倒的な臨場感で語る。
イスラム国による他教徒への虐殺や性暴力・暴力の実態とは。
彼女が決死の覚悟で逃れ、イスラム国支配地域の現状を世界に向けて発信するまでに、彼女を支えた人々とは。

今、世界でもっとも注目されるノーベル賞平和賞受賞者の自伝、ついに翻訳刊行。

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THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語― のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ノーベル平和賞受賞の自伝であり、ISISの暴虐の記録。ヤズィディ教徒はクルド人によるペシュルメガと呼ばれる民兵に見捨てられた後、異教徒としてイスラム国に改宗を求められる。従わない男たちは殺され、女はサビーヤと呼ばれる性的搾取を主とする奴隷として売買された。作者のナディア・ムラドは、その性奴隷の現場か

    0
    2022年02月13日

    Posted by ブクログ

    アフガニスタンとイスラム国の問題がホットニュースで流れる中、なぜ多くの国民が自国アフガニスタンを離れようとするのか。イスラム国とは何か。本書は、イラク北部にあるコーチョという小さな村に生まれ育った、女性ナディアの衝撃の体験を綴った作品である。少数派の宗教、ヤズディー教徒達が、貧しいながらも平和な日々

    0
    2021年08月29日

    Posted by ブクログ

    イラク北部にある小さな村・コーチョ
    少数派のヤズィディ教徒たちがつつましく平和に暮らす村
    ある日の突然のISISによる襲撃。
    略奪と破壊、そしてジェノサイド(集団殺戮)と女性の人身売買
    しかしそのニュースは世界に報道されることはなかった…

    この本は、そんな恐ろしい体験をし、それでも自分の体験を世界

    0
    2020年10月31日

    Posted by ブクログ

    壮絶、凄惨。

    宗教が暴力の正当性に利用され、
    女性はここでも弱者であり、

    これまでの紛争でも、証言していないだけて、こういう行為は起きていたのかもしれない。

    この読後感を適切に表す日本語が出てこない。

    ただただ、衝撃である。
    無知であることは、なんと罪深いことか。

    0
    2020年07月07日

    Posted by ブクログ

    ※評価できない本

    現実に起きたことだと思うと、心が痛すぎてたまらない。

    善人でいたい。誠実でいたい。

    ナディアムラドさんは戦った。それは、正しいことだと言える。

    0
    2020年06月29日

    Posted by ブクログ

    衝撃的な内容だった

    ヤズィディ教という宗教マイノリティの教徒というだけで、成人男性は殺害し、女性は奴隷のように虐げられレイプし続けたISIS
    これが2014年のイラクで実際起こった、いまも問題として残っている事実

    アメリカに蹂躙された多民族国家イラクにおいて、反帝国主義としてイスラム教からIS

    0
    2020年06月19日

    Posted by ブクログ

    原作で呼んだ。
    ISのリサーチをした時にナディアムラドさんの存在を知りこの本をNobel Prize Museumで買えたのは本当に幸せだった。あまりにも凄まじい彼女の人生。人間の最も卑劣な面と最も尊い面の両側面がきちんと描かれている。でもこれは台本ではなくてノンフィクション。彼女の人生なんだ。先進

    0
    2020年05月05日

    Posted by ブクログ

    ★の数で評価をすることにいつもより大きい抵抗感を持ちながらも、できるだけ多くの人に読んでもらえるかもしれないという思いで5つつけました。ナディア個人が遭ってしまった残忍で理不尽な体験について書かれているだけでなく、その出来事がISISやその他の様々なグループがせめぎあっているイラクにおいてどういうパ

    0
    2019年12月24日

    Posted by ブクログ

    THE LAST GIRLーイスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―。ナディア・ムラド先生の著書。2018年にノーベル平和賞を受賞されたナディア・ムラド先生の実体験を綴った一冊。罪のない一般市民に対してこれほどまでに残虐で傲慢、傍若無人な振る舞いをイスラム国兵士たちへの怒りを覚えるし、イスラム国が

    0
    2019年05月23日

    Posted by ブクログ

    金額¥1,800 413頁のギュッと濃い内容の一冊です
    読む前から、きっと読んでも気持ちの良い本であるはずがない事はわかっていました
    そしていざ読んでみるとやはり気持ちの良い本ではありませんでした
    少しずつ少しずつ澱のように鉛のような重たいものが心の中に沈殿していくような、何かが少しずつ腐敗して嫌な

    0
    2019年05月20日

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