あたその作品一覧
「あたそ」の「女を忘れるといいぞ」「結局、他人の集まりなので〈試し読み増量版〉」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
「あたそ」の「女を忘れるといいぞ」「結局、他人の集まりなので〈試し読み増量版〉」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
ビジネス・実用
小説・文芸
小説・文芸
Posted by ブクログ
あたそさんの文章にAMで出会い、それからTwitterもフォローしてお見かけしているのだけれど書籍になってまとまって入ってくると「!!」がありました。
愛憎、というか執着と諦念が波のように行ったりきたりしてるご家族への想いを、言葉にして出せるのがすごい。
激情は過ぎてるけど、埋み火みたいに抱え続けていかなきゃならないのはしんどいだろうなと。
安易に「わかる」という気持ちを持つのも憚られるのですが、あたそさんが生き続けていらっしゃるのでわたしも生きていられるかもしれません。
あたそさんのインド旅行、他の人には真似できないというか真似しちゃいけない。心の持ち様がすごいので…
でも、狭い価値観に苦しめられてたんだなぁを実感出来るのは旅の良いところです。あたそさんの旅行記好き。
「世界にはこういう人たちもいる。こういう生き方がある」と思えることは力強いことです。
過去は変わらないから、これから先どうやっていくかだな…許すも許さないもなく、自分と生きていくしか。
Posted by ブクログ
機能不全家族…なるほど。うちの家族かと思った。友人関係、深くてメモメモ!!
p.38 式が終わってからは、相変わらず一度も連絡を取り合うことはない。祖母の親式で2日間一緒に過ごしたときの弟は、やはり言葉数は少なく、何を考えているのかよくわからない。食事をしながら話を聞くと、「子どもが欲しい」と言っている。あの弟が父親になるのか。同じ環境で育ったはずの弟が、どんどん私の先を歩いていく。自分の足で。お嫁さんと一緒に。私は、自分に似た子どもを愛せる自宿がない。両親のように最力を振るい、不用意な言葉で傷つけてしまいそうで怖い。「子どもが欲しい」「育ててみたい」だなんて思えない。でもきっと、弟は、過去にとらわれ続けることも自分の育った家庭環境を呪うこともなく、自分の力で幸せを見つけていけるのだろう。おしゃべりで沈黙な空間が苦手なふと無口でマイペースな弟はまったく違う人間で、言葉の数や睡眠の深さだけではなく、顔も性格も考え方も何もかも違う。家族なのに。でも、それでいい。弟は、姉である私を含めた自分の家族を置いてけぼりにして、新しい家族の形を自分の力で作っていく。
p.84
母を理解できるのは私だけだと思っていた。主に父から暴力を受けていた母と私で、
殴られ続けた人にしかわからない共通認識みたいなものは必ずある。何に対して怒り出すのかわからない怖さ、いつ手が出てくるのか予想できない恐ろしさ、実際に殴られたと諦めや徒労感は同じ体験をした人しか絶対にわからない。父から植え付けられた恐怖、男性と対時したときにうっすらと見え隠れする暴力という可能性、どんなに努力をしたって対等な立場になれない関係性は、弟と妹には理解できない。他の誰にだってわからない、母と私だけに存在する感覚なのだと思っている。だからこそ、私にとって母は「話す価値がない人」でありながら、この人は私がいないと生きていけないんじゃないかとも感じていた。
家事と子育てしかしてこなかった母は、ひとりでどうやって生きていくのだろう。私がそばにいなければ駄目なんじゃないだろうか。母を支えられるのは私だけなんじゃないか。
本当は、ちゃんと向き合って関係を修復すべきだったのかもしれない。傲慢だな、と今なら思う。他費思考で外面だけはよくて誰よりも生命力のある母がひとりで生きていけないわけがないのに。でも、あの頃は本気でそう思っていた。
Posted by ブクログ
本屋さんで見かけて、とても心ひかれるタイトルだったので読んだ本です、
作者は、友だち誰かと一緒にライブや買い物に行く面倒くささを考えるなら、一人で行ってしまうという行動パターンの持ち主です。海外旅行行くのにも一人。お互いが我慢の時間を持つくらいなら一人で行動するのです、
その気持ち、よく分かります。特に買い物についてはよく分かります。過去に一緒に買い物に出かけた友人がいい品をみつけ、「ますいけと買い物に行くといいもが見つかるからありがたい。」と複数の人に言われたものです。そんな私は一人で買い物に行く派なのです。欲しいものは決まっているので、あとはそれをどこまで理想形に近いものを見つけるかという話になります。
おそらく、私と買い物に行っていいものがあったと言ってくれた人は、理想形がはっきり定まっていなかったのでしょう。私といろんな店を歩き見ながらすることで、「これだ!」というものを見つけられた。
私は、理想形が定まっていて、それに近いものを探し回る間人を待たせたくない。と言うのもあって、買い物は1人派なのでしょう、
他にも仕事についてとかもくびがもげそうなほど同意できましたし、マウンティングおばさんとか「あー!!いるいる!」とうなづいてしまいました。
こうやって一人で生きている人って意外といるなぁと思った次第です。
Posted by ブクログ
想像してた内容とは違った。
何か悩みに対する答えを得られたわけでも、感銘を受けたり、知識を蓄えれたわけでもない。けど今まで言語化できてなかったモヤモヤが「まさに!」という形で表現されていた。
そしてそのモヤモヤ達が表層に出てくるごとに、「私がなぜ今の私になったのか」をかつての私達が刻々と訴えて来るような、すっかり忘れていた哀しみや寂しさを思い出させるような不思議な気持ちにさせられた。
これを読んだって何も解決しないし、正直元気にさせてくれるわけでもない。けど、悩んでも時間は過ぎてくし、自分は自分でいたいとグルグルスタート地点に戻る迷路の中、1人じゃないんだと共感させてくれる。
女を忘れられるならとうに忘れてるが、忘れきれない葛藤。小説とは違った形で自分の心と向き合わせてくれるエッセイ。