作品一覧

  • 改訂新版 ものの見方について
    3.7
    日本が真の民主的な文化国家となるために、これまでの考え方のスタイルでよいのか。西欧の新しい問題を考えるとき、日本人はいかに対処すべきなのか。「イギリス人は歩きながら考える。フランス人は考えた後で走りだす。そしてスペイン人は、走ってしまった後で考える」。朝日新聞の特派員としての滞欧8年にわたる体験をもとに、諸国民のものの見方や考え方を探り、憂国の感慨と熱情により書かれた戦後日本のベストセラー。
  • 花見酒の経済
    -
    1巻396円 (税込)
    昭和25年「ものの見方について」で敗戦日本の生き方にひとつの指針を示した著者は、12年後、折から高度成長期にあった日本経済の底の浅さを危ぶみ、落語の“花見酒”にたとえて、その破綻を警告した。「日本独自の経済学」の確立を訴えたその主張は、貿易摩擦に苦しむ今日のわが国にとって、いまだに新鮮さを失っていない。 (※本書は1987/6/1に発売し、2022/2/28に電子化をいたしました)
  • なくてななくせ
    -
    1巻440円 (税込)
    日常の生活でふと思いつく、奇妙な「くせ」を手がかりに、日本人の心理構造を探る。 (※本書は1966/9/15に発売し、2022/1/7に電子化をいたしました)

ユーザーレビュー

  • 改訂新版 ものの見方について

    Posted by ブクログ

    洞察力と説明力がスゴイ人。戦後すぐにこのような本を書ける人がいたのにその後七十余年経ってもこの国は全く変わっていないんだな。と言って政府責めてばかりもいられない。国民の意識の持ち方にも問題がある。自分も著者と同じようにイギリス型でありたいと思っているが、自己分析では現在ちょっとフランス寄りかも。

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    2024年01月27日
  • 改訂新版 ものの見方について

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    戦後の古い書だが、イギリス人、ドイツ人、フランス人、それぞれの国柄と思想がわかりおもしろい。日本の国柄と思想、影響を与えた歴史と文化を考えると、明治期の西洋化は大きな方向転換だったことを思い知る。過剰に西洋文化を取り入れたが、それまでに築いてきた独自の日本文化にはなじまずに消化不良が起こる。政治形態、法律と義理の二重規範、個人と個人の上下関係、個人よりも家や村の優先、西洋文化がいびつに継ぎはぎされたのが日本の姿なのだろう。空気を読む、機能しない形だけの成果主義の導入、悪平等、日本のじとっとした生きにくさはこういうところにあるように思う。筆者は、個人が思想や考えの主体となり、国民的な共感と合意が

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    2023年10月01日
  • 改訂新版 ものの見方について

    Posted by ブクログ

    イギリス人は歩きながら考える。それは経験主義と表裏一体であろう。歩んできた道の延長に物事を考えようとする姿勢だからである。しかしそれは、狭い範囲で物を考えることになりかねない。そのためイギリスには、集団で議論しながら考える文化があるという。この「議論しながら考える」もまた「歩きながら考える」ことに他ならない。

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    2022年10月09日

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