伊藤詩織の作品一覧

「伊藤詩織」の「裸で泳ぐ」「Black Box」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 裸で泳ぐ
    4.1
    1巻1,760円 (税込)
    あの日二五歳だった私はいま,三三歳になった――.事件,そして声をあげて,「それから」の日々を綴った待望のエッセイ集.突然,心の奥底で解除された感情.繊細な友情.家族との時間.生まれていったつながり……日本の#MeTooを切りひらいた著者が,「ただの自分」の声を見つけるまで.同時代を生きる,私たちの記録.

    試し読み

    フォロー
  • Black Box
    4.4
    社会を変え続けるジャーナリスト、渾身の手記 「そうは言ってもあなたも悪かったんじゃないの?」社会システムの隅々まではびこる性暴力被害者への偏見。立ち上がり闘う魂の記録。 ※この電子書籍は2017年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

ユーザーレビュー

  • Black Box

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ずっと読みたい、読まなければと思っていた本。
    何度も挫けそうに、心が折れそうになりながら、涙を流しながら、この本を書きあげた伊藤詩織さんの姿が想像でき、私も何度も涙が出た。
    彼女が受けた被害を綿密に書き記すというよりも、「あの時、私はどうすればよかったのか」、「日本にこんな制度や機関があればいいのか」など、今後この本を手に取る読者に向けた情報が至る箇所に盛り込まれており、「もし自分がこの状況に陥ったら」と想像しながら読み進めた。私が伊藤さんの立場になっても、震える足で警察に電話したり、緊急外来に駆け込んだりなんてできない。ましてや、汚された服、傷ついた身体を放って他人に助けを求めるなど、できる

    0
    2025年03月04日
  • 裸で泳ぐ

    Posted by ブクログ

    今まで読んだ本の中で一番心揺さぶられた。
    同年代の女性で、こんなに私の知らない世界を生きてる人はいない。
    弱くて、強くて、真っ直ぐな人だと感じた。

    ジャーナリストの仕事は心理的に負担の大きい事柄に向き合わなければいけない内容で、とてもじゃないが私もやりたい、とは思えない。
    レイプ被害にあったことでいかに精神的に被害を受けたかも計り知れないが、それを世間に公表した後の出来事をサバイブし、リビングと言えるまでストラグルした様子が凄まじい。静かで、激しい文章。

    なんだか、私は自分の人生に本気で向き合ってない気がした。

    0
    2024年03月03日
  • 裸で泳ぐ

    Posted by ブクログ

    裸で泳ぐ 伊藤詩織 岩波書店

    題名にも馴染めないまま
    ドキュメントとエッセイの違いを考えながら
    やっぱりエッセイはこそばゆくて苦手だと思いつつ
    それでも読んでみた
    伊藤さんは自分がADHDだと自己判定しそこをチャームポイントとしているようだけれどそれこそが正常だと思う
    私には普通とか正常な人間がどんなモノなのか考えも及ばないし
    ドコカシコ歪んでいるのが普通の人ではないかと思う
    しかし世の中では当たり前のように自分は正常だと思い込んでいるらしい人でいっぱいである
    個性やそこから起こる偏見や差別や比較自体が歪みの証拠だ
    反面教師との出合いから逃げるか学ぶかで
    人生が真逆になる
    競争原理からなる不

    0
    2023年04月23日
  • 裸で泳ぐ

    Posted by ブクログ

    伊藤詩織さんが「ブラックボックス」以来初めて出版したエッセイ集「裸で泳ぐ」。
    私の詩織さんへのイメージは、「強くて賢い人」。でも、性被害に遭ったことを実名で公表し、激しいバッシングにも遭い、それにともない名誉毀損の裁判を闘ってくる中で、傷つけられ、不安定になり、悩み、迷い、大小様々な揺らぎがあったことがこのエッセイを通して知ることができる。

    それと同時に、ペルーの「コカイン谷」と呼ばれる街や、アフリカのシエラレオネに女性器切除の取材に行ったり、危険を伴う取材にも果敢に取り組んでいるを育てているのには、ものすごい度胸があるのだなと驚かされた。
    韓国でのハルモニとの対話、裁判で支援してくれた仲間

    0
    2023年03月30日
  • 裸で泳ぐ

    Posted by ブクログ

    私の認識の中では、著者の伊藤詩織さんは、実名・顔出しで性犯罪被害を告発し、また悪辣なネット上の誹謗中傷者と闘う孤高の闘士と思い込んでいた。しかし、本書で綴られる伊藤詩織さんは、自分の生い立ちをふり返り、自分に正直に、真っ直ぐに生きてきた高校・大学時代、そしてジャーナリストとして活動した実績などを通じ、日記を元に自身の人生を行き戻りしながら振り返る。時に性犯罪被害者として激しいフラッシュバックによる心の微妙な変化と揺れ。親友やパートナーに支えられた人生観など、多彩な交友関係を通じて、支え、支えら、悩み、もがき苦しむ様を吐露する伊藤詩織さん。我々が、性犯罪被害やネット被害を受け苦しんでいる人を理解

    0
    2023年01月31日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!