あらすじ
中学三年の浦沢圭香は真面目な優等生。「正しい」生活に息が詰まり、気分転換に植物園へ赴いた彼女は、新種の花の前で祭火小夜と出くわす。無口で笑わない謎の同級生。そんな小夜が突然刃物を取り出し、花に振り上げて――。人を利用する花の恐怖とは? それ以来、圭香は小夜と共に怪異に遭遇するように。変わり始めた日々を喜ぶ圭香だが、驚きの真実と切ない別れが待っていた。新感覚の怖さが光る連作ホラーミステリ第2弾。
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おすすめじわじわ微ホラー
ホラーテイストではあるけれどもえげつないホラーもグロもない微ホラー作品なので、ホラー苦手だという人でも読み進められる作品。
まあ本作「再会」は二作目であるからして、一作目「後悔」読了を前提としたレビューをば……。
まず私の先入観としては「一作目に勝る続編はない」。
もっとも、それでも二作目を手に取ったのは、一作目時点で「各話のエピソード」とその中に散りばめられた「一冊を通してのエピソード」に惹かれたためなのですが。
二作目「再会」は、私のその先入観を超えてきた。
違和感や疑念を抱えながら読み進めた物語後半、じわじわと存在感を増してきた静かなホラーが背中を捉えるような感覚。
伏線の張り方というか、物語の魅せ方が洗練(?)されて、ますます惹き込まれるのを感じた。
全然知らない作者さんだったけれども、ネームバリューで作品のおもしろさを決められるものではないと再認識させられた
Posted by ブクログ
ホラー好きでない人にも是非読んで欲しい!(そんなに怖くはないので…)間違いなく良作です。
あぁ、でももし読まれるなら、まずは一作目からがお勧め。
前作を読んで、知らない作家さんだったのだけれど、とても面白かったので今回再度手に取ってみたら、何もかもが更に進化していました。
とっても巧い!
昔、『ゲゲゲの鬼太郎』の第2シーズンに時々、子供心にとても切なくなる回があったんだけど、久しぶりにそれに近い感情を思い出しました。
頑張って欲しい作家さんです。
Posted by ブクログ
ある雑木林に行ってから自分の身体の異変を感じるようになった浦沢圭香は不思議な雰囲気の同級生・祭火小夜に助けを求め、それから自分の過去で起きた怪異を振り返っていく四つの短編が収録されたホラーで、人間を虜にする花や謎の包帯男、あまりにも酷似しているもう一人の自分などそれぞれの怪異を紐解いていくにつれて明らかになる真相に切なくなるも二人の揺るがない友情は心底素晴らしいものだった。
Posted by ブクログ
なかなか切ない友情物語だった(´;ω;`)
ホラーという感じよりも怪異を描いている作品に近いと思ったのですが……。
できれば、長くシリーズが続いてくれるととてもうれしい。