R・ダグラス・フィールズの作品一覧
「R・ダグラス・フィールズ」の「もうひとつの脳 ニューロンを支配する陰の主役「グリア細胞」」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「R・ダグラス・フィールズ」の「もうひとつの脳 ニューロンを支配する陰の主役「グリア細胞」」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
人間の脳が思考するのはニューロンの働きとされていたが、21世紀に入ってそれまでは緩衝材程度に思われていたグリア細胞がニューロンの動きに大きな影響を与えているとして注目されている。アインシュタインの脳はニューロンの数は一般人と同じであったがグリア細胞の数は群を抜いて多かったとして、その重要性を示唆する。
そのグリア細胞は末梢神経にあるシュワン細胞と脳や脊髄に見られるオリゴデンドロサイトは軸索(情報を送り出す突起)の周囲にミリエンという絶縁体を形成する。また、脳と脊髄の全域にアストロサイトとミクログリアというグリアも存在する。アストロサイトはニューロンの通信を傍受して逆に発信もして、ミクログリアは
Posted by ブクログ
このテーマと内容の翻訳本を新書で出すとは、さすがのブルーバックス。感心した。心から応援する。
タイトルにもなっている「もうひとつの脳」とは、脳を構成する細胞の内、ニューロンの他に存在するグリア細胞のことだ。実際に脳の細胞数に占める割合はニューロン細胞よりもグリア細胞の方が多い。そのグリア細胞はこれまで脳内の充填物程度に思われていたが、最近の研究により、これまで考えられていた以上に脳や神経系の動作に関与しているという。ニューロン中心主義からのパラダイムシフトと言っていいだろう。少なくともこの領域の研究者である著者はそう思っている。
グリア細胞が注目されている例として、アインシュタインの脳の話
グリア細胞は脳を支配する!
「もうひとつの脳」とは何か? 本書は、「脳神経系におけるグリア細胞の役割」に鮮明なスポットをあて、 新たな視点から「脳のしくみ」の理解に迫ろうとする意欲的な著作です。
グリア研究に尽力してきた著名な神経科学者たちのユニークな逸話や「グリア細胞の謎」に迫る物語に満ちています。その中でも、「アインシュタインの脳」を解剖したマリアン・ダイアモンドの発見は白眉である。彼女の脳解剖所見は、「アインシュタインの天才が、ニューロン(神経細胞)ではなくグリア細胞に支えられていた」ことを示していたのは驚きであった。この事実だけでも、脳の研究者はもちろんのこと、一般読者をも大いに魅了して、「グリアとはなにか