中村敦夫のレビュー一覧

  • 狙われた羊
    本の題材は明らかにあの宗教だ。

    まさかこの本の初版から30年経っても日本にまだ旧統一教会がはびこっているとは。名前を変えて活動するところまで変わらないとは。一方でこのカルトが人の劣等感にうまく漬け込んで近寄って操られていくあたり、リアルだ。家族の思いを思うにつけ苦しくなる。カルトに子供を取られた家...続きを読む
  • 狙われた羊
    カルト教団の手口を物語風に書き上げた、大変面白い小説であった。特に信者を作り上げるまでの洗脳のノウハウは今話題の統一協会のそれを感じることができた。
  • 狙われた羊
     著者中村敦夫は、言わずと知れた「木枯し紋次郎」だが、役者にとどまらず、ジャーナリスト、テレビキャスター 政治家等、経歴は多彩である。著者については、だいぶ前に評論「さらば、欲望の国」(2004年、近代文芸社新書)を読み、生きる姿勢、文章力とも私は高く評価していたが、この小説の存在は最近まで知らなか...続きを読む
  • 狙われた羊
    これはかなり面白かった。30年前の小説ということだが、今年のあの事件をきっかけにクローズアップされた宗教団体を扱っており、今回文庫化したようだ。詐欺集団としてのそのマインドコントロールの見事さはぞっとする。
    いま、世間では宗教二世の問題が取り上げられているが、この小説には、若い信者を取り巻く家族の苦...続きを読む
  • 狙われた羊
    再販 そうかだからか
    昔 ワイドショーで連日報道されていた宗教団体
    有名人か多数入信していたから TVをつければその話題だつた頃かあった

    報道されていた事が文字になり 架空の人物だけど
    人物像が浮き彫りにされていったが

    …ワイドショーで見たのとかわらないかなあ
  • ジャカルタの目
    非常におもしろかった。
    インドネシアのことをあまり知らなかったので、
    インドネシアの近代史がよく理解できた。
    しかし、惜しいかな。
    小説になりきれていない。
    つまり、主人公の堂田が、あまりかっこ良くない
    というか、活躍しきれていない。

    ジャカルタの目 という テロリスト集団?
    が、インドネシアの独...続きを読む