松田素二の作品一覧
「松田素二」の「アフリカを学ぶ人のために」「改訂新版 新書アフリカ史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「松田素二」の「アフリカを学ぶ人のために」「改訂新版 新書アフリカ史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
放送大学の講義を受けるにあたって予習として読んだ。アフリカについての知識はほとんどなく、一読しただけではその内容が入ってこなかった。とはいえ、平易な文章でわかりやすく、アフリカを学ぶための導入に適した内容だった。
あとがきにあるように、本書の大目標は「アフリカから学ぶ」ということであり、実際にアフリカから多くのことを学ぶことができる。確かにアフリカに対するこれまでのイメージだとアフリカから学ぶという発想にはなりにくいだろうが、奴隷制度や紛争などの歴史があったことで、逆にそこから学べるものも多くあるのだ。本書は、1.多様性を学ぶ、2.過去を学ぶ、3.同時代性を学ぶ、4.困難を学ぶ、5.希望を学ぶという5部から構成されており、それぞれの専門家によって著述されている。
アフリカの人間観、ウブントゥイズムという、西洋的個人主義とは違った価値観はとても興味深く、それによって問題解決が為されていることは学ぶに値するアフリカの文化の一つである。
Posted by ブクログ
世界史についての本。
興亡の世界史というシリーズの中の最終巻。2007年に出されていたが、文庫化されるにあたって新しく手直しされたもの。
従来の世界史というのは西洋史を中心としたものであったが、本書ではそれに対してもっと多文化的で中立的な世界史を提唱している。
人口問題については、人口バランスとその国の繁栄について書かれており勉強になった。日本は戦後の復興期、高度成長期に人口ボーナス期を迎え、一気に経済繁栄した。これからは急速な高齢化と少子化で人口減少時代を迎える。経済的な縮小はやむを得ないだろうと思う。しかし、世界的には人口増加による環境問題に直面しており、日本の人口減少は今後に必要な世界的人口減少に先駆けたものと考えれば、やむを得ないのかもしれない。
海の歴史についてはインドを中心に西と東がインド洋で交流していたダイナミックな歴史が興味深かった。その後にヨーロッパの産業革命がおこり蒸気機関による船舶が開発され、西洋による世界の植民地化の歴史については、力による支配に辛い気持ちになる部分があった。
アフリカの悲惨な歴史については、最も衝撃的であった。アフリカには部族がいてそれが抗争して未開である、という今日のアフリカ像が西洋的な視点から作られたものであると書かれていた。アフリカの部族という存在は古くからの伝統かと思っていたが、西洋の植民地化で地域ごとに部族を縛り付けて孤立させ固定化した結果であると知った。
さらに、奴隷貿易がアフリカの発展に壊滅的な打撃を与えた。奴隷制度が西洋の発展と自由で民主的な生活スタイルを作ったが、その悪影響をもろにかぶった地域なのだと再認識した。
全体にアンチ西洋の雰囲気を感じたが、日本独自の世界史への関わりを提唱していて面白かった。地域ごとにダイナミックな歴史と異文化交流があったことを知ることができ、他のシリーズも読んでみたいと思った。