作品一覧

  • 美味礼讃

    美味礼讃

    小説・文芸

    4.7
    1巻3,080円 (税込)
    人生に必要なこと。それは、よく食べ、よく愛し合うこと――。19世紀フランスでベストセラーとなった食のバイブルを、『パリ 旅の雑学ノート』『料理の四面体』の玉村豊男が、原書の魅力が伝わるよう大胆に編集し、新訳。食の話題にとどまらず、恋愛を何よりも大切にするフランス文化のエッセンスが詰まった原文の妙味を解説。
  • 美味礼讃 増補新版

    美味礼讃 増補新版

    小説・文芸

    -
    1巻1,980円 (税込)
    新しい料理の発見は人類の幸福にとって天体の発見以上のものである――。1825年に刊行された『味覚の生理学』は、日本では『美味礼讃』の訳書名で知られてきた。美食家としての情熱と蘊蓄を科学的知見をもとに掘り下げ、食べることが人間と社会にとっていかに重要であるかを説いた美味学の古典。大胆な編集にもとづき、平易な訳文・親しみやすい解説を施した新版。

ユーザーレビュー

  • 美味礼讃

    Posted by ブクログ

    2026年始まりの一冊はブリア・サヴァランの美味礼讃。著書の名前も本のタイトルも知っているけれど、読んだことがなかった。いい意味で期待は裏切られ、想像以上に楽しく読んだ。それは編訳・解説の玉村豊男さんの力によるものが大きい。フランス人の一端も理解するのに役立つ本。食についての本なのに、女性のことがまぁまぁ出てくる。それは日本人の私にはピンとこないのだけど、なるほどフランス人にとっての食事とは恋愛、アムールも含めてのものなのだと改めて思う。また、フランス革命の及ぼした影響も存分に感じられる。まさにそれは革命だったのだと、食を通しても見えてきた。そして、歴史は移ろいでも、人々の食べる楽しみは変わらず、アムールも変わらず、美味を探求する人は探求できていたのだなとどこかホッとする気持ちになる。フランス革命、ジャコバン派の台頭、ナポレオンの登場と失脚という歴史の大波にのまれつつも、その変化さえも楽しみ、食を楽しんでいた人がいたことにホッとした。とにかく、面白かった。聞いたことはあるが、読んだことがない本にこれからもチャレンジしていきたい。かなりあるはず。

    0
    2026年01月03日
  • 美味礼讃

    Posted by ブクログ

    どんなものを食べているか言ってみたまえ。君がどんな人か言い当ててみせよう。
    有名な箴言がものがたるように、美食と人間に関する随想。フランス革命期の、時代の雰囲気が素晴らしい。
    それに加えて、玉村先生の翻訳解説が素晴らしい。この構成、当然類似はあるのだろうけど、ツッコミにもにたユーモアあふれる解説が心地よい。美味礼讃を料理した、という事か。
    どんな本を読んでいるか言ってみたまえ…

    0
    2019年10月23日
  • 美味礼讃

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    名前はもちろん知っていたのだけど、内容がこういうものだとは知らず、読みやすくて驚きでした。
    (とはいえ、料理という括りで児童書の横の"母親コーナー"に置いてあるのはどうなのか…笑)
    翻訳の後に訳者解説が入っていたり、削除・編集が多いということで、どうかなと思っていましたが、おそらくそのおかげでだいぶ読みやすくなっており、結果的に本作を読んで良かったなと!

    以下好きだったところ and 笑ったところ
    第1章「感覚について」はこの一文で締めくくられるのだが、感覚器官の話をしていたと思ったら二人はあっというまにベッドインしてしまった。(p.28)
    最初の解説がこのテンションで本当に笑った

    この後、「さて、ベッドインした二人だが、私が不思議に思うのは、この二人はベッドインする前にまずメシをくい、それからいったん眠るのである。で、目が覚めてから八尾らセックスを開始する。そんな手順が、あるのだろうか。この方面についてはとくに浅学菲才な私などは、そんな悠長なことをしていていいのか、という疑問が浮かぶ。(p.29)」
    という文章が続いたりと、w w w wと笑っていた。
    だいぶ後に、当時はお腹いっぱいのまま運動すると死ぬと思われていたから、まず寝る、と書かれていたことがわかるのですが

    「トリュフは、積極的な催淫剤とまでは言えないが、時と場合によっては、ご婦人方をより優しく従順にし、殿方をいっそう魅力的にする効果がある」(p.121)

    デザートの時間は、宮廷や貴族による富と権力の表現として発達してきたフランス料理にとって、小麦粉やクリームといった旧来の食材が、砂糖、ショコラ、バニラ…など新大陸からの到来物によってこの上なく豊かに変身するさまを見届けることで、しかもそれらが異国的なコーヒーの香りとともに供されることで、山の頂上から下界を見下ろしながら、ヨーロッパの文明はついに新大陸を含む世界を手中に収めたのだという、大いなる満足感に浸る時間なのである。(p.155)

    たとえば昨日でも今日でも、いつでもいいから3組の友人同士が集い、羊の煮物と腎臓の焼いたのをたらふく食い、オルレアンかメドックの切れのよいワインで喉を潤し、気の置けない親密な会話を楽しみながら一晩を過ごせば、誰もこれ以上おいしい料理が世の中にあるとも、これより腕のよい料理人がこの世にいるとも思わないに違いない。
    それに対して、いくら料理が上等であっても、どれほど設えが贅沢であっても、ワインがまずく、食卓を囲むのが適当にかき集められたいい加減な会食者で、悲しい顔をしたのが混じっていたり、あわただしく時間に追われて食べたりするのでは、食卓の快楽など味わえるはずがないのである。(p.209)

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    2026年04月28日

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