佐藤智恵の一覧
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ユーザーレビュー
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スタンフォード経営大学院が教えていること
①人間の本質とは?
②人間力をあげるためには?
興味深い日常のtipが科学的根拠を基に紹介されており非常に面白かった。
Posted by ブクログ
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コロナ後となっているが、ハーバード知日派による今の日本企業に向けられた叱咤激励と受け止める内容。
著者が毎インタビューで気持ちが新たになったととこと、非常にわかる。
特に最後の両利きの経営は旬だ。
リーダーに求められる謙虚さも身に染みる。
Posted by ブクログ
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■「ダントツ経営」本質は人と同じことをしないこと。今後もコマツが競合優位性を保って行けるかどうかは、イノベーションの創出継続できるかどうかにかかっている。競合優位性は永遠に保てるものではない。優れた製品を開発し、それがヒットしてもすぐに他のメーカーがに多様な製品を製造し、価格競争になる。特許が切れた
...続きを読むり競合が類似技術を開発したりすれば製品のコモディティ化も進む。
■ダントツ経営の本質は人と同じことをしないこと。人の真似をして、人と同じレベルのことをやっていたならば、我々は生き残れない。国の違いはあろうと「効率的に土を掘りたい」「効率的に土を運びたい」というニーズは変わらない。このニーズに応えていくだけ。
■競合優位性を保つにはイノベーションを起こし続けるしかない。
・イノベーションの本質は顧客の視点から発想し、人と同じことをしないこと
■リーダーとして何よりも大切なのは自らの経営哲学を確立すること。哲学がなければ組織も構築できない。そして、その哲学を具現化する組織ができるまで実験し続けること。思考と実験はハーバードの校是でもある。
■なぜ日本はこれほどの成長を実現できたのか。その要因として「政府主導による経済復興システム」が挙げられる。政府が主導して特定の産業や企業に対して低利融資を行ったり補助金を付与したりすることによって産業政策を推進していくシステムが日本の場合は非常にうまく機能した。
・通産省は軽工業ではなく、あえて重厚長大産業に投資していくことを決めた
・政府主導による経済復興システムを他の国にそのまま導入しても成功するとは限らない
■一般的に国を成長させるには、
①リソース(ヒト、モノ、カネ等の資源)
⓶そのリソースを今後リターンが見込める重点産業に集中的に分配し、
③その産業の中でさらに効率的にリソースを使う
という3段階が必要となる。
・日本の場合は戦前からこの3つがうまくいく土壌が国内に整っていた
■国内要因、国外要因に加え日本人の国民性も高度経済成長の原動力になった。
①高い倫理観を持っていること
⓶国民が基本的には政府を信頼していること
③教育水準が高いこと
④地域、社会、国に対する責任感が強いこと
■会社の本当の成功要因は目に見えないところにある。そこには企業文化、人脈など目に見えない資産が複雑に絡んでいて簡単にまねなどできない。
■心理的安全性の定義(エイミーエドモンドソン)
チームメンバーがお互いに「このチームでは対人リスクをとっても大丈夫だ」と信じている状態。かみ砕いていえば「上司にも部下にも思ったことを忌憚なく言える雰囲気」のこと。
・忖度が蔓延るような職場の生産性は著しく低い
■恐れには二つの種類がある。
①健全な恐れ
・納期を守れるだろうか、競合に勝てるだろうか
⓶不健全な恐れ
・人間関係にかかわる恐れ
・不健全な恐れが蔓延した組織では社員は委縮し新しいことを提案したりリスクを取ったりすることができなくなる
■ウィリアム・エドワーズ・デミングは「結果を出す組織を作るための14のポイント」提言しているが、その8番目に「組織から恐れを取り除く」ことを挙げている。
・人は不健全な恐れを抱くと学習できないし成長もできない。日本流に負いうならばカイゼンもできない
・同じ会社の中でも生産性の高いチームと低いチームがあるがその違いはいかにリーダーが「言いたいことを言っても罰せられない雰囲気」「失敗を報告しても減点されない雰囲気」を作っているかどうか
■エドモンドソン教授は著書「チームが機能するとはどういうことか」の中で「心理的安全性を高めるためのリーダーの正しい行動」として8点を挙げている。
①直接話をしやすい雰囲気をつくる
⓶自分が今持っている知識の限界を認める
③自分もよく間違うことを積極的に示す
④メンバーの意見を尊重する
⑤失敗を罰せずに学習する機会であることを強調する
⑥具体的ですぐに行動に移せる言葉を使う
⑦「やっていいこと」と「やってはいけないこと」の境界線をはっきりさせる
⑧「やってはいけないこと」をやってしまったメンバーには公正に対処する
■日本企業の中には組織の深部にまで「探索と深化」を推進する企業文化が浸透していて一般社員や中間管理職であってもボトムアップで変革を起こせる企業もある。トヨタ自動車は格好の事例。
・「トヨタウェイ」とは全世界のトヨタで働く人々が共有すべき価値観や手法を示したもの
・その二つの柱は「知恵と改善」と「人間性尊重」
・「知恵と改善」とは常に現状に満足することなくより高い付加価値を求めて知恵を絞り続けること。その具体的な手法として「チャレンジ」「改善」「現地現物」という3点を定めている
・「人間性尊重」とはあらゆるステークホルダーを尊重し従業員の成長を会社の成果に結びつけること。「リスペクト」「チームワーク」の2点がそれを実現するための基本概念
Posted by ブクログ
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・例えばあなたにお子さんがいるとして、お子さんが大学に進学したいという。大学に活かせれば年分の学費がかかる。生かせなければその4年間、あなたの家庭の収支はよくなる。けれどもそういう基準だけで子供に投資するかしないかを決めますか(ホンダジェットへの30年間の投資について)
・ホンダジェットの成功要因は
...続きを読む、国内国外にかかわらず、情報をできるだけオープンに取り入れようとしたところにあると思います。
・限定合理性:人間は限られた時間、限られた情報の中でしか状況を破断することしかできないので、特に複雑な状況においては、必ずしも最高の決定をするわけではない
・モノを作るだけではなく、それをフル活用してもらって初めてそのものがいきるのです
・目の前の課題は根本から治療する
・一般的に国を成長させるには①リソース(ヒト・モノ・カネ等の資源)を確保し、②そのリソースを今後、リターンが見込める重点産業に集中的に分配し、③その産業の中でさらに効率的にリソースを使う
・消費財のマーケティングにおいては「起業家がどういう思いでこの製品を完成させたか」「この製品はどのように世界を変えるか」といったストーリーは絶大な効果を発揮します。消費者がストーリーに共感すれば、喜んで商品を買ってくれるからです
・アメリカ人は日常的に面を食べる習慣がないが、スープは飲む。だからアメリカではカップヌードルをスープとして再定義して売り出した
・コモンズの悲劇:だれでも自由に利用できる共有資源が、管理者が不在であるがゆえに、過剰に摂取され、資源の劣化が起きること
・「価値創造」とは、進出先の国の人々が魅力的に思ってくれるような製品やサービスを提供すること、「価値獲得」とは、創造した価値から企業が利益を得ることを意味する。シャンパンは価値獲得に至っているが、オクトーバーフェストは価値創造で止まっている。
・規模を追わず、違いを追う(ソニー)
・健全な恐れ:納期を守れるだろうか、競合に勝てるだろうか、このレベルの製品を実現できるだろうか、などチームが学習し、成長するためにも必要な恐れのこと。
・不健全な恐れ:人間関係にかかわる恐れ。「他人からどう思われているだろうか」を過剰に心配することから生じるもの
・心理的安全を高めるためのリーダーの正しい行動
1)直接話しやすい雰囲気を作る
2)自分が今持っている知識の限界を認める
3)自分もよく間違うことを積極的に示す
4)メンバーの意見を尊重する
5)失敗を罰せずに学習する機会であることを強調する
6)具体的ですぐに行動に移せる言葉を使う
7)「やっていいこと」と「やってはいけないこと」の境界線をはっきりさせる
8)「やってはいけないこと」をやってしまったメンバーには公正に対処する
・トヨタの人間中心はどうやったら本当の意味で人々の人生をよりよくできるのかを考えることにある(ただ、料理をしなくてもいいようにするということではない)
・人を大切にするリーダーシップこそ日本の強み
Posted by ブクログ
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スタンフォードでいちばん人気の授業
著:佐藤 智恵
スタンフォードが教えているのは驚くほど人間的で、普遍的なことである。そのカリキュラムは何よりも「自分を知る」「人間を知る」ことに焦点が置かれている。
今後のキャリアや人生にずっと役立つような、普遍的な思考法や知識を教えている。どれだけテクノロジ
...続きを読むーが進化しようが、どれだけ情報が増えようが、どんな時代になっても通用する普遍的なこと、リーダーとしてふさわしい人間になるための基本中の基本を教えているのが、スタンフォード大学である。
本書の構成は以下の9章から成る。
①ストーリーの力
②マーケティング
③イノベーション
④社内政治の力学
⑤リーダーシップ
⑥スタンフォード流会話術
⑦スタンフォード流交渉術
⑧コミュニケーション
⑨マインドフルネス
スタンフォード等の米国でのエリート輩出学校の教えに書かれた本はたくさんある。本書はそれを体系的にまとめられたものであり、多くは訳書である中、日本人である著者が全てを理解した上で私たちにわかるように再構築されており、名門スタンフォードを容易に理解できる形で記された本書は難解な内容ではなく読み物としても最後まで楽しく読ませていただいた。
感じたこととして日本が憧れを抱くような世界企業やトレンドが日本が昔から大切にしてきたこと。例えばストーリー化やお客様第一であったり、従業員を大切にするということが最先端で取り入れられている。
昔のままではなく多くを受け入れて組みあがった最新の流れではあるものの日本人として誇りを持ちながらそれに触れることができた。
本書で出てくる参考文献等はどれも素晴らしいものばかりであり、随所でエッセンスが程よくわかりやすく的確に紹介されており、原書に触れるきっかけにもなる。
体系的に名門校の教えを知るという点ではレベルの高い一冊である。
Posted by ブクログ
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