プロフィール

  • 作者名:松宮宏(マツミヤヒロシ)

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作品一覧

  • すたこらさっさっさ
    3.0
    1巻1,100円 (税込)
    梅田という地には、祈りと願いが込められている。 祈りは座敷わらしとして、広場の片隅に棲む。 菅原道真からはじまる梅田の歴史は、阪急を創設した小林一三、紀伊國屋書店をつくった田辺茂一へ受け継がれた。 令和のいま、茂一の座敷わらしが、大阪らしい予想外の展開を繰り広げているのを見ている。 祖祖母、父、娘の三代と、運命の縁でつながった人たちが、大阪梅田、西成、京都祇園を舞台に、虚実入り交じって描かれる、ちょっとあったかくて、良い物語。
  • アンフォゲッタブル はじまりの街・神戸で生まれる絆
    4.0
    1巻968円 (税込)
    神戸名物は珈琲や洋食、菓子だけじゃなく、ジャズもなんです! ジャズが人をつなげ、街を動かす人情小説! 【あらすじ】 プロのジャズミュージシャンを目指す栞(しおり)は、生活のために保険の外交員をしている。ある日、潜水艦の設計士を勤め上げたという男の家に営業に行くと、応対してくれた妻と、ジャズの話題で盛り上がり、自分が出るライブに誘った。そのライブで彼女は安史と再会する。元ヤクザらしいが、凄いトランペットを吹く男だ。ジャズで知り合った男女が、元町の再開発を巡る様々な思惑に巻き込まれ……。
  • 万延元年のニンジャ茶漬け
    -
    1巻770円 (税込)
    アメリカの南北戦争で傑出した活躍をし、あるいは奇談を引き起こした海軍少将サムエル・スイード・デュラン。名家の出身で偉丈夫の彼は、なんとニンジャに憧れていた! 折しも、遣米使節団が立ち寄ったボルチモアで、村垣淡路守の摩訶不思議な挙動に惹きつけられていく。西洋文明に取って、未知な国ニッポン。異文化交流で起きることとは……「万延元年のニンジャ茶漬け」。京都で捕まったどろぼうに接見した女性弁護士は、彼の素性を探ると……「太秦の次郎吉」。さいたま出身だが、京都に憧れ大学に通ったのに、就職で神戸に住むことになった女性に巻き起こる騒動とは……「鈴蘭台のミモザ館」。デビュー作の『秘剣こいわらい屋』や『まぼろしのパン屋』で描いてきた、ちょっとコミカル、あったかくて、微笑ましい人間たちを、虚実織り交ぜて描かれる不可思議な三つの物語!
  • さくらんぼ同盟
    3.0
    1巻770円 (税込)
    死んだはずの男から摘出された、香しいさくらんぼ状の腋窩腫瘤。それが、魅惑の美味と判明したから、さあ大変! 世界中から次なる患者出現を待って富豪もマフィアも大集結。謎の病の秘密を握る外科医・惇史を護るため、引退刑事+ヘンテコ病患者のドリームチームが結成された。新種の文庫書き下ろし登場!
  • まぼろしのお好み焼きソース
    4.0
    1巻759円 (税込)
    【ご購入の前に】本書は第四章より始まります。第一章~第三章は『さすらいのマイナンバー』に収録されておりますが、本書単独でもお楽しみいただけます。 粉もん発祥の地・神戸には、ソースを作るメーカーが何社もあり、それぞれがお好み焼き用、焼きそば用、たこ焼き用など、たくさんの種類を販売している。それを数種類ブレンドし、かすを入れたのが、長田地区のお好み焼き。人気店「駒」でも同じだが、店で使用するソース会社が経営の危機に陥った。高利貸し、ヤクザ、人情篤い任侠、おまけにB級グルメ選手権の地方選抜が絡んで……。(書下し娯楽小説)
  • さすらいのマイナンバー
    3.0
    1巻693円 (税込)
    郵便局の正規職員だが、手取りは少なく、厳しい生活を送っているタケシ。おまけに上司に誘われた店の支払いが高額! そんなときにIT起業家の兄から、小遣い稼ぎを持ちかけられて……。(「小さな郵便局員」) 必ず本人に渡さなくてはいけないマイナンバーの書類をめぐる郵便配達員の試練と悲劇と美味しいもん!? (「さすらうマイナンバー」) 神戸を舞台に描かれる傑作B級グルメ小説。
  • まぼろしのパン屋
    3.2
    1巻671円 (税込)
    朝から妻に小言を言われ、満員電車の席とり合戦に力を使い果たす高橋は、どこにでもいるサラリーマン。しかし会社の開発事業が頓挫して責任者が左遷され、ところてん式に出世。何が議題かもわからない会議に出席する日々が始まった。そんなある日、見知らぬ老女にパンをもらったことから人生が動き出し……。他、神戸の焼肉、姫路おでんなど食べ物をめぐる、ちょっと不思議な物語三篇。【解説】大森望
  • 秘剣こいわらい
    3.9
    1~2巻660円 (税込)
    事故で両親を亡くし、自身も脳に障害を抱えることになった美少女・和邇メグル。危険が迫るとプラダのリュックから短い棒を抜き敵をぶち倒す、秘剣「こいわらい」なる業をもった女剣士だ。そんなメグルが始めたバイトは電器屋社長の用心棒だったが!? 飛び切りユニークでセンス抜群なチャンバラ現代劇、ついに開演!! (講談社文庫)

ユーザーレビュー

  • 秘剣こいわらい

    Posted by ブクログ

    大森望さんの解説を信じ切って、読んでみよう。
    面白い。

    なんで、こんなこと考え付くんだという感想ばかり。

    秘剣コレクターって。
    刀集めるだけじゃなくて、隠し剣の再現を集める趣味とは!

    で、不世出の現代の剣士が、鴨川で拾った棒で戦う京都女子大生とは!

    個人的には、ラストに紹介される法人裏事情のような事件の背景があって、よりよい、まとめ感を得た。

    京都女子とか、ほんやら洞とか、祇園の小道とか、出町柳とか、喫茶フランソワとか、京都の馴染みが出てくるので、乗れたのもあるかもしれないけれども、おもしろかった

    0
    2013年10月27日
  • 秘剣こいわらい

    Posted by ブクログ

    ここ数年で一番面白かった小説!

    京都の名門女子大に通う「和邇(わに)メグル」は、先祖伝来の剣技を頼みに、用心棒のアルバイトでヤクザをぶちのめす日々。

    ふとしたことから、稀代の天才ホームレス剣士、伝説の名刀を現代に復興させる匠たちと共に、和邇家に伝わる秘剣「こいわらい」の謎に迫ることになる。

    0
    2013年07月26日
  • 秘剣こいわらい

    Posted by ブクログ

    主人公和邇メグルに降りかかるウサギの影。それは因幡の白兎伝説からに端を発した深い因縁であった。メグルの、「大泣きしてはからっと回復」する起伏豊かな性格が可愛い。明るさが強調されている分、メグルの悲しみが言葉で書かれてはいても、こっちの感情が揺さぶられるほどではないところが、ちょっと残念かもしれない。ゴロウとの恋もまっすぐだけど恥じらいがあって、魅力的なキャラクターだなと思いました。

    0
    2013年03月27日
  • 秘剣こいわらい

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この日常からズレた魔術的な感覚がたまらない。
    この京都はただの京都ではなく、現代に剣豪小説的な
    要素を持ち込んでも不思議と思わせない、呪的空間なのだ。
    他の作品もぜひ読んでみたいものであるが、はたして?

    0
    2013年02月11日
  • まぼろしのパン屋

    Posted by ブクログ

    パン屋さんの話し
    焼き肉やさんとお医者さんの話し
    元のヤンキーの鉄道員さんのはなし
    それぞれ大人の娯楽小説と読んでいて感じた
    パン屋さんの話しは印象に残ったけれど
    他2つは読んでいて頭に?となる場面がいくつか出てきた。
    ただストーリーとしては娯楽小説ならではの楽しみがありました

    0
    2025年10月28日

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