作品一覧

  • 極端豪雨はなぜ毎年のように発生するのか: 気象のしくみを理解し、地球温暖化との関係をさぐる(DOJIN選書)
    4.5
    1巻1,870円 (税込)
    ・大気の状態が不安定とはどういうこと? ・大雨が持続する危険な積乱雲はどんなもの? ・線状降水帯の発生メカニズムとは? 豪雨に備えるために知っておきたい気象の知識 数十年に一度という極端な豪雨は、なぜ頻発するようになったのか。 本書ではまず、直近10年の豪雨災害を振り返り、その発生状況を整理する。 そのうえで、気象のメカニズムをやさしく説き起こし、豪雨をもたらす要因、 線状降水帯や台風と豪雨の関係などまでを解説。 また、しばしば豪雨との関係がささやかれる地球温暖化の現状に加え、 豪雨への影響を評価する、イベント・アトリビューションによる最新研究を紹介する。 気象情報を上手に活用すれば備えができる豪雨。 その付き合い方がわかる1冊。 【まえがきより】 本書をお読みいただければ、豪雨をもたらす積乱雲の発達から地球温暖化と豪雨の関係までを、 ひとつのつながった話として知ることができるでしょう。 災害をもたらす豪雨はたしかに怖いものであり、ときには避難する必要があります。 ただ、地震のように突然起こるものではなく、ある程度は事前に予測することができます。 普段から天気予報に耳を傾け、天気の移り変わりのしくみを知っておくと、 いざ豪雨がきたときにも慌てず、適切な行動をとれるようになるでしょう。 豪雨の正体をつかめば、なぜ地球温暖化で豪雨が威力を増すのかもわかってきます。 【目次】 第1章 21世紀はじめに発生した豪雨を振り返る 第2章 豪雨はなぜ発生するのか? 第3章 豪雨をとらえる 第4章 進む地球温暖化 第5章 近年の豪雨は地球温暖化のせいなのか?
  • 地球温暖化で雪は減るのか増えるのか問題
    4.5
    1巻1,650円 (税込)
    日本には、日本海側を中心に、豪雪地帯と呼ばれる地域がたくさんあります。スキーやスノーボードで雪を楽しむ人もいれば、雪かきや雪下ろしに苦労する人、雪や雪解け水を農業などに利用する人もいます。 そんな身近な雪の「これから」に大きく関わる存在なのが、地球温暖化です。気温が上がると、降雪は減ってしまうのでしょうか? どうやら、そんな単純なことではないようなのです。日本でただ一人、雪と地球温暖化を専門に研究する著者が、雪と地球温暖化の関係に迫る!
  • 異常気象と気候変動についてわかっていることいないこと
    4.5
    1巻1,540円 (税込)
    毎日のようにニュースに出てくる異常気象や気候変動の話題。気象学は異常気象や気候変動について、どこまでわかっているのでしょうか。日本の天気を見ているだけではわからないことも、地球規模に視野を広げていくと見えてくるものがあるのです。本書は、異常気象や気候変動の基本的なしくみを説明し、最新の研究を紹介。気象学の最前線で活躍する研究者たちが、地球規模でリンクする異常気象と国境なき気候変動について解説します!

ユーザーレビュー

  • 地球温暖化で雪は減るのか増えるのか問題

    Posted by ブクログ

    日本で雪が降る仕組みを基礎から丁寧に解説しているので、雪に関する入門本としてとても良かった。

    気象に関して知識がある人、環境変動に興味がある人に取っては物足りないかもしれない。

    タイトルからは「地球温暖化問題を扱う本」という印象だけど、その話はほんの少しだけ。

    日本ではなぜ雪が降るのか、雪をどう予測するのか、という部分が面白かったし、そこがこの本の主題なのだと思う

    0
    2023年01月01日
  • 極端豪雨はなぜ毎年のように発生するのか: 気象のしくみを理解し、地球温暖化との関係をさぐる(DOJIN選書)

    Posted by ブクログ

    極端豪雨はなぜ毎年のように発生するのか: 気象のしくみを理解し、地球温暖化との関係をさぐる。川瀬 宏明先生の著書。海洋研究開発機構、国立環境研究所などを経て、現在、気象庁気象研究所応用気象研究部主任研究官である川瀬 宏明先生。地球温暖化と豪雨の関係は誰もが当然だと考えていることだけれどそれを改めて検証している。地球温暖化による異常気象を止めないと人類の未来は暗い。地球温暖化と豪雨による被害者をこれ以上増やしてはいけない。地球温暖化と豪雨や異常気象の被害を真っ先に受けるのはいつも立場が弱い人たちなのだから。

    0
    2022年08月05日
  • 極端豪雨はなぜ毎年のように発生するのか: 気象のしくみを理解し、地球温暖化との関係をさぐる(DOJIN選書)

    Posted by ブクログ

    降雨・降雪・雲の現象を平易な言葉で、かつ専門的な表現も時折織り混ぜた気象の良書。著書は気象庁気象研究所の現役中堅職員

    0
    2021年11月21日
  • 異常気象と気候変動についてわかっていることいないこと

    Posted by ブクログ

    温暖化、大雪、PM2.5など、一般の人にもなじみの深い気象現象などを第一線の科学者がわかり易く説明してくれています。
    データは専門的でもかみくだいて説明されているので、専門でなくても理系の高校生(おおざっぱな理解なら中学生でもなんとかいけるか)や大学教養くらいなら充分理解可能かと思います。

    第五章では近年話題のPM2.5について詳しく説明があります。
    ・PM2.5の濃度が高くなり、大気が霞む状態を、気象用語では「煙霧」という、とのこと。
     ・・・ 以前、東京が非常に霞んで、TVで「煙霧」が発生と言っていましたが、状態を表す気象用語と、その実態が何であるかという知りたい事はまた別ということなん

    0
    2015年04月30日
  • 極端豪雨はなぜ毎年のように発生するのか: 気象のしくみを理解し、地球温暖化との関係をさぐる(DOJIN選書)

    Posted by ブクログ

     この本を読見終わってからしばらく経つが、その間に気象について独学で勉強していた。すると気象というのは、本当にさまざまな要因によって決まるということに気づかされる。気温、気圧、湿度、風速、風向、前線と、素人でもパッと思いつく代表的な概念でさえいくつもあるが、さらに相当温位や潜熱、温度風、渦度など、一つ一つになるほどと唸らされる概念が3次元で複雑に関係し合っている。このようにさも知った風に書いてはいるものの、実のところまだ全然理解できてはいない。
     とにかくこのように難しい気象というものを相手に、しかも近年素人からも素朴な疑問として注目されている「地球温暖化と豪雨の関係性」というテーマで書き表そ

    0
    2022年02月18日

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