閻連科の作品一覧
「閻連科」の「硬きこと水のごとし」「作家たちの愚かしくも愛すべき中国 なぜ、彼らは世界に発信するのか?」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「閻連科」の「硬きこと水のごとし」「作家たちの愚かしくも愛すべき中国 なぜ、彼らは世界に発信するのか?」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
国際的に著名な中国人作家による自伝エッセイ。文革時の農村の日々といってもただ懐かしむような筆致ではなく、どこか自己を突き放すような冷徹さがある。著者の父の世代がどれほど生活すること、生きることに精魂つき果たしたか、その日々が描かれる。一家を守るために肉体の限りを尽くし、子供たちの家を建てて所帯を持たせる、それが親というものの役割だと言わんばかりに命を削る父親たちはとてつもなく偉大であり、その父たちへのまなざしは尊敬と温かみで満ちている一方で、子どもに必要とあらば一瞬にして暴力装置が作動し、制御不能の移動式生き地獄と化すのは中上文学における父親っぽくて圧巻。そうかと思うと強く偉大なところだけじゃ
Posted by ブクログ
山深い農村が千年に一度の日照りに襲われ村人たちが村を捨てて逃げていく中、73歳の「先じい」は目の見えない犬1匹と共に一本だけ芽を出したトウモロコシを守るためにたった1人村に残り、日照りや飢餓、ネズミやオオカミと戦っていき、最後には‥
ただおじいさんと犬が日々生き抜いていく、それだけのストーリーなのに、胸に響き、圧倒的に引き込まれ、いっきに読み終えてしまいました。
帯のコメントで
「洗練の正反対にある生き方がもたらす感動は、地球サイズ、いや宇宙レベルといっていいほど大きいし、深い」
とあるのですが、まさにその通りの深い深い感動がありました。
著者は、中国河南省の貧しい農村で生まれ、飢えと孤独