あらすじ
世界トップエリートの行動を変える“究極の講義”とは――。
超人気教授12名へ徹底取材!
●一生使える“自分を変えるヒント”
●ビジネスに役立つ教養としての心理学、脳科学、経済学
●豊富な事例や実験結果でわかりやすく解説
◎エアビーアンドビーの急成長を促した「ストーリーズ」
◎ウーバーは何を破壊したか
◎トランプ大統領が象徴するリーダーシップ教育の終焉
◎全米を驚かせたジェットブルー航空の「神対応」
◎ホワイトハウス流・伝わる5つのフォーマット
◎日本人よ、競争から降りるな
◎ネットフリックスVS大手企業の戦いから学べること
◎マインドフルネスで自分を変える
◎脳科学にもとづく「人に伝える技術」とは
◎イノベーションを阻害する現状維持バイアス
〈目次〉
I 人間を探究する授業
序章 自分を変えるために人間を知る
第1章 ストーリーの力――物語は利益をもたらす
第2章 マーケティング――人間の脳には限界がある
第3章 イノベーション――挑戦を阻害するものは何か
第4章 社内政治の力学――出世競争と人間の本能
第5章 リーダーシップ――「いい話」は伝染する
II 人間力を鍛える授業
第6章 スタンフォード流会話術―― 一流は気くばりを忘れない
第7章 スタンフォード流交渉術――戦わない、妥協しない、損をしない
第8章 コミュニケーション――伝えるには「戦略」がいる
第9章 マインドフルネス――何歳になっても脳は鍛えられる
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Posted by ブクログ
思いやりが大切だというのが主要なメッセージ。
マインドフルネスは意識を今の状態に集中すればいいので、目を閉じなくてもいいらしい。
相手の頭を疲れさせない表現をすること。
ストーリーにすると、理解しやすいのは神話が伝えられてきたことと親和性がある。
失敗しても、自分だけのものにするのでなく、同僚と共有することが大事。
経営者になるつもりはないが、経営者がどんなことを考えているかということを知れたのが収穫。
Posted by ブクログ
スタンフォード経営大学院が教えていること
①人間の本質とは?
②人間力をあげるためには?
興味深い日常のtipが科学的根拠を基に紹介されており非常に面白かった。
Posted by ブクログ
スタンフォードでいちばん人気の授業
著:佐藤 智恵
スタンフォードが教えているのは驚くほど人間的で、普遍的なことである。そのカリキュラムは何よりも「自分を知る」「人間を知る」ことに焦点が置かれている。
今後のキャリアや人生にずっと役立つような、普遍的な思考法や知識を教えている。どれだけテクノロジーが進化しようが、どれだけ情報が増えようが、どんな時代になっても通用する普遍的なこと、リーダーとしてふさわしい人間になるための基本中の基本を教えているのが、スタンフォード大学である。
本書の構成は以下の9章から成る。
①ストーリーの力
②マーケティング
③イノベーション
④社内政治の力学
⑤リーダーシップ
⑥スタンフォード流会話術
⑦スタンフォード流交渉術
⑧コミュニケーション
⑨マインドフルネス
スタンフォード等の米国でのエリート輩出学校の教えに書かれた本はたくさんある。本書はそれを体系的にまとめられたものであり、多くは訳書である中、日本人である著者が全てを理解した上で私たちにわかるように再構築されており、名門スタンフォードを容易に理解できる形で記された本書は難解な内容ではなく読み物としても最後まで楽しく読ませていただいた。
感じたこととして日本が憧れを抱くような世界企業やトレンドが日本が昔から大切にしてきたこと。例えばストーリー化やお客様第一であったり、従業員を大切にするということが最先端で取り入れられている。
昔のままではなく多くを受け入れて組みあがった最新の流れではあるものの日本人として誇りを持ちながらそれに触れることができた。
本書で出てくる参考文献等はどれも素晴らしいものばかりであり、随所でエッセンスが程よくわかりやすく的確に紹介されており、原書に触れるきっかけにもなる。
体系的に名門校の教えを知るという点ではレベルの高い一冊である。
Posted by ブクログ
スタンフォードMBAをclass visit した時に感じたことと似たようなことが前書きにかいてある。ビジネスに通用する普遍的なスキルセット、人としてのあり方などを中心に教えているそう。
ストーリー
・人間は情報を整理するプロセスの中でストーリーで覚えるのが一番はやい。逆にいうとデータや数字などは頭に残りにくい。覚えられる情報は一度に7こプラマイ2と決まっているのでいかにシンプルにストーリーを伝えるかが鍵
・日本人は古典や漫画などストーリー大国のはず。cf新幹線の清掃おばさんたちの話
決断疲れ
決断が多いと疲れる。決断のタンクは決まっているからそれがいっぱいになると合理的な判断はできない。
ースティーブ・ジョブスのタートルネック、結婚してから待ち合わせ、何食べるなど、誰と結婚すればいいかなど考えて行動を決断しなくてよくなったから楽になったのか、と感じた
マーケティング
コトラーさんが自己実現のためのマーケティングだと数年前から言ってるらしい。マーケティング4.0
これは全く知らなかったので勉強しよう
マインドフルネス
思いやりが見直されてきている、Google などではリーダーには思いやる心が大切だとされている。
交渉
アジア人にとっては特に交渉は戦闘だと思っている人が多いかもしれないが
交渉はツールであって使えればすごくいい戦略になる。Good cop Bad copのような戦略や脅しなどあるが、まずは交渉をするべきなのか、交渉をするダウンサイドは何なのか、をAseessする。その後Intent は自分にとって何なのか。自分は交渉によって何を得たいのか、二番目のもので妥協できるのか、どのような条件があれば妥協できるのか、
Posted by ブクログ
近年のトレンドの美味しいところをなぞったような内容なので、評価は分かれるのかもしれませんが、私は大変面白く読めました。
各分野ではそれぞれ有名な本が出ていますので、これ一冊で全てを知るというよりは、この本をガイドにして興味のあることを見つけていくのが良いのだと思います。
また時折読み返してヒントをもらいたいなと思う本です。
マインドフルネスの授業では同時に「思いやり」についても教えていること、日本の茶道や華道、書道などはマインドフルネスと通じている部分が多いという話も知らなかったので勉強になりました。
Posted by ブクログ
MBAに行ってる友人がいて一体どんなこと勉強してるんだろう、と興味が高まっていたので購入した本。
人間を探求する授業、と人間力を鍛える授業と大きく2つのカテゴリに分かれていて、それぞれスタンフォードの人気の授業からしかも日本語で教えてくれる、という何ともお得な本。
350ページというそこそこ長い本ですが、
猛烈に面白くしかも分かりやすく短い期間でバババッと読めます。
MBAの授業なのでもちろんビジネスの話が多いですが、
いろんなアメリカの企業が工夫したり思考錯誤しながら提供しているビジネスについて、一消費者として読んでいてワクワクしました。
人間を理解し、私自身を理解する。
この考え方がとても好きです。
Posted by ブクログ
著者がスタンフォードの教授達にインタビューをし、ビジネスで使える授業内容を簡潔にまとめた本。
(要点)
•ストーリーの効果
人間は何かを購入しようとする時、まず感情が決断し、その決断を後からロジックで正当化している。まず感情から訴えかけることが大事
•マズローの欲求階層理論
•社員やチームメンバーをヒーローにして初めて、自らのリーダーシップが優れていることを伝えられる
•人間は決断疲れを起こす
上司に決断を求めるときは、賛成、反対、議論の3つの選択肢を示す
・組織として破壊的イノベーションを起こすのは難しい。選択肢は3つ。社内に新たな組織をつくる。社内に子会社をつくる。他の会社を買収する
・失敗しても新しいことに挑戦したことを評価する文化をつくる
・失敗した時すぐに立ち上がる方法
できるだけ多くの人に、できるだけすぐに、何が起きたかを伝え、自分の立場を説明して回ること
・ジェットブルー航空の会長の10ヶ条
1自らが高潔な人物になることから始める
2尊敬を得られることに投資する
3周りの人を啓発する
4達成したい目標を明確にする
5共通の夢を形成する
6全社員に情報を共有する
7建設的な意見の相違を尊重する
8謙虚にふるまう
9ウィンウィンとなる交渉をする
10信頼できる人を見極め、10ヶ条を注意深く実行する
・カスタマーサービスに人間性を取り戻す
迅速に、わかりやすく、人間的に対応すること
・人間は緊張したり不安になると多弁になる
。自信のある人は簡潔に話し、相手の反応を待つ
・ハーバード流交渉術
自分も相手もwin win になる合意点を探す。
相手にもメリットがあるよう、パッケージで提案する
・コミュニケーションはAIM
Audience=どんな属性の人に伝えるのか
Intent=伝えることで相手な何をして欲しいのか
Message=どんなメッセージで相手は行動してくれるか?
・会計はコミュニケーションツール。財務情報の背景にあるのは人間の動き。会計とは極めて人間的なもの
・マインドフルネス瞑想
1姿勢を正して椅子に座る
2静かに呼吸する
3雑念がわいてきたらわいてきたなと気付き、それを手放す
Posted by ブクログ
昨今のビジネス書で良くある話題のエッセンス集みたいな感じです。
悪い意味ではなく、ひと通りの概要を知るには良い本かと。
文体や強調箇所も分かりやすくて、読みやすかったです。
Posted by ブクログ
本書は、スタンフォードで学べるおいしいエッセンスを詰め込んでいる。 人を動かす力やリーダーシップ、相手への伝え方、さらにはマインドフルネスまでと内容が盛りだくさんである。 特にジェットブルー航空の会長が遵守している10箇条やコミュニケーションのカギを握るAIMの手法などは、今後の実生活に役立てたいと思った。
Posted by ブクログ
実は読書量はキープできてるのですが、ここ2か月仕事にかまけてまとめるのを怠っておりました。年を重ねるにつれテーマを絞り込まないと単なる雑読で終わってしまうなと危機感を持ちつつも、本書のように人から紹介された本を読むのもとても新鮮です。
僕の会社は「良い社風」を真剣に追求していて、それが「なるほどビジネススクールでもこう教えられているのか」と納得できる本。結果として醸成される馴れ合い的雰囲気(これには建前的には対抗できない)をどこで締めるか、という観点から、やはり僕にはドがつくほど本音なフェファー教授の論調がとても響きます。名著「権力を握る人の法則」に立ち返るべきかなと思いました。
一方でほとんどの会社にとってドライな成果主義だけでは立ちいかないことも事実であり、そんな場合に「一流のリーダーが実践している」という6つのポイントのうち以下2つはとても有効だと思うので、今後意識して取り組んでいきたいな、と。
・社員の「いい話」を探す
・笑う
マスクもベソスも絶対実践してないと思うけどね!
Posted by ブクログ
アメリカの有名大学での人気授業の紹介だけあって、とても面白い。また、日本人の視点からの解説があって、こうした知識が日本でどのように役に立つかのヒントとなる記述も多い。それぞれの章は頁数の制約もあって浅いものの、良い取っ掛かりになる。
Posted by ブクログ
人間について知る授業内容。士気をあげるため誉め合う制度や上司のイライラが伝染する訳、人は得よりも損をしたくない=挑戦心の阻害など、興味深い内容もあり。ダイエットの失敗は、これは食べれるとか決断する機会が多すぎて、疲れて自己統制力が限界になるからという考えも面白かった。マインドフルネスが心体によいとは聞いたことあるので、やってみようと思う。
Posted by ブクログ
よく名前をきく有名大学。
そこでらどんなことを学んでるのかなと
興味があり読みました。
普段、意識せずにやっていることが、
学問として体系的に学んで意思をもって
実行してる人達がいるんだな…。
これが差になるのかな。
一方でコミュニケーション方法など、
必須で学んだ方が良いなぁと思うものも。
例えば、余命わずかであることを伝える医師。
考えるだけで大変なお仕事だと思う。
正解ってあるのかどうか分からないけど、
1つの手法として知っておいた方が良いのかもしれない。
Posted by ブクログ
スタンフォードでもハーバードでも、日本企業の取り組みが授業の教材として使われているという。
日本国内では当たり前のことでも、世界でみると珍しいこと。
例えば、日本のホスピタリティなどは非常に評価が高いとされている。
しかし日本国内でこれらが自覚されているだろうか。
きちんと体系化され、ノウハウとして研究されているだろうか。
さらに言うと、海外の素晴らしい事例を研究し、日本国内の大学で講義として実践している大学があるだろうか。
日本は今高齢化社会になり、さらに人口減少、縮小社会へ突入している。
「だから元気がなくなってもしょうがない」というある種の諦め感が漂っている。
本当にそれでいいのか?
日本という素晴らしい国をどうやって持続させるのか。
もっともっと真剣に考える必要性があるのではないだろうか。
本書でいいなと思ったのは「ストーリー(いい話は伝染する)」の部分だ。
これこそ本来日本が得意としていたものだと思うのだが、実は私自身の自覚としても「ストーリーを語る」が減ってきていると思っている。
これは社会が変化したことも要因かもしれないが、本当の原因は分からない。
昔はサラリーマンの放課後居酒屋でも「語り部」がいた。
自分の自慢ではなく、上司や同僚の「武勇伝」を語る人がいたのだ。
これらの話は案外と社内の小さな伝説となり、語り継がれていたことで、みんなの意識の中に刷り込まれていったのだ。
これらのストーリーが、まさに会社の文化を醸成していたと言っても過言ではない。
しかし、ある世代を境に、ある年代を境に、極端にストーリーがなくなったのだ。
ものすごく刹那的というか、短絡的というか。
「文脈」という考え方がそもそもなくなっていったのである。
これは正直いけないことと思っている。
「ノウハウの継承」という観点でも、それらが軽んじられてしまったのだ。
なぜならIT化デジタル化によって、今までのノウハウが役立たずになってしまったから。
語り継ぐ必要性がなくなってしまったのだ。
組織の改編、人事異動、語られる側本人の退職離職、なども影響したのだろう。
徐々に「語ること」が減ってきたのだ。
家族のストーリーだって同じではないだろうか。
代々伝わる家系の話をきちんと語り継いでいくのと同じことだ。
そもそも日本という国は、物語をつくることが得意な国民のはずだ。
竹取物語だって、民話だって、近現代ではマンガ文化など、本当に素晴らしい国益だ。
これら「語り」の文化がなくなってしまっていいのか?
そしてスタンフォード大学でむしろ「ストーリーこそ大事」と言っているのは、非常に考えさせられてしまう。
自分でも考えを改める必要性を感じている。
もっと「語り」が必要なのだ。
(2020/10/22)
Posted by ブクログ
スタンフォードの授業をまとめたもの。各授業のいくつかはは単独でも本になっている。興味を持ったものはそちらを合わせて読むのが良さそう。この本では、特に日本人に当てはめているところがいいところ。
Posted by ブクログ
全体としては、内容が薄いが、役には立つ。
スタンフォードで教えられている人気講座のガイダンスという風に思った方がいい。網羅的に示してあるので、それも日本人向けになっている。ただ、この本から何か大きなことが得られるということではない。この本を出発点として、より深く勉強していく必要がある本。
巻末に参考文献が充実しているのは非常に良いのでありがたい。