書籍の表紙からは、ノウハウやテクニックを紹介するような印象を受けるものになっていますが、全ての日本人が習得するべき「言語技術」だと感じました。国語の授業で広く習得していくべきものです。
第1章で、言語技術とは何かが記載されていますので、抜粋します。
言語技術 ゲンゴギジュツ language ar
...続きを読むts ある目的のために言語を効果的に使いこなす技術。人間がコミュニケーションの手段として言語を用いることのできる力を言語能力(language ability)といい、それは、(1)理解・受容する能力(a聞く能力 b読む能力)(2)表現・発表する能力(c話す能力 d書く能力)というふうに分けられるが、これらのそれぞれの能力を、その場の目的に応じて能率的に使用する技術をいう。この場合の技術(technique)は、単なる手先のわざという意味ではなく、わざを行う主体たる個人の人格(personality)・知識・態度までも含めた総合的な力をさしている。したがって、言語技術などということばは浅薄な口さきの器用さにすぎないといやしめるのはまちがいであり、言語生活を高めるうえにぜひとも必要なものと考えるべきである。
ここまで
この引用は著者の書棚にあった『講座 日本語Ⅳ 日本時の言語生活』からのものとあります。
本書は、超入門との表題があるので、さらに学ぶための第一歩なのでしょう。確かに訓練が必要ですが、誰でも習得し得るものですので、習得に向けたトレーニングを日常に取り入れたいと思います。