ホラーテイストではあるけれどもえげつないホラーもグロもない微ホラー作品なので、ホラー苦手だという人でも読み進められる作品。
まあ本作「再会」は二作目であるからして、一作目「後悔」読了を前提としたレビューをば……。
まず私の先入観としては「一作目に勝る続編はない」。
もっとも、それでも二作目
...続きを読むを手に取ったのは、一作目時点で「各話のエピソード」とその中に散りばめられた「一冊を通してのエピソード」に惹かれたためなのですが。
二作目「再会」は、私のその先入観を超えてきた。
違和感や疑念を抱えながら読み進めた物語後半、じわじわと存在感を増してきた静かなホラーが背中を捉えるような感覚。
伏線の張り方というか、物語の魅せ方が洗練(?)されて、ますます惹き込まれるのを感じた。
全然知らない作者さんだったけれども、ネームバリューで作品のおもしろさを決められるものではないと再認識させられた