作品一覧

  • 傾城(けいじょう)の恋/封鎖
    3.6
    1巻946円 (税込)
    離婚後、没落した実家に戻っていた白流蘇(パイリウスー)。異母妹の見合いに同行したところ英国育ちの青年実業家に見初められてしまう「傾城の恋」。封鎖中の路面電車のなかでの男女の行きずりの恋を描いた「封鎖」。占領下の香港と上海が舞台の恋物語と自伝的エッセー「戦場の香港」ほかを収録。
  • 半生【はんせい】の絆
    4.3
    1巻1,892円 (税込)
    中国で魯迅と並んで評価される、伝説の作家の代表作を新訳・文庫で刊行。一生ぶん続くことは叶わなかった、男女の恋の運命をめぐる傑作。

ユーザーレビュー

  • 半生【はんせい】の絆

    Posted by ブクログ

    1930年代から日中戦争の終わりにかけての、たいへんベタな恋愛小説だったが、時代も好みだし文章も美しいのでとても引き込まれた。 彼も彼女もすれ違いの連発。 男も女も旧社会の犠牲者たち。とにかく狭い親類筋の人間関係の中で付いたり離れたり、現代人から見たらもどかしく、又腹立たしい。特に主人公に対する虐待は信じ難いのだが、強く生き抜く姿は呆れるほどあっぱれなのである。思わずラストの再会シーンは目頭が熱くなった。時代の先を行くこの作者は人心の機微にとても敏感な人だったのだろう。

    0
    2025年11月08日
  • 半生【はんせい】の絆

    Posted by ブクログ

    戦前から戦後にかけて上海と南京を舞台にした一組の男女の恋愛を描く。すれ違いや家の束縛、裏切りから互いに別の道を進むことになった曼楨と世鈞。戦後に再開したシーンは胸を打つものがある。
    ヒロインの曼楨は都会的で自立しつつある当時の女性の代表のようだが、時代や旧弊、家族の犠牲者になっている。あまりに酷い仕打ちで読み進めるのが辛い場面もあった。
    主人公の世鈞が結婚するのは、そうした自立した女性像とは反対にあるが、彼女もまた旧弊に囚われているに過ぎないのだろう。曼楨を裏切る悪役の姉も時代の犠牲者であり、物語に深みを与えている。
    描写は淡々ととしており心理描写もあっさり目で、現代小説対比で物足りないところ

    0
    2026年03月23日
  • 半生【はんせい】の絆

    Posted by ブクログ

    1931年から‘45年、日中戦争で混乱した中国で上海を舞台にした男女の話で、お互いのすれ違いから恋愛が成就できなかった物語である。

    人間は表に現す行動以上にその内側に何倍もの思考や意識や思惑を秘めている。この作品は心の描写も絶妙で、立場も性格も異なる人が織りなす関係が丁寧に表現されている。翻訳も手伝い、張愛玲の細やかで滑らかな文章は鮮やかで、彼女が類い稀な作家であることを痛感させる。

    物語は上海で姉に代わって祖母と母と四人の兄妹を扶養する曼楨と、南京で妾宅生活をする毛皮商の父に置き去りにされた母と義姉と甥の面倒を見なければならない長男世鈞の二人を中心に展開する。曼楨は若いのに強い意志を持ち

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    2025年11月10日
  • 傾城(けいじょう)の恋/封鎖

    Posted by ブクログ

    淡々としつつ雅な文体
    アジアの小説にハマっているので、中国文化の端っこに触れることができておもしろかった。
    淡々としているけれど雅、というのはご本人の技量やスタイルであるのはもちろんのこと、上海という土地の影響もあるのではないかと思った。

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    2022年09月23日
  • 傾城(けいじょう)の恋/封鎖

    Posted by ブクログ

    張愛玲。中国の作品に興味がなかったワタシが梁朝偉を大好きになって世界が広がったタイミングでこの作家を知った。こつんこつんと心のどこかをずーっと叩かれたいるみたいな文章だと思う。好きな気持ちだけじゃ愛は獲られないんだよねーってわかるわかるって思うような。そしてエッセイにしても、家族の重さみたいのがあってそれも考えさせられる。同じアジア圏だから余計にそう感じるのかもしれないし、女の人の気持ちだからかもしれないし。世界って本当に偶然と必然のバランスで出来ていると思う。他の作品も読んでいきたい!!

    0
    2018年07月24日

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