【感想・ネタバレ】女を忘れるといいぞのレビュー

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Posted by ブクログ

想像してた内容とは違った。
何か悩みに対する答えを得られたわけでも、感銘を受けたり、知識を蓄えれたわけでもない。けど今まで言語化できてなかったモヤモヤが「まさに!」という形で表現されていた。
そしてそのモヤモヤ達が表層に出てくるごとに、「私がなぜ今の私になったのか」をかつての私達が刻々と訴えて来るような、すっかり忘れていた哀しみや寂しさを思い出させるような不思議な気持ちにさせられた。
これを読んだって何も解決しないし、正直元気にさせてくれるわけでもない。けど、悩んでも時間は過ぎてくし、自分は自分でいたいとグルグルスタート地点に戻る迷路の中、1人じゃないんだと共感させてくれる。
女を忘れられるならとうに忘れてるが、忘れきれない葛藤。小説とは違った形で自分の心と向き合わせてくれるエッセイ。

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2019年02月18日

Posted by ブクログ

あっさり読みやすい文体で作者のコンプレックスや不安を綴ったエッセイ。すごくパンチが効いてるわけでもなく本当に淡々としていて、外連味があるものを期待してると肩透かしを食らうかもしれない。
コンプレックスって自分では思い悩むけど外から見れば「なんだ?そんなこと?」って思われるんだろうな〜という印象その通りな本。

作者のあたそさんとわたしは育った環境も家庭もまったく違うんだけど、不思議とめちゃくちゃ共感する部分が多かった。
女であるということの息苦しさとか、なんとなくいつも死を考えているところとか、この先結婚も出産もしないまま世間に置いて行かれるんだろうな、とか。わたしが普段感じているもやもやした気持ちをうまく文章に落とし込まれていて「そうそう、そうなんだよ〜」と思いながら読んでいた。

コンプレックスを吐露するだけで具体的な打開策というものは書かれていないんだけど、ああこういう人がわたし以外にもいるんだな、自分は自分でなんとかしなきゃな、と安心させられるエッセイだった。

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2019年02月07日

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