作品一覧

  • 狙われた羊
    4.2
    1巻990円 (税込)
    カルト宗教は、心を奪い、カネを奪い、家族を壊す! カルト教団によるマインドコントロールの恐怖と、悪辣な集金システムを描いた名作フィクション、緊急文庫化! 最近は浮気調査ばかりしている探偵の牛島のもとに、奇妙な依頼が舞い込んできた。 「人さらいはやってもらえるんでしょうか?」 依頼人の息子は、突如連絡を絶ったのだという。どうやら、あやしげな団体に深入りしているらしい。 「厄介な仕事」と踏んだ牛島は当初依頼を断ったが、秘書の坂巻に説得されて調査を開始。すると、依頼人の息子は、近年様々な問題を起こしているカルト教団に入信していることが判明した――。 世間を騒がすカルト教団、そして家族を取り返すために戦う人々を描く!
  • 簡素なる国 復刻版 同志社大学院講義録
    -
    1巻1,540円 (税込)
    東北地方を襲った東日本大震災で日本人は多くのものを失い、これまでの価値観は崩壊して新たなる方向を模索しなければいけなくなった。中村敦夫氏が、これからの日本人の在り方を説く。中村敦夫氏は俳優であり、脚本家・監督、小説家、そして社会評論を書き、TBSの報道番組のキャスターを務めて、政界にも身を投じた。そんな中村敦夫氏が出した結論は、「近代経済」は終焉し、「SLOW、SMALL、SIMPLE」の3つのSを目指すべきというものだ。現在世界を取り巻く「戦乱の拡大」「環境破壊」「人口爆発」「近代経済の崩壊」の壁をぶち壊すには、それしかない。中村敦夫氏は同社大学大学院で2年間にわたり、これらを講義した。講義内容を具体的に紹介しよう。<第一次限>  時代と個人史<第二次限>  大戦の拡大<第三時限>  環境破壊<第四時限>  人口爆発<第五時限>  近代経済の崩壊<第六時限>  日本の権力<第七時限>  政界の実情<第八時限>  スモール・イズ・ビューティフル<第九時限>  仏教とエコロジー<第十時限>  みどりの政治思想<第十一時限> 南方熊楠の生き方<第十二時限> 究極の幸福とは<第十三時限> 食は地産地消<第十四時限> 自然エネルギー以上の講義録は、3・11直後に「簡素なる国」として刊行された。今回は、その復刻版をペーパーバック版と電子書籍でお届けする。現在、中村敦夫氏は自ら執筆した朗読劇「線量計が鳴る」の公演で、全国を飛び回り「原発の恐怖」を訴え続ける。
  • チェンマイの首
    -
    1~2巻660円 (税込)
    堂田将司は、米上院議員マッキャノン二世の主宰する秘密情報機関の日本拠点員である。東京・赤坂の路上で焼殺事件に遭遇した彼は、首なし死体の謎を追ってタイへ飛ぶ。灼熱のタイ王国を巻き込む、前代未聞の大陰謀とは? アジアの動乱と変革を鋭くえぐる、国際情報小説・第1弾。木枯し紋次郎から国際派俳優へ進み、今もテレビで活躍中の良識派知識人が描いた、本格ハードボイルド作品。

ユーザーレビュー

  • 狙われた羊

    Posted by ブクログ

    まさかラストで笑うことになるとは思わなかった。

    自分も高校、大学、就職、どこかで失敗してそんな時に普通に暮らしていたら出会わないような優しさを与えられたらコロッといっちゃうかも……と怖くなった。
    財産も全て手放して、自ら周囲の人々と縁を切って。それから気づいたってもう戻れないし、それが怖くてさらにのめり込んでいく。
    宗教ってよくできたビジネスだなぁ。

    そもそも、宗教の興りじたいが権力を欲した男が「神の言葉を聞いた」と言って政治を始めたことなのだから当然なのか?
    でもきっと、信者からすれば私たちが学んで信じている科学の方が宗教なんだろうな。

    0
    2025年08月23日
  • 狙われた羊

    Posted by ブクログ

    ⭐︎4.0
    ・未婚の信者を「シープ」と呼び、社会や家族から孤立させることで忠誠を誓わせ、団体の無賃労働者にさせる「敬霊協会」。協会に巻き込まれる若者とその家族、そして内部の者。様々な立場から見た協会の狡猾な"洗脳"の全貌が描かれている。
    ・今作は特に宗教団体の"中身"の描写が詳しくて新鮮だった。1人の若者を信者にするまでの過程や協会の内部の者それぞれの役割などが丁寧に描かれていて面白い。1人の信者に対しあらゆる役割の者が働きかけ、徹底的にマニュアル化された研修を経て少しずつ取り込んでいく。気付けば社会からも家族からも孤立し協会に身を捧げるしかなくなる。宗

    0
    2025年03月04日
  • 狙われた羊

    Posted by ブクログ

    ⭕️️⭕️教会をモデルとしたカルト教団の実態を描いたフィクション小説、教団の経営や洗脳方法や組織図等が詳細に描かれていて成り立ちが良く分かる。
    30年前に木枯らし紋次郎の俳優であり元参院議員中村敦夫さんが、執筆。日本を震撼させた安倍元首相暗殺事件をきっかけに再び注目。熱烈な信者の洗脳を解く事の難しさ、信者の家族側の立場になるといたたまれない気持ちになった。読みやすかった。

    0
    2024年12月25日
  • 狙われた羊

    Posted by ブクログ

    これはあの宗教のことか!とすぐ分かる内容。
    テンポよく進む展開に夢中になった。
    探偵事務所を営む牛島が、出家した信者を家族のもとに取り戻すため奮闘する。
    読みやすかった!

    0
    2024年05月17日
  • 狙われた羊

    Posted by ブクログ

    本の題材は明らかにあの宗教だ。

    まさかこの本の初版から30年経っても日本にまだ旧統一教会がはびこっているとは。名前を変えて活動するところまで変わらないとは。一方でこのカルトが人の劣等感にうまく漬け込んで近寄って操られていくあたり、リアルだ。家族の思いを思うにつけ苦しくなる。カルトに子供を取られた家族に救いの手を差し伸べる善意の人がいることだけが救いだといえる。
    自民党よ、被害者により安倍さんも撃たれたことだし、この団体のヤバさには気付いてくれ。最近保守エリアでも勝てなくなっているらしいから、そろそろ問題に気付いてくれないかな…。

    0
    2024年05月05日

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