ジェナ・クラジェスキのレビュー一覧

  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―
    第一部の幸せな日々、
    しかし常に脅威に晒されるイラクという国家、
    不穏な事件、暗転、
    第二部は辛すぎて部分的にしか読めず、
    逃亡に成功し、
    第三部で脱出叶い、母と似た人を見た瞬間で
    読み溜めてきた感情が、私もナディアと一緒に放出されるかのようだった。
    脱出を助けてくれたナーシル、その家族の善行。
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  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―
    ノーベル平和賞受賞の自伝であり、ISISの暴虐の記録。ヤズィディ教徒はクルド人によるペシュルメガと呼ばれる民兵に見捨てられた後、異教徒としてイスラム国に改宗を求められる。従わない男たちは殺され、女はサビーヤと呼ばれる性的搾取を主とする奴隷として売買された。作者のナディア・ムラドは、その性奴隷の現場か...続きを読む
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―
    アフガニスタンとイスラム国の問題がホットニュースで流れる中、なぜ多くの国民が自国アフガニスタンを離れようとするのか。イスラム国とは何か。本書は、イラク北部にあるコーチョという小さな村に生まれ育った、女性ナディアの衝撃の体験を綴った作品である。少数派の宗教、ヤズディー教徒達が、貧しいながらも平和な日々...続きを読む
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―
    イラク北部にある小さな村・コーチョ
    少数派のヤズィディ教徒たちがつつましく平和に暮らす村
    ある日の突然のISISによる襲撃。
    略奪と破壊、そしてジェノサイド(集団殺戮)と女性の人身売買
    しかしそのニュースは世界に報道されることはなかった…

    この本は、そんな恐ろしい体験をし、それでも自分の体験を世界...続きを読む
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―
    壮絶、凄惨。

    宗教が暴力の正当性に利用され、
    女性はここでも弱者であり、

    これまでの紛争でも、証言していないだけて、こういう行為は起きていたのかもしれない。

    この読後感を適切に表す日本語が出てこない。

    ただただ、衝撃である。
    無知であることは、なんと罪深いことか。
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―
    ※評価できない本

    現実に起きたことだと思うと、心が痛すぎてたまらない。

    善人でいたい。誠実でいたい。

    ナディアムラドさんは戦った。それは、正しいことだと言える。
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―
    衝撃的な内容だった

    ヤズィディ教という宗教マイノリティの教徒というだけで、成人男性は殺害し、女性は奴隷のように虐げられレイプし続けたISIS
    これが2014年のイラクで実際起こった、いまも問題として残っている事実

    アメリカに蹂躙された多民族国家イラクにおいて、反帝国主義としてイスラム教からIS...続きを読む
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―
    原作で呼んだ。
    ISのリサーチをした時にナディアムラドさんの存在を知りこの本をNobel Prize Museumで買えたのは本当に幸せだった。あまりにも凄まじい彼女の人生。人間の最も卑劣な面と最も尊い面の両側面がきちんと描かれている。でもこれは台本ではなくてノンフィクション。彼女の人生なんだ。先進...続きを読む
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―
    ★の数で評価をすることにいつもより大きい抵抗感を持ちながらも、できるだけ多くの人に読んでもらえるかもしれないという思いで5つつけました。ナディア個人が遭ってしまった残忍で理不尽な体験について書かれているだけでなく、その出来事がISISやその他の様々なグループがせめぎあっているイラクにおいてどういうパ...続きを読む
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―
    THE LAST GIRLーイスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―。ナディア・ムラド先生の著書。2018年にノーベル平和賞を受賞されたナディア・ムラド先生の実体験を綴った一冊。罪のない一般市民に対してこれほどまでに残虐で傲慢、傍若無人な振る舞いをイスラム国兵士たちへの怒りを覚えるし、イスラム国が...続きを読む
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―
    金額¥1,800 413頁のギュッと濃い内容の一冊です
    読む前から、きっと読んでも気持ちの良い本であるはずがない事はわかっていました
    そしていざ読んでみるとやはり気持ちの良い本ではありませんでした
    少しずつ少しずつ澱のように鉛のような重たいものが心の中に沈殿していくような、何かが少しずつ腐敗して嫌な...続きを読む
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―
    全く知らなかったヤズィディ教徒たちに降りかかったイスラム国の非道.そこから逃れて声をあげたナディアの勇気に感動しました.第1章,危険をはらみながらも,小さな村で大家族が笑いあって暮らす幸せに,次の第2章を読んでその喪失に言葉もありません.そして彼女を助けたナーシル達も本当の勇者です.みんなに読んでほ...続きを読む
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―
    イラクの少数派宗教、ヤズィディ教徒である著者が、イスラム国に家族を虐殺され、自身も性奴隷として壮絶な苦しみを受けた自伝。

    イラクでイスラム国によるヤズィディ教徒の大虐殺があったのは2014年頃。
    男の人たちや高齢の女性たちは殺され、若い女性は思春期前でも性奴隷にされる。
    男の子たちはイスラム国の...続きを読む
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―
    非常に辛い内容だった。
    私が日本でのんびり暮らしている間に、これほど過酷な体験をしている女性がいた。
    今も世界のどこかで、理不尽な目にあっている人々、私の目には見えてない人々。
    戦争、紛争下では性暴力が武器となる事実。
    宗教によって弾圧される人々。

    隙を見て脱走し、ある家族によって匿われ、安全な場...続きを読む
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―
    私たち日本人が、戦争を70年ちょっと前の、過ぎ去った昔であり、フィクションのように感じている21世紀。
    テレビでわずか数秒流される、それも芸能人のしょうもない恋愛話よりずっと小さな枠で、「あなたには関係ありませんけどね」とでもいいたげなニュースの中に。
    今もこんな恐ろしい出来事が起きている。
    同じ時...続きを読む
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―
    昨年ノーベル平和賞を受賞した人権活動家ナディア・ムラド。授賞式をテレビで観たとき、若い女性には不似合いな、絶望を湛えた眼差しが印象に残った。受賞理由は、戦争および紛争下において、武器としての性暴力を根絶するために尽力したこと。この本には、彼女の想像を絶する体験が綴られている。

    2014年、イスラム...続きを読む
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―
    ISISのことは実際に見聞きしていたけれど、これほど残忍でひどいことを行なっているとは知らなかった。人々の私生活の中に恐怖が迫りこむ恐ろしさをしみじみと感じた。ある日突然自分がナディアと同じ目に遭ってしまったらどうなるだろうか、平和ボケしている私たちは必読の本だと思う。
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―
    イラク北部のヤズィディ教徒のコミュニティで、少女は育った。
    裕福ではないが、大家族や親族、多くの友人・知人に囲まれ、
    将来はヘアサロンを開くことを思い描いて。

    宗教的マイノリティであるけれど、近隣のムスリムたちとも
    友好的な関係を保ちながらの幸福な暮らしが崩壊してしまう
    などとは露とも思...続きを読む
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―

    知る事から始めよう

    表紙を目にしただけで読む勇気がかなり必要だった。自分の娘と歳のそう変わらない子達に起きた出来事。それが自分の家族に起きたとしたらと考えるだけで涙が溢れてくる。
    世界は2度も愚かな戦争をしたが、これだけ通信も発達した現代でも未だに世界にはこんなに悲惨な事が起こっているのかと愕然とした。
    それと共に自分...続きを読む
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―
    たくさんの人に読んで欲しい。その一言に尽きる。
    ヤジディ教徒のジェノサイドが行われていたこの時期、ナディアが苦しんでいたこの時期、私は普通の生活をしてた。当たり前のことだけど、こういう話に無頓着になりたくないなぁと改めて思った。