ジェナ・クラジェスキのレビュー一覧

  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―

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    読み進めるストレスが強すぎて、ページをめくる手が震えてしまった。途中、気分も悪くなってしまい、その日の夜は乱暴される夢を見て泣いてしまった。怖かった。
    この本に書いてあったことが、実際にムラドさんが経験したことだと、まだ受け入れられない。

    私は日本でのほほんと暮らしていていいのか?という罪の意識と、でも私には世界を変えることなんて何もできないもんという言い訳と、でもやろうと思ったら小さなことでもできるでしょ?という批判と、私だって自分の生活を守りたいのよ!という開き直りと…いろんな気持ちでぐちゃぐちゃになった。

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    2020年10月11日
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―

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    非常に重い内容であるが、翻訳の配慮か途中で投げ出すことなく読めた。
    このような体験をする女性が私で最後になるためにと付けられた書名。心身ともに疲労困憊し、途中で生きることを諦め、命は助かったものの抜け殻になる人もある被害者の中から、彼女のような人権活動家が出たことは奇跡だと思う。

    日本の人材不足は明かであるが、外国人材の導入も不信感が拭えないし、移民問題を積極的に考えている人がどれぐらいいるのかわからない。国内の問題に翻弄されてばかりでなく、私たちはもっと世界に目を向けなければならないと考えさせられた。

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    2019年12月08日
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―

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    授業で慰安婦問題が取り上げられている時にちょうど読んでいて、現実今も苦しんでいる人がたくさんいることに胸が痛い。

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    2019年10月18日
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―

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    あまりに生々しく辛い。
    残酷で酷い現実が今も起きていると痛感した。その痛みをより多くのひとが知ることが大事だと思う。
    どこでも起き得る時代だからこそ、ドイツのような難民受入など世界で協力し共存していくことがこれから必要となってくるのだと思った。

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    2019年02月12日
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―

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    ネタバレ

    イスラム教徒過激派による少数派信者に対するジェノサイドを経験した女性の悲劇の物語。
    彼女の生い立ちからISISの襲撃、その後の性奴隷にされた日々、決死の覚悟で逃げ出してから今日の活動までを赤裸々に綴っている。
    小説を読んでいるようでハラハラした。

    コンゴの医師の本を読んだ後だったから、不謹慎にも「アフリカよりはマシでは?」と思ってしまったが、圧倒的に違うのは、アフリカでの性暴力はあくまでも違法であるのに対し、この著者が経験したことはイスラム国では合法だったこと。
    合法的に裁判所の手続により性奴隷にされるというのは異様である。

    男性が男性であるが故にこの世界から性暴力を根絶するのは難しいのか

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    2022年07月03日
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―

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    本当のイスラム教の教えを知らなければイスラム教という世界三大宗教の誤解を招きかねない内容だと思うので、読む前にイスラム教とはどういう宗教なのかということを知っておいたほうがいいと思います。
    この本を読むとイスラム教自体に嫌悪感を覚えるかも知れません。
    内容的には奴隷や拉致をされた人たちの話なので、そういった人たちが書く内容としては『ありきたり』かなぁと思いました。

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    2022年06月08日
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―

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    ISISは他の宗教を信仰することを許さない。人々へ改宗を迫り、拒否すれば殺されるか未婚女性はサービヤ(性奴隷)として売られていまう。さらに彼らはレイプを自身の快楽や征服のためだけではなく、ヤズディ教の女性を宗教社会的に破滅させるための手段として使っているところが残酷すぎる。「ISISがなぜレイプするのか。ヤズディ教徒の未婚女性によって、イスラム教に改宗させられ、処女でなくなることがどれほどの打撃になるかをISISは知っている。だからこそ彼らは私たちがいちばん恐れていること、つまり私たちのコミュニティと宗教的指導者が、私たちが帰っても受け入れないことを利用したのだ。(本書より抜粋)」ISISがイ

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    2022年01月09日
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―

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    平和に暮らしていた家族が 宗教差別によって 戦争に巻き込まれ奴隷(サビーヤ)としてイスラム国による家族の虐殺や性暴力、暴力の中もがきながらも亡命を果たし、同じことが起こらないよう 権利擁護団体ヤズタを立ち上げ活動するまでの話

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    2021年03月14日
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―

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    イラク北部の小さな村コーチョ、少数派ヤズィディ教徒が暮らしていたが、ISISが村人を大量殺戮、若い女性を連れ去り奴隷として虐待する。犠牲者のサバイバー、ナディアが自身の経験を語る。ISISを告発し、こんな経験をする人をなくすために。

    非人道的抑圧は許せない、維持コストも高くつく、と思いました。

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    2019年07月22日
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―

    Posted by ブクログ

    シーア派やスンニ派、クルド人、アラブ人など、聞いたことがあっても、それがどのように対立構造を生んでいるのか分からないので、とても難しかった。
    また日本にいると、宗教で争いが起こるというのも、理解できなくて、想像することも難しい。
    宗教によって争いが起こるのなら、そして争いが嫌なんだったら、その信仰をやめたらいいのではないか?と思うのは、日本人だからなんだろうなあ。

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    2019年05月13日
  • THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―

    Posted by ブクログ

     映画『On Her Shoulders』鑑賞後に読んだ。
     映画の中で、語られていた内容が、より生々しく詳細に記されている。自伝というにはあまりにも激烈な、これぞノンフィクションと言った内容。

     非常によく書けている文章、あるいは構成で、
     第一部では故郷の村コーチョの平和な日常と、やがてそこに忍び寄るISISの様子が描かれ、第二部が核心部分、ISISによる大虐殺、サービア(性奴隷)としての日々、そして決死の脱出までが。第三部は脱出行の成功、生き残った家族との再会、そして再生への物語が希望を伴って描かれる。
     見事なまでの出来栄えに、共著のジャーナリスト、ジェナ・クラジェスキの手腕が存分に

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    2019年02月15日